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心理カウンセラーリエコのブログ

感情を無視して「べき・ねば」で頑張ってきたが、物事がうまくまわらない[ココロノマルシェ]

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心理カウンセラーのリエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。

ココロノマルシェとは

根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談にお答えする、お悩み掲示板です。 

+++【ご相談】++++++++++++++++++

嘘つきな自分

もともと怠け者でやりたいこともなく、親の過干渉のもと、のんびりダラダラ生きてきました。

失敗を繰り返し、人からも良くも悪くも叱咤激励され、このままじゃいけないと、感情を無視してやるべき、ねばで、仕事をしてきましたが、どれも続きません。

自分の居場所ないなーとか、この仕事のこれがいやだ、あの人のここが耐えられない、派遣先の仕事を切られる、パワハラに合う、陰湿ないじめをされる。。。

兄と弟がいますがどちらも障害持ちで、私自身も自分に自信もててないし、むしろ今もずっと実家にいる兄弟が羨ましく思うこともあります。

 
自分にはまだまだ出来ることもあるだろうし、やりたいこと(特に遊びや趣味などほプライベートの充実、恋愛も)も沢山あるのに、それらを楽しむのに必要な土台となるお金を稼ぐ仕事で躓いています。

人として成長し、良い人間関係を作ることが仕事でも重要だとわかっているのですが、自分のやることに必死で周りから変な目で見られている気がしています。

パワハラのような嫌な感じがする職場からは早々に退職してざまあみろという気持ちになります。その後、自分の器の小ささに悲しくなります。結局、乗り越えられなかった自分を積み重ね、どんどん悪い方向に進んでいる気がしてなりません。

目の前の状況をどこまで頑張るのか、目の前に人は自分の鏡だから私の在り方、仕事のやり方を変化させる必要があるのか、相談出来たら嬉しいです。よろしくお願いいたします。

from マッチ棒さん

+++++++++++++++++++++++++++++

 

マッチ棒さん、はじめまして!
心理カウンセラーのリエコです。

 

目の前のことを一生懸命頑張っているのに、
合う仕事に出会えなかったり、
人間関係のトラブルに見舞われたり。

それはしんどいですね。。

ご相談文からは、
仕事や周りの人たちに不快感を抱きつつも、
「そんなことになってしまうのは自分のせい」と
どこか自分を責めていらっしゃる様子も感じられます。

「生活の土台となる安定的な仕事がなかなか続かない」
という”表面的なお悩み”の奥には、
「物事が思う通りにすすまない”生きづらさ”から解放されたい!」
という想いがあるのかなと感じたのですが、いかがでしょうか?

 

今回マルシェにご相談くださったのは、
今が「現状を変えるタイミング」だからなのだと思います。

マッチ棒さんの毎日が今よりもっと心地よくなるために。
そして、今よりもっと自分らしく輝くために。

現状を変えていくには、どんなことが必要なのでしょう?

 

        *****

 

ご相談文を読むと、
「このままじゃいけない」と頑張って、
目の前の状況に立ち向かっている様子が伝わってきます。

そして、それがうまくまわらなくて
自分に自信が持てなくなっていることや、

乗り越えられなかった自分を積み重ね、
「どんどん悪い方向に向かっている‥」と重たい気持ちになっていることも。

 

マッチ棒さんの抱えている「生きづらさ」のようなもの。

ご相談文に詳細がないので私見もはいるのですが、
もしかしたらその背景には、ご家族への想いがあるのではないかなと思いました。

ご相談文には、マッチ棒さんが障害を持ったお兄さん&弟さんがいらっしゃると書かれていますが、そのことが”自分がちゃんとしなければ”といったプレッシャーになっていることはありませんか?

また、その環境は幼い頃から続いていると思うのですが、
障害をもつ2人の兄弟を支えるお母さんに、
マッチ棒さんは甘えることができたのでしょうか?

お母さんに世話をかけちゃいけない、
煩わせないようにしなければならない、
そんな風に感じていたことはありませんでしたか?

もしもカウンセリングの場でしたら、
ご自分以外に”障害を持つ2人の子供”を育てるご両親のもと、
マッチ棒さんがどんな子供時代を過ごされたのかをうかがってみたいです。

 

もともと怠け者でやりたいこともなく、親の過干渉のもと、のんびりダラダラ生きてきました。

そんな風に書かれていますが、
もしかしたらマッチ棒さんは、そうやって家族に寄り添ってきた方なのではないかと思うのです。

「親の過干渉」とありますが、
ご両親がその環境下で3人の子供のケアをしようとしたとき、
マッチ棒さんを「過干渉」というかたちでコントロールすることでしか難しかったのかもしれません。

ご相談文から感じられる感性の豊かさからして、
マッチ棒さんはそんな家族の空気感を察っしていたのではないかな。

そして、ご家族のバランスをとるために、
”自分らしさ”を封印して、
家族に自分を沿わせることをしてきたのではないでしょうか。

もしもお心当たりがあるなら、
それが小さいマッチ棒さんにできる精一杯の愛し方であり、
家族を守る方法だったのかもしれません。

 

失敗を繰り返し、人からも良くも悪くも叱咤激励され、このままじゃいけないと、感情を無視してやるべき、ねばで、仕事をしてきましたが、どれも続きません。

マッチ棒さんは、
ご自分がいちばんよいと思う方法で、一生懸命に頑張ったのですよね。

もしかしたら「感情を無視してやるべき、ねばで‥」という乗り越え方は、子供の頃からご家族の中で発揮してきたやり方なのかもしれません。

感性の豊かな人って、周りの環境に自分を適応させるために、感情に蓋をして自分を守ることがあります。

そうしなければならないほど、その現状をしんどく感じているからです。

感情に蓋をすることで、感情が揺さぶられることなく、目の前の状況をスムーズに前にすすめることができますもんね。

そして、そのやり方がうまくまわると、それが「成功法則」となって、その後の人生でも同じやり方を繰り返していくんです。

でも、現状、そのやり方では物事をうまくまわせなくなっているのなら、この機会に、新しいやり方にシフトしていきませんか?

 

新しいやり方とは、「感情に蓋をせず、自分に寄り添うこと」。

感情に蓋をして「自分に感情を感じなくさせる」のではないく、
「感情を感じている自分」に寄り添うのです。

 

では、「自分に寄り添う」ってどういうことなのでしょう?

 

        *****

 

ご相談文に「目の前の人は自分の鏡だから」と書いてくださっていますね。

マッチ棒さんもご存じの通り、
「人は自分を映す鏡」であり、
「外側の世界は、自分の内側の世界を反映している」ともいいます。

そういう視点でみるなら、

パワハラや陰湿ないじめ」は、「自分が自分に攻撃をしたりいじめていることを、外側の世界に反映している」とみることができるし、

「周りから変な目で見られている気がしている」というのは、「自分が自分に違和感を感じている」とみることができます。

この「自分への違和感」とは、「自分の感情を無視していること」や「自分らしさを封印していること」と言い換えると理解しやすいかもしれません。

 

「自分に寄り添う」とは、
自分の中に、自分の一番の味方を作ることです。

良いことがあっても悪いことがあっても、
いつも自分が自分のそばにいて、
慰めてくれたり、応援してくれたり、一緒に喜んでくれたり。

そんな自分を「自分の中」に育てることです。

 

ご相談文を読んでいると、
今のマッチ棒さんの心の中には、
自分を「責める」自分はいても、
自分を「ねぎらう」自分がいないように見えるのですが、

自分の中に「自分の味方」がいると、
つい自分を否定してしまうことがあっても、
「そんなことないよ!」と打ち消してくれる存在ができるんです。

それが「自分に寄り添う」ことにつながっていきます。

そして、自分に寄り添えるようになると、
自分を否定することが減るので、
「自分らしさ」が育ってきます。

 

そうやって、
毎日の生活の中に
少しでもホッとする時間や優しい気持ちを増やしていくこと。

優しい気持ちを、自分にも、周りの人にも、向けていくこと。

まずはそこから始めてみるのはいかがでしょうか?

 

ずっと携えてきた「やり方」を変えて、
「自分との心地よい関係」を築くことができ、

その姿を「人が自分を映す鏡」となって見せてくれたり、
「自分の内側の世界が、外側の世界に反映」されたとき、

マッチ棒さんの前に広がる風景は、
なにかしら変わっていくのではないかなと思っています。

 

        *****

 

とはいえ、社会生活において「組織」で仕事をするとなると、
「自分らしく」だけでは生きていけない状況も多いですよね。

だって、組織がうまくまわるためには、みんなが強調し合う側面も必要だから。

みんなが「自分らしさ」を全開にすると、統制がとれなくなるのが組織だからです。

そのバランスは自分なりに取っていく必要がありますが、

だからこそ、
頑張っている自分をねぎらってあげたり、
自分に癒しや心地よさを与えてあげられる「自分」を、
自分の中に育てていくことが大事になってくるのだと思います。

 

マッチ棒さんの中に「自分らしさ」が育ってくると、
「やりたいこと」もみえてくるはず。

そうなった時に初めて、
「私は仕事とどう向き合っていきたいのか」という考え方もできてくると思います。
・私はどんなスタイルで仕事をしたいのだろう
・自分がやってみたい仕事はどんなことなんだろう
・仕事を「ライフワーク」にしたいのか?
・仕事は「自分の好きな事をするための資金調達と割り切る」のか?

そんなことを1つ1つ吟味して、自分らしい「仕事との付き合い方」を見つけていけるといいですね。

 

新しいマインドを自分の中に育てるのですから、
トライ&エラーを繰り返していくこともあると思いますし、
難しいく感じたり、上手くいかないこともあると思いますが、
ひとりで難しければカウンセラーを頼ってくださいね。

マッチ棒さんの毎日が楽しくなりますよう、応援しております!

 

 

心理カウンセラー リエコ

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気がつけば自分の周りに誰もいなくなっていた[ココロノマルシェ]

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心理カウンセラーのリエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。

ココロノマルシェとは

根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談にお答えする、お悩み掲示板です。 

+++【ご相談】++++++++++++++++++

気がつけば自分の周りに誰もいなくなっていた

初めてご相談させていただきます。

ここ一、二年の間に大きな環境の変化があり、クリエイター、アーティストとしての夢を叶えたものの途中で燃え尽きてしまい、それまでのコミュニティや人間関係から疎遠になりました。

また、並行してやっていた仕事もやりがいのある好きな職種の接客業で長く働けると思っていたのですが

先述の活動を辞めようと決めた頃から、
スタッフや上司、お客様ふくめ仲良く上手くやれていた筈なのに
職場で衝突するようになり、もうここは自分の居場所ではないと強く感じて逃げるように辞めました。

 

いま、ふと気付けば職場でも別の場所でも人間関係がほとんど消滅しており、
地元の友人ともコロナ禍に対する考え方や立場の違いから疎遠になっている状況です。

言いようのない寂しさ心細さもありつつ、時間や気持ちの余裕ができたことで
忙しくて遠のいていた趣味(マンガやゲーム等オタク趣味)に再びはまれる喜びも同時に味わっています。
それでも漠然と、これから私はどうしたいのだろう?と考えている日々です。
今の自分の感情や起きた出来事の下にあるものを確認したいと考えています。
これからの生き方のヒントを、何卒ご回答いただけましたら幸いです。

from 375さん

+++++++++++++++++++++++++++++

 

 

375さん、はじめまして!
心理カウンセラーのリエコです。

 

いま、とても大きな変化の中にいらっしゃるんですね。

◆クリエイター・アーティストとしての夢を叶えたものの、燃え尽きたこと。
◆「好き」で「やりがい」も感じていた接客の仕事で、人とうまくコミュニケーションがとれなくなってしまい、辞めてしまったこと。

情熱を注いできた「大好きな世界」を2つも失ってしまったのですから、
ぽっかりと穴が開いてしまったようなさみしさに、状況の変化にともなう心細さも重なって、とても大きな不安に包まれてしまったのではないでしょうか。

そんな中、ご自分に起きている状況を整理したいと考えてご相談くださったんですね。

 

今回の経験を1つの学びに変えて今後に生かしていくためには、
375さんのおっしゃる通り、
「今の自分の感情や起きた出来事の下にあるものを確認」し、
「これから自分はどうしたいのか」についてみていくことがとても大切だと思います。

でも、人は誰でも、問題にすっぽりと包まれてしまうと、
自分のことがよくわからなくなってしまうもの。

そもそも、自分の姿って自分ではよく見えないのですよね。。

 

そこで、375さんがこの状況から抜け出して、1歩前に進めるように、
「この出来事があなたに何かを伝えるために起きたとしたら」
という視点で、私から見える景色をお伝えしていきたいと思います。

 

        *****

 

ここ一、二年の間に大きな環境の変化があり、クリエイター、アーティストとしての夢を叶えたものの途中で燃え尽きてしまい、それまでのコミュニティや人間関係から疎遠になりました。

375さんが燃え尽きるほど頑張り続けたのは、
それが自分にとって「大事にしたいこと」だったからだと思います。

でも、その頑張りが”なりたい状況”につながらなかったり、
うまく運ばないことがあったりして、
心が折れてしまったことが「燃え尽き」に繋がったのかもしれません。

 

そんな時って、とても心が繊細になっていますから、
普段ならなんにも感じないささいな言葉に傷ついたり、
いつもならサラッとやりすごせるような事がひっかかってしまったり。

その上、エネルギーの大きな人って、
注ぎ先を失うと途端にバランスを失ってしまうもの。

それまでアーティスト活動に傾けていたエネルギーが、
行き先を失って、「仕事」や「交友関係」に流れたことで、
何かしらのバランスが崩れてしまったとか、
そんな変化に自分自身がついていけなくなってしまったとか。。

そのような状況にお心当たりはありますか?

 

375さんは、頑張って夢を叶えてきた方なのだと思います。
だから、同じやり方で「もっとよくなりたい」と頑張り続けたのではないでしょうか。

でも、それによって燃え尽きてしまったのだとしたら、
この”燃え尽き”はあなたに
「同じやり方では、この先には進めないよ」
ということを伝えているのかもしれません。

では、どんなやり方だったら前に進めるのか?
375さんにとっての幸せな道はどこにあるのか?

その答えは、「375さんの中」にあります。

 

でも、心理学的に
「外側の世界は、自分の中の世界を反映している」
という見方をするなら、
「気づけば人と疎遠になっていた」という状況は
「気づけば自分と疎遠になっていた」とみることができます。

「自分と疎遠になっている」とは、
自分で自分のことがわからなくなっている状態であり、
自分と繋がれなくなっていること。

だって、これまで”趣味の世界”からも遠のいてしまうくらい
忙しかったんですものね。

そこには、自分のことを”二の次”にして没頭し、
自分らしさから離れてしまった状況もあったのかもしれません。

 

そう考えるなら、もしかしたらこの状況は、
「まずは一度立ち止まって、自分の心と話をしなさい」
というタイミングなのかもしれませんね。

 

        *****

 

自分の心と話をする前に、
そしてご自分の心と繋がるために、
是非いちど、しっかりと取り組んでほしいことがあるんです。

それは、十分に休息すること。

 

「え、休息? 早く前に進みたいのに!」

そんなお声が聞こえてきそうです。

そうですよね。
どこに進めばいいのかわからない状況って、
心もとないし、漠然とした不安もありますものね。。

気持ち的には、ゆっくりと休んでなんていられないかもしれません。

でも、「燃え尽き」の状態って、
自分が思っている以上に心身が疲労しているものです。

そして、
頑張ってやっと手に入れた夢が上手くいかなくなったり、
人間関係が上手くいかなくなったり、
寂しい気持ち、心細さ、孤独感を感じたり。。
それらは無意識に自分の心を追い込んでるもの。

 

心が元気じゃない時、思考はネガティブに向かいます。

良いアイデアって、
リラックスしている時にポンと降りてくるものだと思いませんか?

なので、今後のことを考えるにしても、
自分の中を掘り下げるにしても、
元気じゃないときにそれをやるのは得策ではないのです。

心と体はつながっています。

だから、体が元気になると、気力もやる気も自然に戻ります。

そして自然に、
夢に向かっている時の純粋な「好き」の気持ちや、
楽しい気持ちを思い出していくんです。

そんなタイミングがやってくるまでは、
好きなことに没頭して、
ただひたすら自分を甘やかして過ごしてみてほしいのです。

十分な休息のあと、高くジャンプするために。

 

しっかりと休息がとれたことでやっと、
フラットな気持ちでこれまでを振り返ることができるようになります。

そして、
自分の価値や頑張りを承認したり、
明るいビジョンを描くことができるようになっていきます。

そうやって「本当の自分の心」と向き合えるのが、
「自分と繋がった状態」です。

 

もしかしたら375さんの場合は、
忙しさから解放されることで趣味の世界を取り戻し、
「ハマることで喜びを味わえ」たことで癒しがすすみ、
”今後のこと”を考えていける状況になったところなのかもしれませんね。

 

        *****

 

この出来事が375さんに「何かを伝えるため」に起きたのだとしたら、どんなことだと思いますか?

ご相談文を読んで、私が気になったのは、
375さんが「気づけば人と疎遠になる」という点でした。

夢を叶えたものの途中で燃え尽きてしまい、それまでのコミュニティや人間関係から疎遠になりました。

職場で衝突するようになり、もうここは自分の居場所ではないと強く感じて逃げるように辞めました。

細かな状況はわかりませんが、
いずれも自らその場から離れているように見えます。

”燃え尽き”という状況を経験されていることからしても、
375さんはきっと、とても真面目な方であること、
何かと自分でこなしてしまう頑張り屋さんなのではないかということがうかがえます。

そういった状況からみていくと、
問題文に記載がなく私見も入りますが、
これまで自分の描いた状況に運ぶよう何かと”自分ひとり”で頑張って、上手くいかなくなって、その場を離れる、といった状況はありませんでしたか?

もしもお心当たりがあるなら、この出来事は375さんに
「自分ひとりで頑張りすぎていませんか?」
「自分ひとりで抱え込んでいませんか?」
と問いかけているのかもしれません。

 

もしもカウンセリングの場でしたら、
●過去に同じような状況に陥ることはありませんでしたか?
●人から離れたくなったのは、どんな気持ちがあったからですか?
●ご家族との関係はどのような感じですか?

といったことをお尋ねし、その大元にある観念を探ってみたいです。

 

        *****

 

燃え尽きてしまった時、次の一手として、
「絶対にやりたくないことをやってみる」
ことが打開策になることがあります。

同じやり方ではこの先には進めないわけですから、
「自分がこれまで選ばなかった選択肢」を、敢えてやってみるのです。

先ほどの問いかけに当てはめるなら、
375さんにとってのチャレンジは
「自分ひとりで頑張らない」
「誰かに助けを求めることを、敢えてやる」
ことなのかもしれません。

もしもピンとこなければ、
ご自分の中に「絶対にコレだけはやりたくない!」という方法を見つけて、トライしてみてはいかがでしょう?

もしくは、「自分にはない選択肢」を、
他の誰かに提案してもらうのもいいかもしれません。
自分では絶対に思いつかないことにトライできそうです。

そして、この機会に、
あなたのことをよく知る人や、
あなたを俯瞰的にみることができるカウンセラーに、
ぜひ「助けを求めて」みてはいかがでしょう?

きっと、新しい道が拓けるに違いありません。

 

        *****

 

今の375さんは、
これまでと全く違った世界に飛び込んでみることも、
もういちど元いた世界に挑戦することも、
どちらの道も選べます。

全く新しいコミュニケーションを求めて飛び込んでいくことも、
繋がりたい人ともういちど繋がることも。

・本当に自分が行きたい世界は、どんな世界?
・本当にやりたいことは、どんなこと?
・そこでどんな気持ちを味わいたい?

そんなことを、自分と話し合いながら、
新しい世界に向かって羽ばたいてくださいね。

ひとりで難しければ、カウンセラーを頼ってみてください。

 

今後、自分はどうしていきたいのか?

その答えは、375さんの中にあります。

この出来事が、
大切なことを改めて見つめなおすきっかけになるといいですね。

応援しております!

 

 

心理カウンセラー リエコ

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親にしてもらいたかったことを彼に求める私[ココロノマルシェ]

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心理カウンセラーのリエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。

ココロノマルシェとは

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+++【ご相談】++++++++++++++++++

親にしてもらいたかったことを彼に求める私

こんにちは。
武闘派女子です。

私はプチ毒親、過干渉親に育ちました。
世間から見ると親は子どもが好きな家庭的なタイプですが、コントロールをされていたような(今もですが)感じです。

HSPで大人しい私は、明るくてハキハキしている姉や母とソリが合わず、あなたが悪いと責められて、信じてもらう体験も少なく、サンドバッグになることで妹の役目を果たして役に立ってきました。そのおかげで私は人にとても優しく、人を信じてあげられたり、お察し上手な能力を身に付きました。

小さい頃はそれで良かったですが、就活で生き辛さを感じ、生きていたのは親の価値観で自分の気持ちが分からないことに気付きました。あとアピール欄に長所が何も浮かばず、親に言われてきた短所はめちゃめちゃ思いつきました。

かなり衝撃でした。自分の意思で生きてきたと思ったら、親の言うことを聞いてあげていたし、信じてきた親も毒親だったことに衝撃を覚え、今は5年ほど解毒と癒着を離そうとしています。

根本師匠始めお弟子さんのブログを読んだりカウンセリングを受けたりでかなり癒され、
断捨離も成功し、人間関係も変わりました。
親からの小言も減りまだコントロールをしようとはしてきますが、そうは行くかと初めての思春期の続きと反抗期にきています。笑笑
姉も大人になりマウントやいじめも無くなりました。

そんな中で理想のパートナー、
ヘラクレスくんを捕まえました。

ヘラクレスくんは菩薩の様な存在で
人生何周目なのかなというくらい悟っていますし、仕事もバリバリに出来て、夜のテクニックもそれはもうすごくて身も心もメロメロです。(惚気ろと言われたらもう何十時間も話せます。)

 

前置きが長くなったのですが、私が悩んでることは、包容力のあるヘラクレス君に私は、親にしてもらいたかったことを求め続けてしまいます。
とっさの時の対応や私がピンチになった時の言動も細かくみてジャッジしちゃうんです。

親にしてもらいたかったことを求めるというのは、
親から責め続けられたり、テストで90点を取っても残りの10点の原因を言われたり、褒めてもらった記憶がほとんどありません。かなり小さかったのにハグ禁止令が出たり、私に自立して欲しい愛情が故、両親が間違えまくってました。笑笑

例えば、怪我をした時に→お前がぼーっとしてるからだ。
風邪をひいたら→お前の生活態度が悪い。病院代もタダじゃないんだ。
など親の〇〇すべき、〇〇と思うべき、など行動思想など親の正解とするものでないとダメだったような気がします。

私も当時は疑いもせずそう信じてました笑笑
今は大人になって〇〇すべきと思い込みが自分を苦しめて、両親もかなり生き辛いのではないかと心配になります。。。

なので、その小さい頃に積もったこうしたかった!ああしたかった!を彼氏に叶えて貰おうとおねだりや、さりげなく甘えたりしてしまいます。

アイス1日に3個買ってくれるかなあ。頼んだくせにご飯残しても怒らないかなあ。これ買ってくれるかなあ。迎えに来てくれるかなあ。言わなくても分かってくれるのかなあ。私が仕事でつらくて泣いてヨシヨシしながら朝まで私より先に寝ないかなあとか、この話覚えてるかなあ?って
試される方はほんと嫌だと思うんですが…
私のこと本気で愛してるの?って
一つ一つ細か〜く言動を見ちゃうんです。

彼氏は私のプチ試練を無表情でしれっとクリアしていきます。私も彼をヒーローにしてあげられる喜び上手な彼女っていう自負はありますが、

でもそろそろ出会って2年。そんな私をやめたいです。最初は男女の関係だったはずが、私が心を開けば開くほど、最近私って彼氏の子どもみたいじゃない?やめないと嫌われるんじゃないか?って不安になります。

お腹びろーんって見せて、おしりフリフリする犬じゃなくて、出会った頃の猫に戻りたいです。犬でも自信を持った犬になりたいんです。。。

from お肌すべすべちゃんさん

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お肌すべすべちゃんさん、はじめまして!
心理カウンセラーのリエコです。

 

「今は5年ほど解毒と癒着を離そうとしています」とのこと。

ご相談文を読むと、ご自分としっかり向き合ってこられた様子が伝わってきます。

「生きづらさの恩恵」ともいえるご自分の魅力を、ちゃんと受け取れているのも素敵だし、

きっと無意識にそうなってしまったであろう「親にしてもらいたかったことをパートナーに求め続けてしまうこと」にも、自ら気づき、課題とされているところがまた素晴らしい!

あなたは自分の努力で自分を高め、道を拓いてきた方なんですね。

理想的な彼と出会えたのも、きっと癒しの成果なのだと思います。

 

ご相談文からは、彼との親密さが順調に育っている様子も伝わってきます。
お幸せですね!

そして、あなたが「そんな私をやめたい」と感じ始めたのは、
この2年の間に、彼が「与えてくれたもの」のおかげで子供時代の痛みが十分に癒され、次のステップに進める状況が整ったからなのかもしれませんね。

 

お肌すべすべちゃんさんは、ずっと自分と向き合ってこられた方なので、もうご存じのこともあると思いますが、おふたりがもっと素敵なパートナーシップに向かうために、「関係性の成熟」という視点で、私が感じたことをお伝えしていきたいと思います。


        *****

 

小さい頃はそれで良かったですが、就活で生き辛さを感じ、生きていたのは親の価値観で自分の気持ちが分からないことに気付きました。あとアピール欄に長所が何も浮かばず、親に言われてきた短所はめちゃめちゃ思いつきました。

親の価値観で生きてきたこと。自分の気持ちがわからないこと。
とても大きな気づきでしたね!

家族に寄り添うために親の価値観に沿わせてきたこと、そのために無意識に自分らしさを抑えてしまったことで、自分の気持ちがわからなくなってしまったのだと思います。

何かを始める時には、必ず「依存」からスタートします。
何もわからない状態なので、受け身なのです。
なので、子供が親の価値観に沿うことは、誰もが通る成長プロセスといえます。
この状態を「依存」と呼びます。

 

そして、あなたはカウンセリングや自分と向き合うことを通して、子供時代の痛みを癒し、自分らしさを取り戻してきました。

親の価値観で生きてきたことに気づき、コントロールされてきたことに気づき、「そうは行くか」と反抗する気持ちが芽生えたのは、親から精神的に自立をし始めた証です。
この状態を「自立」と呼びます。

依存することでたくさん傷ついてきたから、もう親に頼らず自分の力でやる!誰にも頼らず自分で頑張る!というスタンスになっていきます。

 

そして、現在のあなたはどんな状態にあるのかというと、
「自立」していたところに、パートナー(=安心感をもたらしてくれる存在)が現れたことで、「依存」時代に抑え込んできた欲求の蓋が緩んでしまった状態。

子供時代に抑え込んできた感情や欲求を、彼に満たしてもらおうと求め、与えてもらっている状態です。

でもそろそろ出会って2年。そんな私をやめたいです。最初は男女の関係だったはずが、私が心を開けば開くほど、最近私って彼氏の子どもみたいじゃない?やめないと嫌われるんじゃないか?って不安になります。

たしかに、彼に欲求を満たしてもらっているとみれば、現状は「彼に依存している状態」ともいえますね。

今は関係性のバランスが保たれ心地よく過ごせていても、いつかバランスを崩した時には、彼(依存されている側)の負担が何かしらの問題を生じさせるかもしれません。

 

        *****

 

では、これから二人の関係がステップアップするためには、どうしたらいいのでしょう?

パートナーの理想的なゴールは「相互依存」と言われています。

ザックリというと「対等な関係」「できることは自分でやり、できないことはお互いに支え合う」関係性です。

これまで彼に「与えてもらう」関係であったのなら、これからはあなたが「与える」ことを意識してみるといいかもしれません。

 

でも、現状お二人のバランスがうまくとれているなら、
もしかしたら、既にあなたも「与える」ことができているかもしれないですね!

あなたの存在自体が彼に「癒し」を与えているのかもしれないし、
彼にとっては「あなたに与えること」が癒しなのかもしれないし。

それは、彼に聞いてみないとわからないことですが。。

これからお二人でコミュニケーションをとりあいながら、
お互いにとってベストな関係性を作っていかれてはいかがでしょう?

 

お二人の関係が、ますます心地の良いものになりますように。

これからもお幸せにお過ごしくださいね!

 

 

心理カウンセラー リエコ

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怒られる怖れを克服したい[ココロノマルシェ]

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心理カウンセラーのリエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。

ココロノマルシェとは

根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談にお答えする、お悩み掲示板です。 

+++【ご相談】++++++++++++++++++

夫に怒られる怖れを克服したい。

初めてこちらに相談します。よろしくお願いします。

私は現在結婚して4年になる主婦です。子供はおりません。夫は真面目で思いやりのある人で、出会った頃から変わらず私のことを大切にしてくれています。

しかし、そんな優しい夫のことが私は怖くて仕様がないのです。

いつ怒られるのだろうか?と怯える日々です。「怒られないように」このことがいつも私の頭の中を支配しています。そのせいか夫が怒っているように見えて「怒ってる?」と聞いてしまい、怒らせてしまうことが多々あります。

実際、夫が怒っていることに夫よりも早く気がつき、夫に「どうして怒っているの?」等と余計なことを申してしまい、夫の怒りを私が悪化させることがよくあるのです。

 そのせいか、閉塞感と言いましょうか、とても不自由な感じがして、何もかも捨てて逃げてしまいたい、と思うことがよくあります。

夫と一緒にいて、楽しい時もたくさんあるのです。幸せだと感じられる瞬間もあるのです。

でも、防空後に隠れて見つからないように息を殺しているような感覚が私を支配しています。

一見穏やかな日々でも、戦争は終わっておらず、いつ爆弾が落ちてくるのか分からない恐怖のようなものがずっとあるのです。

おそらく幼少期から大人になるまで父親に怒られ続けたことが原因だと思うのですが、とにかく恐怖が強いです。

子供の頃、父に怒られたとき、恐怖で頭が真っ白になり全身が凍てついて動けなくなったことが忘れられません。

今でも思い出すと頭が真っ白になり、全身が凍てつく感覚があります。

この恐怖からなんとしてでも抜け出したいのです。そうしないと私はおかしくなってしまいそう。

はやくこの戦争を終わらせたい。

それに夫も私がこんな状態では、辛いですよね。

今まで何度も色々な方にカウンセリングをしていただきましたが、この恐怖からは未だに抜け出せておりません。

どうか皆さんのお知恵を貸してください。助けてください。何卒よろしくお願いします。

 from Sさん

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Sさん、はじめまして!
心理カウンセラーのリエコです。

 

いつ爆弾が落ちてくるのかわからない恐怖感。
防空壕に隠れて見つからないように息を殺しているような感覚。

常にこのような緊張状態に心を支配されているなら、どんなに恐ろしく、落ち着かないことでしょう。

そして、恐怖心に囚われ、自由を奪われてしまうような窮屈さ。

「今までに何度もいろいろな方にカウンセリングをしていただいた」とあるので、きっと必死で抜け出そうともがいらっしゃるんですね。

それでも抜け出せなくて、困り果て、疲れきっていらっしゃる様子が伝わってきます。

 

夫は真面目で思いやりのある人で、出会った頃から変わらず私のことを大切にしてくれています。

しかし、そんな優しい夫のことが私は怖くて仕様がないのです。

Sさんは、お父様に対して感じてきた恐怖心を、「自分を大切にしてくれている旦那様」に対しても感じてしまうんですね。

それは複雑な気持ちになりますね。。

では、なぜ旦那様に対して恐怖心を感じてしまうのでしょう?

ご質問文を読んで私が感じたのは、「心の距離感」が作用しているのではないかということでした。

 

①「父との距離感」と「夫との距離感」

女性にとって、「父親との距離感」と「パートナーとの距離感」は、密接に関係しているといわれています。

”異性の親”である父親は、幼少の頃から一緒にいる「いちばん親密な男性」であり、Sさんにとっての「男性との距離感の基準」となるので、

その後に出会った男性と心の距離が近づき、父親のポジションに近くなるにつれ、お父様との関係性を反映しやすくなるんです。

ご相談文によると、Sさんとお父様は「怖れ」という感情を挟んだ関係性でしたね。

ですから、無意識かもしれませんが、旦那様との間にもその関係性を持ち込みやすくなっていることが考えられます。

でも、Sさんが恐れているのは「お父様」であって「旦那様」ではありませんよね?

なので、もしも旦那様に対して「怒られるのではないか」という怖れを感じたなら、その都度「この怖れは、旦那様に対する怖れではない」と自分に言い聞かせて、線引きしていく必要があります。

とはいえ、恐怖心が大きいと混乱しやすいでしょうし、そんな簡単にはいかない時もありますよね。。

でも、そんな時には、旦那様は「出会った頃から変わらず大切にしてくれている方」であること、ご夫婦で過ごす時間はSさんにとっての「安全地帯」であることを思い出してみてください。

そこは、爆弾も落ちてこないし、防空壕を作る必要もない世界です。

もしも旦那様に対して「怖れ」の感情を感じたら、旦那様と一緒に過ごしている時の「安心感」を思い出して、「恐怖感→安心感」に書き換えていってくださいね。

 

②「Sさんと夫」の距離感

「パートナーは鏡」といいます。

近い距離にある関係ほどお互いに及ぼす影響が大きいので、Sさんにとって「いちばん親密」な旦那様は、自分の価値観を映す鏡になりやすいのです。

いつ怒られるのだろうか?と怯える日々です。「怒られないように」このことがいつも私の頭の中を支配しています。そのせいか夫が怒っているように見えて「怒ってる?」と聞いてしまい、怒らせてしまうことが多々あります。

「いつ怒られるのだろうか?と怯える日々」なのは、Sさんの中にもともとある「私は怒られる」という観念を、旦那様が鏡のように見せている状態だから。

その観念が、ぜんぜん怒っていない旦那様を「怒っている」ように見せてしまったり、その怖れの感情を旦那様に向けることで「私は怒られる」を現実化してしまうんです。

それは、仕方がないことだと思います。
根付いてしまっている観念が、無意識にそうさせてしまうのですから。。

幼少期から大人になるまで怒られ続けてきたことで、Sさんにとて「怒られない状況」というのは、ある種の違和感となり、
自分の観念が正しいことを証明するために、無意識に「私は怒られる」の証拠探しを始めてしまうのだと思います。

Sさんはきっと、それが苦しくて、この問題を”自分でどうにかしなければ”と考え、これまで何度も色々なカウンセリングを受けてきたのではないでしょうか。

でも、自分でできることを何でもやって、それでも解消できないなら、もう「自分ひとりで頑張る」ことは限界なのかもしれません。

実は、この引用部分を読んで思ったんです。
Sさんが旦那様に「怒ってる?」と尋ねるのは、怒っているかを確認したいだけじゃないのではないかなと。

その言葉の奥には、「私のこと怒ったりしないよね?」という想いや、「私が怖くてたまらないことを理解してほしい。安心を感じさせてほしい。助けてほしい。」の気持ちがあるのではないかなと。

カウンセラーももちろん全力でSさんの力になりますが、
でもその前に、Sさんのいちばん身近にいて、Sさんとの幸せを願っている旦那様に、助けを求めてみてはいかがでしょう?

①でいうところの「いちばん親密な男性」との間には、もしかしたらこれまで「頼る」という関係性がなかったのかもしれませんね。

「困った時には、頼る」という発想がないから、無意識に「自分ひとりで解決する」という方に意識が向いてきたのかもしれません。

でも、もしも「どれだけ頑張っても解決に向かわない」という問題が、Sさんにとって必要があって起きているのだとしたら、それは「誰かに頼る」という新しい関係性を得るためなのかもしれません。

・いまSさんが抱えている不安。
・問題を乗り越えようとひとりで頑張ってきたこと。
・それでもうまく乗り越えられずにいること。
・もうどうしたらいいのかわからなくなっていること。
・これからもずっと旦那様と幸せな関係を築いていきたいこと。
・私を支えてほしいこと。

これらの想いをぜんぶ伝え、「自分にできることはやる、できないことは支え合う」という、ご夫婦の新しい関係性を作ってみられるのはいかがでしょうか?

 

        *****

 

Sさんが「怖れ」を感じるのは、Sさんの中にある「観念」がとても大きく作用しているようですね。

この観念を書き換えることは、恐怖から抜け出す近道なのかもしれません。

そこで、その大元となっている「お父様」に視点を向けてみましょう。

おそらく幼少期から大人になるまで父親に怒られ続けたことが原因だと思うのですが、とにかく恐怖が強いです。

子供の頃、父に怒られたとき、恐怖で頭が真っ白になり全身が凍てついて動けなくなったことが忘れられません。

今でも思い出すと頭が真っ白になり、全身が凍てつく感覚があります。

体に反応が出るほどの恐怖・・幼いSさんにとってどんなに恐ろしかったでしょう。

子供の頃の体感が今も残っているのですから、Sさんの中には「当時のままの恐怖心」が冷凍保存されているみたいに残り続けているのかもしれません。

そして、思い出すたびに当時のままの痛みを感じ、募らせていくのです。

 

でも、お父様はどうしてそんな風に怒ったのでしょう?

幼いSさんにとっては恐怖でしかなかった場面も、大人のSさんの目で見たら、違う景色がみえてくるかもしれません。

「大人のSさん」が、「当時のお父様」と「幼いSさん」に会いにいくつもりで、改めてこの問題を眺めてみませんか?

そして、もしもカウンセリングの場でしたら、こんな視点で一緒に掘り下げてみたいです。

●お父様が「怒り」の奥に抱えている感情があるとしたら、何だと思いますか?
●お父様が「怒る」という伝え方しか知らなかったとしたら、何を伝えようとしていたと思いますか?
●お父さんにはお父さんの事情があったとするなら、どんな事情があったと思いますか?

 

実は、私自身にも、つい最近までSさんと非常によく似た状況がありました。

父に怒られた時の「恐怖で頭が真っ白になり全身が凍てついて動けなくなる」様子もとてもよく似ています。

私の場合は、意識の中で「幼少の私&父」から「大人の私&父」という関係性にシフトし、父を理解できるようになった頃から、恐怖感や関係性が少しづつ変わってきたような気がします。

私の父はとても真面目で不器用な人なので、ネガティブな感情を心を許した人に対してしかだせなかったのかもしれないな、と思えるようになったんです。

だからって、そんな風に怒られるのは嫌ですけれど!

愛情表現も不器用な父でした。
父には父なりの事情があったのだろうと、大人の視点で理解をしたのです。

前述の②にあるように、自分のマインドが変わることで、周りの人との関係性が変化したということなのかもしれません。

 

恐怖感と向き合うことは、勇気がいりますね。

ずっと恐怖にさいなまれ苦しんでいるSさんにとっては、簡単じゃないこともお伝えしてしまったかもしれません。

でも、この状況を変えられるのは、Sさんご自身にしかできないこと。

幼少の頃からの苦しみから解放されるために、何かしら参考になることがあれば幸いです。

Sさんが安心感に包まれながら、優しい旦那様と幸せに過ごせる日が早く訪れますよう、応援しております!

 

 

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潜在意識の世界に連れていってもらった話。

 

こんにちは!
心理カウンセラーのリエコです。

 

ヒプノセラピー催眠療法)」ってご存じですか?
催眠療法‥ときくと、眠っている間になにかが起きるようなイメージを抱く人も多いかもしれません。

お弟子仲間の竹内えつこカウンセラーヒプノセラピーを取り入れているときき、先日カウンセリングをしてもらったんです。
そこでとても面白い体験ができたので、今日はそのレポートをしたいと思います。

 

        *****

 

ヒプノセラピーを受けてみようと思った理由

以前から気づいていたことがありました。

イメージワーク(誘導瞑想)の時に、途中から意識が飛んでしまったり、イメージの世界に入れない時があることを。
あるところまでは潜れるのですが、入っていけない領域があるのです。

根本師匠はそれを「フォーカスパーソンと同じ痛みを持っているから、感情がフリーズしてしまうのだ」と説明してくれました。

「痛くて感じたくない感情」を感じないために、感情に蓋をしているから、その奥に入っていけないのです。

でも、感情は感じることで昇華されます。
だったら、ちゃんと感じて昇華したい!

そこで、いつも無意識に逃げてしまう「感じたくない感情」と向き合うべく、
自分ではどうやっても辿り着けないその「感情の蓋の奥の領域」へ、ヒプノテラピーに連れていってもらうことにしたんです。


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ヒプノセラピー催眠療法)とは?

ヒプノセラピーとは、セラピストの誘導で「催眠状態」になり、潜在意識に働きかけることで、心の問題を癒したり解決したりする療法です。

イメージワーク(誘導瞑想)との違いは、もっともっと深いリラックス状態に導かれること、オーダーメイドで自分が見たい世界に連れて行ってもらえること、かなと思います。

セラピストの誘導で「見たい世界に連れていってもらえる」とはいっても、実際にその世界を覗きにいくのは自分自身。
なので、セラピストは全力で誘導し、受ける側は「○○を解決したい」「○○を癒したい」という目的意識をもって全力で臨む、二人三脚の取り組みです。

 

今回の目的は、「感情の蓋」の奥の世界を覗くこと。

ヒプノセラピーでは、催眠状態のイメージの中で、
・過去の出来事と向き合う
・子供の頃の自分に会いにく
・前世を見にいく
ハイヤーセルフとつながる
といったことができるそう。

今回の私の目的は「感情の蓋の奥の世界を覗きにいくこと」ですから、この中でいうと「過去の出来事と向き合う&子供の頃の自分に会いにいく」を選択したことになります。

 

でもここで、えつこカウンセラーから、さらなる選択肢が。
ヒプノセラピーでは、わざわざ痛みを感じに行かなくても、痛みを昇華することができるんですよ」

潜在意識にアクセスすることで、「痛みの経験から得られる学びのみ」を取り出すことができるのも、ヒプノセラピーのメリットなのだそう。
よって、感じたくない感情をわざわざ感じることなく、過去の出来事を昇華できるというのです。

でも、私はずっと「感情の蓋」の奥の世界がみたくて仕方がありませんでした。
自分が「心に蓋をしてしまうほどの痛み」がどんなものかをよく知りたかったし、
蓋の奥でその痛みと今も対峙している「幼い自分」をひとりにしておけない気持ちもありました。

なので、敢えて「痛みを感じにいく」ことを選択。
事前カウンセリングで「感情に蓋をしてしまった原因」を検証していきました。

 

ヒプノセラピー、私の場合。

私が感情に蓋をしてしまった原因。
それは、ざっくり言うと「母と私と弟の三角関係」。
1つ年下の弟がいるのですが、母が弟ばかりをかわいがっているように見えて、すごくさみしかったんです。
長女あるあるですね。

本件は、これまで何度も何度も掘り下げてきました。
そして、何度も何度も思い返したので、映像を思い浮かべることは容易にできます。
でも、感情が麻痺しちゃってるのか、痛みがぜんぜん感じられないんです。

それは痛みが昇華されてるからでは?と思いきや、
現実に起きている事象には、まったく癒されている実感がありません。
今でも「誰か」が「私じゃない方」を大切にしている様子を感じると、胸をえぐられるような感情がこみ上げ、まだ痛みが癒されていないことを知るのです。

大人の私は、ちゃんと理解しています。
母の背景的な事情も、母にとってはそれが精いっぱいだったことも。
思考で理解できてしまうから、余計に、幼い頃の感情にたどり着きにくくなっているのかもしれません。

幼い頃の私の感情は、「心の蓋」の奥に存在感を感じさせながら、けっして表にでてきてくれないのです。

 

いよいよ、ヒプノセラピー開始。

ヒプノセラピーに入る前に、まずは座学。
私たちに馴染みのない「催眠」について学び、
これからどのような行程を経て進められていくかのレクチャーを受けます。

そして、催眠にかかるかどうかのチェック(レモンを思い浮かべて唾液が出るか?)、本番前の導入を兼ねた「軽い瞑想状態」の体験を経て、いよいよ本番です。

 

体から全ての力が抜け、
えつこカウンセラーの声だけが私の中にはいってきます。
そして、誘導の言葉に従っていくと、
私の中にふわりとイメージが浮かんできました。

私の中にはじめに浮かんだイメージは、3歳の頃。
小さな私が、母と弟の様子を、少し離れたところからみています。

弟はとても小さくて可愛くて、母はとても愛おしそうに弟をみています。

私は「弟ばかり見ていて、私を見てくれない」「私のことも見てほしい」と思いながら、
「弟のお世話が済んだら、私の番がくる」と思って、待っています。
でも、私の番がくることはありません。

 

母に甘えることはしません。母が壊れてしまうから。
私はさみしさでいっぱいになり、
最後は「私は居なくていい人なんだな」と、すねてしまいます。

 

その風景をみている私は、意識もしっかりしていて、えつこカウンセラーの呼びかけに1つ1つ答えています。
体感としては「知っていたけど思い出せなかったもの」に触れている感覚。
さみしい気持ちが胸に広がるけど、大きな感情ではありません。
ずっと知っていたから。
でも、閉じている目から涙がポロポロと落ちてきます。
涙がこみ上げるような熱い気持ちではないのに。
あの涙は、「幼い私」の涙だったのかな。。

 

「私の無意識」は、この感情を私に感じさせたくなかったのかもしれません。
幼い私にとって、それはきっと耐えられない痛みだったんです。

怒ることが出来たらまだよかったのかも。
「けんちゃんばっかり!」
「次は私だけ見てくれる番なのに!」って。

でも、いつも自分を二の次にして精一杯やっている母にはどうしても甘えられなくて、弟のことがとても可愛くて、私は諦めることにしたのかもしれません。

 

えつこカウンセラーは「それは、あなたがよく知っている感情ですか?」と私に確認し、「よく知っている」と答えると、こんどは「私が初めてその感情を抱いたシーン」へと誘導していきました。

私の中に浮かんだ「初めてその感情を抱いたシーン」は、私が1歳半の頃。
顕在意識では記憶にあがったことがない、初めての情景でした。

新生児の弟を、母が世話しています。
私は、母が弟の世話をしている様子を、隣でじっと見ています。

 

弟をみて「私よりも小さな赤ちゃんがいる」と感じ、
母が弟のおむつを替えている様子を見て「弟は小さくて弱いから、母が世話をしないと何もできないんだな」と感じています。

 

その時の私の心の中に「さみしい」という感情はなく、
「弟は、私よりも小さくて弱い存在だから、しょうがない。」
「それまで自分だけを見ていた母の視線が、すべて弟に注がれてしまったけど、しょうがない。」と感じています。
そこには、いろいろなことを「しょうがない」と諦めている1歳半の私がいました。

 

「小さな私」の心象風景を眺め終えると、
こんどはえつこカウンセラーが、現実の世界へと誘導してくれます。
私の体の中に浄化の光をながしてくれたような。。(←ここは記憶があやふや)
ゆっくりと時間をかけて現実に戻り、セラピー終了です。

 

ヒプノカウンセリング、振り返りの時間。

感情の蓋は「怒り」であるといいます。
だから、私も、感情の蓋の向こうには「怒り」があるのかなと思っていました。

でも、感情の蓋のその奥にあったのは、「怒り」ではなく「諦め」でした。
「諦め」も「怒り表現」の1つなのかもしれませんね。

 

「リエコちゃんは、自分だって赤ちゃんなのに、”しょうがない”といって諦めちゃたんですね」とえつこカウンセラー。

あぁ、それは、、とても馴染みがある感覚だな。。
物事に対しても、対人関係においても、今では「私のパターン」と化しています。ここからきてたのか!驚

例えば対人関係において、現在の私は、
「愛してほしい人に、見てもらえない」の痛みを感じたくなくて、
大切な人との距離を縮められないところがあります。

上手く運ばなくなると、”しょうがない”といって諦めるのです。

 

「”しょうがない”と諦めて自己完結する前に、気持ちを伝えてみてもよかったのかもしれませんね。」とえつこカウンセラー。

たしかに、その通りです。
そして、もっと自分が「どうしたい」とか「こうしてほしい」と感じてもよかったのかもしれません。

 

「今日の学びを生かすために、『しょうがない、と諦める』パターンを手放すための第一歩を決めませんか?」

私が決めたのは、こんなことでした。

【好きな人や関わりたい人に対して、「愛されない」という怖れを越えて、関わりを諦めないこと】

本来は、ごく簡単なハードルを設定することが、チャレンジ継続のコツ。
なのに、我ながらものすごく難度の高いハードルを設定してしまいました汗

でも、古いパターンを手放して、この機会に変わりたいなと思ったんです。
だから、これからもトライし続けていきたいと思っています。

 

        *****

 

今回のセラピーを通して得られたことは、これらの学びだけではありません。

「幼い私」がひとりで感じていた感情を「大人の私」が共感してあげられたことで、自分と繋がる感覚が強くなったことも、大きな収穫。

大人の私が「自分の事よりも、母や弟を思いやってあげたんだね。えらかったね。」と言ってあげることができて、「幼い私」が喜びました。

 

それから‥書いていて思い出したのですけれど。。
当初の目的は「感情を感じきって、昇華すること」だったのに、イメージするのに必死すぎて、その目的をすっかり忘れていました汗

でも、もしも今回、痛みがすっかり昇華されたなら、
「愛されないという怖れを越えて、大切な人との関わりを諦めない」というチャレンジにも至らなかったわけなので、結果的には、私にとってよい展開だったかなぁと思っています。結果オーライ!笑

 

        *****

 

さいごに、ヒプノセラピーの感想を。

自分ひとりでは、ここまで深く自分の中に潜れなかったと思います。

また、私が無意識に発するキーワードを的確にキャッチし、点と点をつなげるようにして伝えてくれたセラピストのおかげで、自分ひとりでは得られない視点をもらうことができました。

ヒプノセラピーは、「セラピスト」と「クライアント」の二人三脚の取り組みといいますが、そういう意味でも「誰に誘導してもらうか」は、とても大事。 
今回えつこさんに導いてもらえてとてもラッキーでした。

イメージワークが苦手な方、感情に蓋して頑張ってしまいがちな方にも、いいのではないかな。

これを機に、古いパターンを手放すべく、トライ&エラーしていきたいと思います!

 

 

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アダルトチルドレン。女性性の強い人がラクになる方法は?[ココロノマルシェ]

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心理カウンセラーのリエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。

ココロノマルシェとは

根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談にお答えする、お悩み掲示板です。 

+++【ご相談】++++++++++++++++++

アダルトチルドレン

アダルトチルドレンという言葉が以前からあったのは知ってたのですが、この頃YouTubeでカウンセラーさんの動画を色々みてたら(こちらのカウンセラーさんの回答動画やLiveも時々拝見してます勉強になるし元気が出ます)オススメでACについての動画があり何本か観たら自分のことだと思いました。

 

それでカウンセリングを受けたい気持ちがムクムクしてきたのですが、AC専門の方の動画やblogは真摯な分すこし硬いというか私には硬派過ぎる印象で、相性について今検討しています。

 

私の問題はたぶんACなのですが、もっと感覚的で女性性からアプローチして下さる方の方があってるような…って思ってこちらに相談しました。
ACやカウンセリングの相性、また女性性が強いタイプが楽になる方法などについてご意見いただきたいです。

from ラテさん

+++++++++++++++++++++++++++++

 

ラテさん、はじめまして!
心理カウンセラーのリエコです。

 

YouTubeで「アダルトチルドレン」の動画をみて、ご自分に近い要素を感じてご相談くださったのかなと思います。

アダルトチルドレンとは、子供の頃の家庭環境が原因で、大人になっても何かと生きづらさを感じている人のことをいいます。

ご相談文を読ませていただいた印象だと、ラテさんはとても豊かな女性性をお持ちで、それゆえにご家族の中で何かしらの役割を担われてきたのかもしれませんね。

 

そもそも女性性の強い人は、社会生活では何かと生きづらさを感じやすいように思います。

特に、日本は「和」を重んじる風潮がありますよね。
周りと歩調を合わせることで連帯感をもち、物事をすすめていく国民性ですから、
「自分らしく」「感じるままに」といった女性性を大切にすると、どうしても周りと足並みが揃わなくなり、和から外れてしまいます。

そこで、周りに沿えない自分を責めたり、はみ出てしまう個性を抑えようとしたり、周りに沿わせようと無理をしたり。。

それらが、もともと備わっている才能を抑え、窮屈さや生きづらさを生じさせ、いろいろな問題につながっていきます。

 

 

ACやカウンセリングの相性、また女性性が強いタイプが楽になる方法などについてご意見いただきたいです。

自分に合うカウンセラーを、どのように選べばいいのか?
たくさんいると、迷ってしまいますよね。。

カウンセラーとの相性って、たしかにあると思います。

人と人とのコミュニケ―ションにも相性があるように、ラテさんが心地よく感じる個性や雰囲気、人柄といったお好みも、きっとありますよね。

また、ラテさんがカウンセラーからどのようなものを受け取りたいか、も大事なポイントだと思います。

例えば、
心にとことん寄り添ってくれるカウンセラーがいいなとか、
知りたいことについて具体的なノウハウを示してくれるカウンセラーがいいなとか、
自分が「素敵だな」「こんなふうになりたい」と感じるカウンセラーがいいなとか。

 

ココロノマルシェの回答をしているカウンセラーは、根本さんのもとで心理学を学んだ仲間たちですが、
それぞれのバックグラウンド、学びの過程、専門性、また物事の見方や考え方もいろいろなので、手前みそですが、いろいろな個性が揃う面白さが魅力だなと思っています。

それらは、マルシェの回答によく表れています。
同じご相談に複数の回答がついていると、視点も解決へのアプローチもいろいろだったりしますよね?
また、回答には、カウンセラーの個性や考え方がとてもよく表れているなぁと感じます。

もしも、ラテさんにお困りの課題があれば、マルシェに投稿して、回答者の中から「いいな」と感じるカウンセラーを選んでみてはいかがでしょうか。

もしも、具体的な課題がないのでしたら、既出のご相談の回答から、ご自分と相性の合いそうなカウンセラーを探してみるといいかもしれません。

「この人に話を聞いてもらいたい」と感じるカウンセラーと出会えるといいですね!

 

なお、女性性の強い方が楽になるためには、ご自分の魅力や才能を否定せず受け取とり、自分らしさを大切にするマインドを持てるようになることが大事だと思っています。

ラテさんが子供の頃からずっと持ち続けている「痛み」に優しく寄り添い、導いてくれるカウンセラーに出会えますように。

そして、ラテさんのお悩みが解決の方向に向かい、魅力をさらに輝かせていけますよう、応援しております!

 

 

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「感じることから逃げていた私の話」、の1年後の話。

 

こんにちは。

心理カウンセラーのリエコです。

 

感情を感じること。
感情を上手に扱うこと。

それは、心理学を学び始める前からの、私の裏テーマでした。
どうして「裏」かというと、はっきりと「よくわからない」と言えないくらい、私にとって掴みどころのないものだったからです。

 

「自分がなにを感じてるのかわからない」時もあれば、
「大きな感情に翻弄されてエネルギーをたくさん消耗する」時もありました。

 

「自分がなにを感じているのかわからない」のは、
感情が溢れる前に「思考」に切り替えてしまうから。

感性が豊かな人、繊細な人、過去の心の傷が痛む人など、
感じるセンサーが人よりも敏感な人は、
社会生活に自分を適応させるために「感情に蓋」をして自分を守ることがあります。
そうするうちに、それがクセになって、自分がなにを感じているのかわからなくなっていくんです。

そんな風に「感情に蓋」をするのは、自分が感情に翻弄されやすいことを知っているから。
とてもたくさんエネルギーを消耗するのもしんどいけど、
私にとってなにより辛いのは、
感情に翻弄された時にはいつも、平常心でいられなかった自分を責めてしまうこと。

感情が溢れる前に「思考に切り替え」られたら、それはそれで問題だけど、
その辛さを考えると「感情に蓋」してしまった方が心が平和なんです。

そんな風に、自分の感情と上手に折り合いをつけられない状態が苦しくて、心の学びに辿り着きました。

 

「感情」の扱いが不器用だとしんどいことも多いけど、それは私の中の問題を浮き彫りにし、いろんな学びにつなげてもくれました。

そして1年ほど前、自分なりに「ある程度は把握ができた」と踏んで、それまでの学びをブログに綴ったんです。

そのすぐあとに、まさかの展開が待っていたんですけれど。。

今日は、ブログの「その後の1年」について書いてみたいと思います。

 

        *****

 

このブログを書いた時は「ひと山超えたなぁ」なんて思っていました。
でも、それから程なくして、突然「ふた山」めが訪れます。
「心の強制終了」です。

ブログに偉そうなことをたくさん書いておきながら、とても恥ずかしいのですが、私はデッドゾーン燃え尽き症候群)に突入してしまったのでした。

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デッドゾーンに突入してしまった話。

デッドゾーンとは、一言でいうと「何も感じない」状態。
・無気力でポカーンとなって、やる気がおきない。
・楽しいことがぜんぜん思い浮かばない。
・坂道を落ちていく感覚‥でも抗う気力がわかない。
まるで、心の中が色彩を失ったようでした。

どうしてそんな状態に陥ったのか?
カウンセリングをしてくださった根本師匠は、
男性性女性性を抑え込む、そのやり方に限界がきた」のだと説明してくれました。
思考感情を抑え込む、そのやり方に限界がきた」とも言い換えられます。

自覚はなかったけど、気づかないうちに小さなストレスが積もり積もって、それを持ち前の「我慢強さ」でナチュラルにスルーし、ブルドーザーみたいに前に進んでいくうちに、力尽きてしまったのだと思います。(デッドゾーン期のことは、こちらに書いています。

 

「感情・感覚」は、私にサインをしていたはずです。
しんどいよ、休ませて、って。
そのサインをキャッチできなかったことが、私をデッドゾーンに向かわせました。

自分でもよく自覚していたはずの「思考で感情を抑え込む性質」が、しらないうちに発動され、「極」までいってしまったのだと思います。

 

「感情を感じること」に苦手意識がある人って、
感じないようにして思考でサクサクと物事を進めてしまうクセがついています。
そして、そのクセは、長年のルーティンにより無意識化しています。

「無意識」を変えること自体が難しい上に、
感じることって「正解がない」から掴みづらいし、
意識していないとスルーしてしまう。
だから、その苦手意識はなかなか抜けないのだと思います。

でも、デッドゾーンを迎えた私は、それまでの「思考で感情を抑え込むやり方」を手放さなければなりませんでした。

そうなると、「感情・感覚を感じていくこと」は不可欠です。
今回のデッドゾーンは、ゆるゆると構えていた私に「感情から逃げてないで、本気で取り組みなさいよ」と喝を入れにきてくれたのかもしれません。

 

 

デッドゾーンのあと、どうなった?

振り返ると、デッドゾーン後の日々は、
「長年培ってきた男性性」と「ぜんぜん頑張れなくなった自分」との葛藤であり、
「顔を出してきた女性性」と「それに戸惑いながらも抗えない自分」とのせめぎ合いでした。

そして、「今までのやり方」とは違うスタイルを探るたびに、慢性的な問題(理想主義やら、コントロール癖やら)が顔を出して、その1つ1つに取り組みながら、自分と向き合う日々。

でも、恩恵もありました。
慢性的な問題って、私を「今までのやり方」に留めていたストッパーのようなもの。
だから、1つ手放すごとにふわっと心が軽くなることを実感できました。
そして、1つ手放すごとに自分との絆が深まる感覚がありました。

 

でも、「思考派体質」は未だ抜けていません。
会社に勤めたり、社会生活に沿う生活をしていると、思考的な習慣から抜け出すのは、なかなか簡単ではありませんよね。。
でも、「思考で頭がぐるぐるしている時に『あ!』と気づいて、思考から離れる」ができるようになりました。
やるべき仕事を目の前にすると、意識がそちらに引っ張られてしまいやすい私なので、自分の状態に気づけるようになったのは大成長!
感覚って、こうやってコツコツと育てていくものなのかもしれません。
思考と感覚のバランスも育つといいなぁと思っています。

 

以前は、「感情の波をサーフィンみたいに乗りこなすこと」が生きやすくなるコツだと思っていました。
今でもそう思っているけど、それ以前に、今の私には「もっと丁寧に、感情・感覚をキャッチすること」が必要みたい。
そんなことを実感しています。

 

 

感情を感じられなくなったのは、なぜだろう?

「感じないように蓋をする」のは、痛くて感じたくないからです。

過去に痛みがある人は、同じ感情を感じないために心に蓋するのでしょうし、
心が繊細な人は、その「繊細さ」で全ての感情を感じると、社会生活でとても生きづらいから、自分を守るために感情に蓋をしていきます。

自分の感情と向き合わないために、すぐに思考に切り替えて、
理屈で納得しようとしたり、
理性でなかったことにしたり、
「そう感じる自分が悪い」と自分責めしたり。

そうやっているうちに、自分が本当に感じていることがわからなくなっちゃう。
本来の自分とどんどん疎遠になっていくんです。

 

 

感情・感覚と仲良くなるために。

もっと丁寧に、感情・感覚をキャッチできるようになるには、
・意識的に感情・感覚を感じていくこと。
・思考に逃げないよう、自分に寄り添うこと。
・蓋をしてきた「感じたくない感情」と向き合うこと。

感情は、感じたら抜けていくものだしね。
いろいろ手探りしていきたいと思っています。

 

そんな心境に至ったのが、この1年間の私の成果。

次の1年後にはどんなことを書いているのか想像もつかないけど、
少しでも前に進めているといいなぁ!と思っています。

 

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