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心理カウンセラーリエコのブログ

母親に振り回されない私になりたい[ココロノマルシェ]

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心理カウンセラーのリエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。

ココロノマルシェとは

根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談にお答えする、お悩み掲示板です。 

+++【ご相談】+++++++++++++++++

母親との関係について

母親に親身に相談に乗ってもらった事や、励ましの言葉を貰ったこと、大丈夫よ。など、背中を押された事等が一切ありません。
否定や注意、些細な事でもヒステリーチックに怒られたり、私がお付き合いする人を詮索し、別れさせるような発言をされ、
私は怒りや絶望感を覚える事が多かったです。

家族っていいなぁ、温かいな、安心するなと
思った事は無く、常に不安で苦痛で、実家に居る頃は、母親の性格が変われば、、もしこの人が母親でなければ、、周囲の友達の母親は優しくて、温かくて羨ましいな。とばかり思いながら過ごしていました。

実家を出て一人暮らしを始めてからも、アレはダメ、コレはダメ、実家に帰ってきなさい。などメール上でも支配されています。私にも否があるのかもしれませんが、私の事を尊重したり、受け入れて貰えた記憶がありません。母親というのはこんな者なんでしょうか。どうすれば母親という存在に悩まず生きていけるのでしょうか。
どうせなら、もう私に関心を向けて欲しくないです。

from まぁさん

+++++++++++++++++++++++++++++

 

まぁさん、はじめまして。
心理カウンセラーのリエコです。

 

お母さんって、いつまでたっても特別な存在ですよね。

身近な大人のケアなしでは生きられない”産まれてすぐの赤ちゃん”にとって、
お母さんから愛されることは命をつなぐこと。

そう考えると、
「お母さんの愛情を感じたい」とか
「家族の輪の中でホッコリとした安心感に包まれたい」という想いは、
人間の本能に近いものなのかもしれません。

 

また、幼い子供は、身近な大人と価値観を共有していきますから、
お母さんのことを「万能な存在」のように思いがち。

自分の命を支えてくれる、偉大で強くて優しい存在。
正しい道を示してくれる模範的な大人。
お母さんの言うとおりにしていれば安心だ。
といったような。。

これもまた、
私たちが無意識に備えてしまった感覚なのかもしれません。

 

母親に親身に相談に乗ってもらった事や、励ましの言葉を貰ったこと、大丈夫よ。など、背中を押された事等が一切ありません。

私は怒りや絶望感を覚える事が多かったです。

「母親に求めているもの」や「得られると思っていたもの」が得られなかったのですから、怒りや絶望感を感じてしまうのは当然ですよね。

 

でも、自分が大人になって、
「当時の母親」の年齢に近くなってくると、
なんとなく気づいてくるんです。
お母さんも、普通の人なのだということに。
母は強くも正しくもない、普通の人だということに。

 

        *****

 

実家を出て一人暮らしを始めてからも、アレはダメ、コレはダメ、実家に帰ってきなさい。などメール上でも支配されています。私にも否があるのかもしれませんが、私の事を尊重したり、受け入れて貰えた記憶がありません。

まぁさんが、お母さんに対して不満を抱き続けていること。

それは、まぁさんが今も「子供ポジション」にあることを示しています。

実家を出て一人暮らしを始めて、自分らしく生きられる環境にいる今も、「母親の存在に翻弄されていること」への違和感。

それはまさに、大人である今も「子供ポジションに在ること」への違和感なのだと思うんです。

 

今回マルシェにご相談くださったのは、
まぁさんとお母さんとの関係が
「親と子」の関係から
「大人同士」の関係に
シフトするタイミングだからなのかもしれません。

   

ここでいう「大人同士」の関係とは、
ざっくり言うと
「お母さん」に向いている意識を「自分」に向けることであり、
「誰かに与えてもらう」意識から「自分が与える」意識をもつことです。

 

これまでのまぁさんは、
母親に「母親の価値観」を押し付けられることが多かったのだと思います。

でもそれは、ある意味では
「母の価値観に守られてきた状況」だったのだと思うんです。

まぁさんの欲しい”守られ方”ではなかったにしても。。

 

そのスタイルから抜け出すためには、
お母さんと自分との間に「境界線」を引き、
境界線の内側に、
自分らしさ(自分軸)を育て、
自分の価値観で生きていくことが必要になります。

 

そして、欲しいものがあれば、
「与えてもらう」のではなく
「自分で与える(満たす)」マインドを備えていきます。

お母さんから与えてもらいたかった、
「親身に相談にのってもらうこと」「励ましの言葉」「大丈夫よ、と背中を押してもらうこと」「温かさ」「安心感」「自分を尊重し、受け入れる事」
これら全てを、自分で自分に与えるんです。

 

そのためには、自分の中に「自分の味方」を育てていくことがキモになります。

● 困ったことがあれば、親身になって自分に寄り添う自分。
● 元気のない時には、あたたかい気持ちで接して安心感を与えてくれる自分。
● お母さんの関心を鬱陶しく感じた時には、その気持ちを尊重し、自分を大切にする選択に背中を押す自分。

そんな自分を、自分の中に育てていきます。

 

まぁさんが新しいマインドを育てる最中も、
お母さんのマインドは変わらないまま。

なので、
定着するまでは、
お母さんの声はたびたび境界線を越えてくるかもしれません。

そんな時には
「私は私、母は母」と唱え、
その都度境界線を引きなおし、
自分軸を取り戻していきます。

 

トライ&エラーをしながら、
ぜひ新しいマインドを育ててみてくださいね。

 

        *****

 

その上で、「大人の視点」でお母さんと接してみませんか?

お母さんのことをよく知り、
新しい「大人の関係性」を築くために、です。

ここから、少しだけ私の体験を踏まえ、
2つの視点をご紹介したいと思います。

 

1つ目。

「そうなるにはそうなる理由がある」という言葉があります。

私たちが知る「お母さんの人生」って、私たちが産まれて物心ついた頃以降の人生なんですよね。しかもそれは「子供の目線」です。

私たちが自分が物心つくまでの数十年間を含めた「お母さんの人生」を、
「大人目線」で見てみたら、
どんなことが見えてくるのでしょう?

機会があれば、お母さんがどんな子供時代を過ごしたのかを探ってみてはいかがでしょうか。

 

私の場合は、その視点を持った時にとても納得がいったんです。

母自身も甘えられない環境で子供時代を過ごした人であり、
「甘え方も甘やかし方も知らない人だった」ということに気付けたからです。

それを知ったら「仕方がなかったんだな」って思えました。

私は”欲しいカタチの愛情”を得られない子供時代を過ごしたけれど、
でも、当時の母にとっても「それが精一杯」だったんだなと理解できたからです。


まぁさんには、どんな景色が見えましたか?
そして、どのように感じられたのでしょう。

無理に納得する必要はないけど、
自分の知らない「お母さんの世界」があったことに気付けると、
視野が広がって、
この課題をこれまでよりも大きな気持ちで捉えられるようになります。

 

2つ目。

少し視野が広がると、こんな見方もできるようになります。

「お母さんは、自分がそれまでの人生で培ってきた価値観で、子供を守ろうとしたのではないか」という見方です。

お母さんは、自分の価値観(成功法則)をまぁさんに当てはめて、
危ない目にあわないように、
困ったことにならないように、
まぁさんを守っていたのかもしれません。

 

もしそうであれば、
お母さんも自分自身に対して、
まぁさんにするのと同じように接しているのかもしれません。

「否定や注意、些細なことでもヒステリーチック怒られたり」
「自分のことを尊重したり、受け入れて貰えた記憶がありません」

自分自身に対してそんな風に接している方だから、
まぁさんに接する時にも、
自然にそんな接し方をしてしまうのではないでしょうか。

もしもそうなら、
とても生きづらいこととは思いますが、
お母さんにとってはそれがある意味「最善」なので、

まぁさんに対して「自分の最善」で接しているというのは、
それがお母さんなりの愛情表現ということになりますね。

まぁさんが欲しい「母の愛し方」ではないかもしれないけど。。

 

以上、2つの視点をご紹介しました。

大人の目線でお母さんを眺めてみて、
まぁさんはどのように感じられたでしょうか?

お母さんを理解することは、先ほどお伝えした「与える意識」につながります。

「大人同士の関係」に向かうステップの1つとなりますように。

 

        *****

 

「子供ポジション」から「大人同士の関係」にシフトするって、
とても大きなマインドチェンジです。

「価値観を分かち合っていた状態」から、
「お互いに別々の価値観をもつ関係性」に移行するのですから、
強い心が必要になるし、
しばらくは気持ちが行きつ戻りつしてしまうことと思います。

 

なので、そんな時のために、
● 私とお母さんにとっての”心地よい関係性”はどんな感じだろう?
● 私とお母さんの”ベストな距離感”はどのくらいだろう?
といったビジョンを備えておくといいかもしれません。

迷いが生じた時には、ビジョンを思い出して、仕切り直しをしていきます。
それを繰り返すうちに、自分なりの体感が育ってくるはずです。

トライ&エラーしてみてくださいね!
でも、ひとりで難しいと感じた時にはカウンセラーを頼ってみてください。

お母さんに振り回されることが減り、
大人同士の新しい関係性を築いていけますよう、応援しております!

 

 

心理カウンセラー リエコ

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後輩から舐められたり、攻撃的な態度[ココロノマルシェ]

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心理カウンセラーのリエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。

ココロノマルシェとは

根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談にお答えする、お悩み掲示板です。 

+++【ご相談】+++++++++++++++++

後輩から舐められたり、攻撃的な態度

ある日出勤すると、後輩の女の子がイライラしていました。
態度や言葉も攻撃的できつく感じたので、私も少しイラっとしながらも、、何かあったのかなと思い「何か怒ってる?」と聞いたが、「怒ってません」と言っていたので。
(この質問の仕方は違ったな…と後で反省しましたが)
怒ってない、と言っているから。
私の事ではないのかなと、その後輩のプライベートで何かあったのかな?
と、数日過ごしていましたら
どうやら私以外の人には和やかに、私の時だけ冷たく無視をしたりしている事が分かったのです。
(職場の人数は私を合わせて4人)

何か私が怒らせる事をしたのだろうか?
何か不快にさせてしまったのだろうか?
あれがダメだったのかな?
あんな態度されたら悲しい、でも後輩の子より7歳も年上なんだから大人な対応しなきゃ。
こんな想いで数日過ごしていたら、ふと、
なんで私は1人でこんなに気にしてしまうのかと我に帰りました。

その後輩は、入社した当初私が優しくしすぎたのか、私の失敗を指摘したり、指図のよに指示してきたり。私の上に立とうとしてきます。私ものんびり屋なので、後輩はテキパキ出来てすごいなと思いつつイラッとしてしまいます。

平和主義なので、本当の自分の気持ちを伝える事が下手なのも分かっているのですが。
誰かが怒ったり、悲しんでいると心がザワザワしてしまいます。

文章にまとまりがありませんが、
人の不機嫌で自分の気持ちまで変わってしまうので、それに動じない心、不機嫌に引っ張られない心、穏やかな心を持ちたいです。
しなやかで穏やかな心になる為の
始めの一歩のアドバイスをいただけましたら幸いです。

from リコピンさん

+++++++++++++++++++++++++++++

 

リコピンさん、はじめまして。
心理カウンセラーのリエコです。

 

自分に心当たりのないことで冷たい態度をとられたりしたら、
それは気になるし、嫌な気持ちにもなりますよね。

4人しかいないオフィスで、
他の人とは和やかに過ごしている人が
自分にだけ冷たい態度をとってくるのですから、
悲しくて重たい気持ちで過ごされていたのではないでしょうか。

そんな中でも、
その後輩サンのよいところをちゃんと認めてあげられたり、
「自分が悪かったのかな」という気持ちで自分を省みられるところが、
リコピンさんの素敵なところだなぁと思いました。

 

実は、私にも同じような経験があります。

とても嫌な気持ちになるし、
一瞬「むむむー!」ってなりましたが、
その時の私はこんな風に思ったんです。

「この人の心は、いま幸せじゃないんだな」って。

心の中がハッピーな人は、そんな態度をとりませんものね。

そう思ったら、
自分には関係のないことのように思えて、
「むむむー!」っとなっていた気持ちがスーッと下がったのでした。

 

私の場合のように、
「相手の問題」と割り切って気にしないようにすることも、
1つの乗り越え方かもしれません。

でも、それだとこの出来事から得られるものって何もないのですよね。

そこで、リコピンさんのように「自分軸」にたちかえって見ていくと、
この出来事から「自分の問題」を見ていくことができるようになります。

それは「この問題は、何かを伝えるために起きたのか?」という視点です。

では、今回の出来事はリコピンさんに何を伝えるために起きたのでしょう?

そして、リコピンさんの心が、周りに翻弄されることのないしなやかな強さを得るためには、どのようなことが必要になるのでしょう?

 

        *****

 

平和主義なので、本当の自分の気持ちを伝える事が下手なのも分かっているのですが。
誰かが怒ったり、悲しんでいると心がザワザワしてしまいます。

人の不機嫌で自分の気持ちまで変わってしまうので、それに動じない心、不機嫌に引っ張られない心、穏やかな心を持ちたいです。

リコピンさんは、とても優しい方なのだと思います。

平和主義と書かれていますけど、
これは周りの人を大切にする気持ちがあるからですよね。

そして、自分の気持ちを伝えるのが下手というのも、
相手を思いる気持ちがあるからこそ、そうなってしまうのだと思います。

でも、その優しさゆえ、誰かの感情にザワザワしたり振り回されたりすることがあるなら、自分を守る意味でも、心の在り方を変えていきたいですね。

文章にまとまりがありませんが、
人の不機嫌で自分の気持ちまで変わってしまうので、それに動じない心、不機嫌に引っ張られない心、穏やかな心を持ちたいです。

しなやかで穏やかな心になる為の
始めの一歩のアドバイスをいただけましたら幸いです。

そこで、リコピンさんの心を守るために、私が提案したいのが、
「自分軸を育て、境界線を引く」という考え方です。

自分軸とは「自分がどうありたいか」ということが基準になっている考え方や生き方のことをいいます。

そして、自分軸をもつことは、自分をよく知ることから始まります。
・自分が何をどう感じ、どのように考えるのか。
・何が好きで、何が嫌いなのか。
・何が得意で、どんなことが苦手なのか。

そうやって自分をよく知ることで、
自分の中に「自分のいちばんの理解者」が育ち、
自分を否定することがなくなっていきます。
また、自分の中に「自分のいちばんの味方」が育つので、
自己肯定感が上がり、自分軸も強化されていきます。

自分軸をしっかり持つことが出来たら、リコピンさんの心も、これまでのように周りに振り回されにくくなるはずですが、

さらに「自分と相手との間に境界線を引く」イメージを持つことで、相手に翻弄されることのない「安定感のある自分の世界」を作っていくことができるのです。

 

        *****

 

リコピンさんからいただいたご相談の回答は以上になりますが、
補足として、後輩サンとの問題について続きを書いていきますね。

もしも「自分に必要だ」と感じたら取り組んでみてください。

 

後輩サンは日頃から「リコピンさんの上に立とうとする」態度がみられるとのことでしたね。

ということは、今回の問題は「何かしらの出来事が発端で起きたこと」ではないと思うんです。

そして、リコピンさんがご自分を振り返っても特に心当たりがないことから考えても、これは後輩サン側の問題ではないかなと、私は感じました。

具体的には「後輩サンがリコピンさんに『他の誰か』を重ねて見ているのではないか」という仮説です。

 

これはあくまで想像ですが、
後輩サンには過去に「まだ解決できていない問題」があって、
その相手がリコピンさんによく似たタイプなのではないかな。
そして、リコピンさんに対して、過去の相手にぶつけたかった感情を吐き出しているのではないかな、と思ったんです。

過去の相手というのは、
年上で、優しくて、のんびりやさんで、目上の立場の人で、面倒見がよくて、平和主義で・・
要はリコピンさんとよく似た感じの方なのかもしれません。

実際のところは彼女に聞いてみなければわからないし、
もしそうだったとしても、
彼女自身がソレに気付いているかもわかりませんが。。

 

そう考えると、
リコピンさんにとってはまるで”とばっちり”のような状況にも思えますね。

でも、ここでもう1つ考察を深めると、こんな課題がみえてきます。
それは「なぜリコピンさんはその役割を引き受けたのか?」という自分軸な見方です。

引き受けるもなにも、知らないうちにそうなってたしー!
そんなお声が聞こえてきそうです。

でも、もういちど落ち着いて振り返ってみてほしいのです。

 

リコピンさんにこの問題が起きたのは、なぜでしょう?

「人は鏡」といいますね。

後輩サンがリコピンさんに誰かを映してみていたように、
リコピンさんも後輩さんに誰かを映して見ていないでしょうか。

例えば、過去に、後輩サンによく似たこんな人はいませんでしたか?
感情の起伏が激しい人、何かと自分を振り回す人、わけがわからない人、自分の上に立とうとする人。

そして、その人との付き合い方に困ってしまうような出来事ありませんか?

もしもお心当たりがあれば、この後輩サンは、リコピンさんの中にあるこうした関係性を終わりにするために現れてくれた人なのかもしれません。

 

        *****

 

仮説のまま進めてしまいますが、
もしもリコピンさんに、
過去にも後輩サンのような人との関わりがあったとして、
その時のリコピンさんはどのような対応をしたのでしょう?
または、どのような対応をすると思いますか?

私の想像ですが、
リコピンさんは周りの人をとても大切にする方なので、
はっきりと「NO」を言うことはされないのではないでしょうか?

 

これまでのリコピンさんは、
その優しさゆえ、
周りの状況に自分をあわせていくことで問題を解決してこられたのかもしれません。

だからこそ、今回の出来事はリコピンさんに「新しいマインド」で問題を解決することを提案してくれているのかもしれません。

新しいマインドとは、
自分軸をしっかり育て、相手との境界線を引き、必要な時には自分の気持ちを相手に伝えられる「しなやかな強さ」を持つことです。

 

後輩サンが「過去の誰か」をリコピンさんに映してしまうのは、
リコピンさんがその人に似た要素があるから”ではないかとお伝えしました。

ということは、理屈でいえば、
リコピンさんが「過去の誰か」と似た要素でなくなれば、
映されることはなくなるはずです。

 

平和主義でやってこられたリコピンさんには大きな課題かもしれません。

それに、4人しかいないオフィスで後輩に対して「NO」を伝えるって、とても勇気がいりそうですよね。

でしたら、心の中で「NO」と思うことから始めてはいかがでしょう?

新しいマインドを育てるためには、ときに強い心が必要となります。
心細く感じた時にはカウンセラーが伴走しますので、頼ってみてくださいね。

 

周りの人を思いやる「優しさ」、
自分に冷たい相手のよいところもちゃんと認められる「フラットさ」、
問題が起きた時には自分を省みる「謙虚さ」。

そんな素敵な魅力をたくさんもたれているリコピンさんに、
自分の気持ちを大切に扱う「しなやかな強さ」が加わり、
さらに魅力的に輝いていかれますよう、応援しております!

 

 

心理カウンセラー リエコ

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他人との適度な距離がわからない[ココロノマルシェ]

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心理カウンセラーのリエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。

ココロノマルシェとは

根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談にお答えする、お悩み掲示板です。 

+++【ご相談】++++++++++++++++++

他人との適度な距離がわからない

はじめまして。よろしくお願い致します。
他人との適度な距離がわかりません。
能動的にも受動的にも、依存しやすい・されやすい体質なのかもしれません。

 

自分が好きになった人(友人でも恋愛対象でも)とはいつでも連絡を取り合ってしょっちゅう会わないと、嫌われたんじゃないかと不安になります。それが依存だという自覚はあるので、実際に連絡をするのは控えます。でも、そうやって自分を抑えていたらずっと(5年以上)片想いしていた人が、いつのまにか一番仲のいい子と恋愛関係になっていました。なんとなくどっちとも距離ができて、親友と好きな人を同時に失いました。

 

自分が好きでもない人、特に職場の女性の同僚などからはなぜかプライベートな愚痴や相談をよく持ちかけられ、そこまで親身に聞いているつもりもないのに、いつの間にか仕事の時間中延々と家庭や恋人の愚痴を聞かされる羽目になります。嫌になって逃げようとすると「そんな冷たい人だと思わなかった」とか「私のこと嫌いになった?」とか言われます。

 

今、好きな人ができたのですが、いつものようにしつこく連絡したい気持ちが膨れ上がっています。だけど、しつこいと思われるのが怖くて連絡できません。そうこうしている間にまた他の人に取られてしまいそうで怖い。
あれも怖い→これも怖い、のスパイラルに陥ってしまい、いつも悲しいし、疲れるし、かといってずっと1人でいるのも怖いし…

 

どうしたら他人との適度な距離感がわかるようになるのでしょうか。相手と、自分を尊重しながら親密感を得ることができるのでしょうか。

まとまりのない文章ですみません。
アドバイスいただけると幸いです。

from ぱんださん

+++++++++++++++++++++++++++++

 

ぱんださん、はじめまして!
心理カウンセラーのリエコです。

 

近づきたい人とはなかなか近くなれないのに、
そうでない人にはぐいぐいと距離を詰められる。

それはモヤモヤしてしまいますね。。

 

きっと「心地よい距離感」って、人それぞれにあると思うんです。

でも、ご相談文を読んでいると、ぱんださんはいつも相手に寄り添ってあげているようにみえます。

自分は近づきたいのに、彼によかれと距離をとってみたり、
自分は離れたいのに、同僚の求める距離感を受け入れてしまったり。

パンダさんは、相手想いのとても優しい方なのだと思います。

でもそれって、相手には優しいけれど、自分に対しては…?

ぱんださんがおっしゃる通り「相手も自分も尊重しながら親密感を得る」ためにはどうしたらいいのでしょう。

 

        *****

 

どうしたら他人との適度な距離感がわかるようになるのでしょうか。

「人との距離感」は幼少の頃の人間関係によって決まると言われています。

ということは、そもそも「心地よいと感じる距離感」もひとりひとり違うもの。

それをお互いに持ち寄って調整しあって「適度な距離感」を測っていくのだと思うんです。

 

そこで、ぱんださんの距離感をみていくと、

自分が好きになった人(友人でも恋愛対象でも)とはいつでも連絡を取り合ってしょっちゅう会わないと、嫌われたんじゃないかと不安になります。

ぱんださんが安心を感じる「好きな人との距離感」は、”いつでも連絡を取り合ってしょっちゅう会っている状態”なんですね。

 

ということは、もしもお互いの「適切な距離感」がとれたとしても、くっついていない分、ぱんださんにとっては不安やさみしさを感じてしまうものかもしれません。

そして現状、過去の経験からそれが「近すぎる」状態だと認識し、対人関係では敢えて「自分の心地よい距離感」よりも離すことをしているわけで、それもそれで、ぱんださんにとっては不安や寂しさを感じるものではないでしょうか。

 

ぱんださんが幸せを感じる関係を築こうとした時、
この「幼少の頃に育んだ人との距離感」を変えていく必要がありそうです。

幼少の頃の人間関係ですから、おそらくはお母さんやご家族との関係にヒントがあるんじゃないかな。

ぴったりと一緒でないと不安になる・・ということは、例えば
・お母さん側が、過保護や過干渉だったり
・パンダさん側に、お母さんを「助けなきゃ」という意識が強かったり

と言ったことかなと思うのですが。。

ぱんださんはご自分のことを「依存だという自覚はある」とかかれているので、何かしらお心当たりがあるところかもしれませんね。

もしもカウンセリングの場でしたら、
その距離感がどうやって生まれたのかを探り、
「適切な距離感」を構築していきます。

 

        *****

 

初めて会った人と交流する時って、誰でも少しはドキドキするものですよね。

それは、相手の”人となり”がわからないから。

交流することでどんな人なのかわかってきて、自分の相手への好意とか、自分がこの人とどんな関係を築きたいかとか、このくらいの距離感がいいな、なんてことを意識したり、相手の心地よい距離感を察してみたり。

そうやってお互いがお互いの「心地のよい距離感」を探っていくものなのだと思います。

 

この距離感を探るために必要なのが「自分軸」

自分軸とは、「自分がどうありたいか」ということが基準になっている考え方や生き方のことをいい、上の文でいうところの下線部分にあたります。

「自分軸」がないとどうなるかというと、自分がどうしたいのかがわからなくなって、青字部分でいうところの「相手の心地よい距離感を察してみたり」という部分だけになってしまうんですね。

そうなると「お互いの距離感」ではなく「相手の距離感」でお付き合いすることになってしまいます。

それではいつまでも心が満たされない‥というのは、ぱんださんも感じているところではないでしょうか。

なのでやっぱり、お互いが幸せを感じる「win‐winな関係」を築くには、「自分軸」が不可欠なんです。

 

きっと今回ご相談くださったのは、
ぱんださんがこれまで持ち続けてきた「幼少の頃からの関係性」を手放すタイミングだからだと思うんです。

この機会に「大人同士の関係性」にシフトチェンジしていきたいですね!

 

        *****

 

では、「自分軸」を築いていくにはどうすればよいのでしょう?

そのために特に重要なのが「自分をよく知ること」です。

自分をよく知ることで「自分が自分のいちばんの理解者」となり、
感じたり考えたりすることを否定せずに受け止められるようになり、
さみしい時や悲しい時には、自分自身がその気持ちに寄り添って、なぐさめ、励まし、
何があっても自分を責めることなく、いちばんの味方である。
そんな自分を、自分の中に育てるんです。

これまでのぱんださんのマインドの中には、
「誰かと一緒にいることで安心を感じる関係性」がありましたね。

それを「自分と一緒にいることで安心を感じる関係性」に変えていくイメージです。

 

それができると、自分で「自分がどうしたいのか」がわかるようになります。
また、その気持ちを大切にしていこうという気持ちが育ちます。

これまでは「相手のことが優先」になってしまってたけど、
「私のことも大事」って思えたら、
自然と「お互いが気持ちのよい距離感を探ろうよ」って思えますよね。

 

自分軸が育つと、ご相談文にある「職場の同僚」への対応も変わってくるのではないかと思います。

これまでのぱんださんは、仕事中に延々と自分の話をしてくる同僚の話を、いつも聞かされる羽目になっていましたね。

話を聞いてあげないと「冷たい人だ」とか「私のこと嫌いになった?」などと言われ、断れなかったのだと思います。

でも、自分の心の中にある「話を聞くのは苦痛だ」という感覚を自覚し、自分を大切にする意思を持つぱんださんには、いくつもの選択肢がもてるようになるんです。

・「急ぎの仕事があるから」と言って断ろう。
・この間お断りしたから、今回は5分だけ話に付き合ってあげよう。
・直接は伝えにくいから、上司に相談しよう

ぱんださんは優しい方なので、もしかしたら同僚に対して「冷たくしちゃったかな」と感じてしまうかもしれませんね。

でも、もしお断りすることを選択したなら、それは「同僚に冷たくした」のではなく「自分に優しくしてあげた」んです。

そして、5分だけ話に付き合ってあげることを選択したなら、それは自分を犠牲にしたのではなく、同僚に愛を分けてあげたと受け止めみてください。
そして、自分をねぎらい、思いきり褒めてあげてくださいね。

そして、改めて考えてみてください。
ぱんださんにとって、同僚の方との「心地よい距離感」はどんな感じですか?

これを機に、自分なりの距離の取り方を、職場同僚の方を相手に練習してみるのもいいかもしれません。

 

        *****

 

ぱんださんに目指していただきたい優先順位は、「まずは、自分」です。

相手に与える愛情は、自分が満たされた上で、溢れた分を与えていくイメージです。

そして、自分に愛情が枯渇している時には、人からもらおうとせず、自分で満たしていきます。

それが「自分軸」の基本です。

さらに言うと、相手にももちろん「自分軸」があり、自分と相手には「境界線」があります。

自分の境界線内のことは基本的には自分でやり、できないことがあればお互いに助け合い、尊重しあうのが、自立した大人の関係性です。

理想論ではありますが、これからのぱんださんが目指すのは、こういう世界観かなと思っています。

 

相手と、自分を尊重しながら親密感を得ることができるのでしょうか。

ぱんださんはこれまで、親密になりたい相手に対して「相手によかれ」と思う距離感をとってきましたね。

自分の価値観を相手に押し付けず「控える」という方法は、相手を大切に想うぱんださんなりの思いやりでした。

距離感を詰めていくことが、ぱんださんにとって、相手から安心感を「与えてもらう」行為だったからですよね。

でも、自分軸をもち、自分で自分を満たせるようになったぱんださんには、もう安心感を「与えてもらう」必要はなくなるはず。

そしてそこに、相手との親密感を育てるヒントもあるのではないかと思っています。

 

それは、これまでの「相手から与えてもらう」スタイルから、「自分が相手に与える」スタイルにシフトしていくことです。

与えるといっても、いろいろなカタチがありますよね。

例えば、必要なモノを与えることもそうだし、思いやること、一緒にいること、応援すること、信じること、魅力を伝えること、などなど。

また相手がどんなカタチの「与える」を好むかも、相手によって変わってくると思います。

でも、これまでもずっと相手に思いやりの気持ちを注いできたぱんださんなので、「与える意識」にさえシフトできれば、これらのことは自然にみえてくることではないかなと思っています。

ただし、くれぐれも「与える」が「犠牲」にならないように気を付けてくださいね!

「まずは、自分」を幸せにして、その溢れた部分を相手に与えるイメージです。

 

抽象的でなかなか掴みづらいところもあったかもしれませんが、
困った時にはカウンセラーを頼ってみてくださいね!

 

ぱんださんが新しい関係性のなかで、大好きな人と親密感を深めていけますように。

そして、ぱんださんの大切な気持ちが少しづつでも伝わりますよう応援しております!

 

 

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感情を無視して「べき・ねば」で頑張ってきたが、物事がうまくまわらない[ココロノマルシェ]

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心理カウンセラーのリエコです。

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嘘つきな自分

もともと怠け者でやりたいこともなく、親の過干渉のもと、のんびりダラダラ生きてきました。

失敗を繰り返し、人からも良くも悪くも叱咤激励され、このままじゃいけないと、感情を無視してやるべき、ねばで、仕事をしてきましたが、どれも続きません。

自分の居場所ないなーとか、この仕事のこれがいやだ、あの人のここが耐えられない、派遣先の仕事を切られる、パワハラに合う、陰湿ないじめをされる。。。

兄と弟がいますがどちらも障害持ちで、私自身も自分に自信もててないし、むしろ今もずっと実家にいる兄弟が羨ましく思うこともあります。

 
自分にはまだまだ出来ることもあるだろうし、やりたいこと(特に遊びや趣味などほプライベートの充実、恋愛も)も沢山あるのに、それらを楽しむのに必要な土台となるお金を稼ぐ仕事で躓いています。

人として成長し、良い人間関係を作ることが仕事でも重要だとわかっているのですが、自分のやることに必死で周りから変な目で見られている気がしています。

パワハラのような嫌な感じがする職場からは早々に退職してざまあみろという気持ちになります。その後、自分の器の小ささに悲しくなります。結局、乗り越えられなかった自分を積み重ね、どんどん悪い方向に進んでいる気がしてなりません。

目の前の状況をどこまで頑張るのか、目の前に人は自分の鏡だから私の在り方、仕事のやり方を変化させる必要があるのか、相談出来たら嬉しいです。よろしくお願いいたします。

from マッチ棒さん

+++++++++++++++++++++++++++++

 

マッチ棒さん、はじめまして!
心理カウンセラーのリエコです。

 

目の前のことを一生懸命頑張っているのに、
合う仕事に出会えなかったり、
人間関係のトラブルに見舞われたり。

それはしんどいですね。。

ご相談文からは、
仕事や周りの人たちに不快感を抱きつつも、
「そんなことになってしまうのは自分のせい」と
どこか自分を責めていらっしゃる様子も感じられます。

「生活の土台となる安定的な仕事がなかなか続かない」
という”表面的なお悩み”の奥には、
「物事が思う通りにすすまない”生きづらさ”から解放されたい!」
という想いがあるのかなと感じたのですが、いかがでしょうか?

 

今回マルシェにご相談くださったのは、
今が「現状を変えるタイミング」だからなのだと思います。

マッチ棒さんの毎日が今よりもっと心地よくなるために。
そして、今よりもっと自分らしく輝くために。

現状を変えていくには、どんなことが必要なのでしょう?

 

        *****

 

ご相談文を読むと、
「このままじゃいけない」と頑張って、
目の前の状況に立ち向かっている様子が伝わってきます。

そして、それがうまくまわらなくて
自分に自信が持てなくなっていることや、

乗り越えられなかった自分を積み重ね、
「どんどん悪い方向に向かっている‥」と重たい気持ちになっていることも。

 

マッチ棒さんの抱えている「生きづらさ」のようなもの。

ご相談文に詳細がないので私見もはいるのですが、
もしかしたらその背景には、ご家族への想いがあるのではないかなと思いました。

ご相談文には、マッチ棒さんが障害を持ったお兄さん&弟さんがいらっしゃると書かれていますが、そのことが”自分がちゃんとしなければ”といったプレッシャーになっていることはありませんか?

また、その環境は幼い頃から続いていると思うのですが、
障害をもつ2人の兄弟を支えるお母さんに、
マッチ棒さんは甘えることができたのでしょうか?

お母さんに世話をかけちゃいけない、
煩わせないようにしなければならない、
そんな風に感じていたことはありませんでしたか?

もしもカウンセリングの場でしたら、
ご自分以外に”障害を持つ2人の子供”を育てるご両親のもと、
マッチ棒さんがどんな子供時代を過ごされたのかをうかがってみたいです。

 

もともと怠け者でやりたいこともなく、親の過干渉のもと、のんびりダラダラ生きてきました。

そんな風に書かれていますが、
もしかしたらマッチ棒さんは、そうやって家族に寄り添ってきた方なのではないかと思うのです。

「親の過干渉」とありますが、
ご両親がその環境下で3人の子供のケアをしようとしたとき、
マッチ棒さんを「過干渉」というかたちでコントロールすることでしか難しかったのかもしれません。

ご相談文から感じられる感性の豊かさからして、
マッチ棒さんはそんな家族の空気感を察っしていたのではないかな。

そして、ご家族のバランスをとるために、
”自分らしさ”を封印して、
家族に自分を沿わせることをしてきたのではないでしょうか。

もしもお心当たりがあるなら、
それが小さいマッチ棒さんにできる精一杯の愛し方であり、
家族を守る方法だったのかもしれません。

 

失敗を繰り返し、人からも良くも悪くも叱咤激励され、このままじゃいけないと、感情を無視してやるべき、ねばで、仕事をしてきましたが、どれも続きません。

マッチ棒さんは、
ご自分がいちばんよいと思う方法で、一生懸命に頑張ったのですよね。

もしかしたら「感情を無視してやるべき、ねばで‥」という乗り越え方は、子供の頃からご家族の中で発揮してきたやり方なのかもしれません。

感性の豊かな人って、周りの環境に自分を適応させるために、感情に蓋をして自分を守ることがあります。

そうしなければならないほど、その現状をしんどく感じているからです。

感情に蓋をすることで、感情が揺さぶられることなく、目の前の状況をスムーズに前にすすめることができますもんね。

そして、そのやり方がうまくまわると、それが「成功法則」となって、その後の人生でも同じやり方を繰り返していくんです。

でも、現状、そのやり方では物事をうまくまわせなくなっているのなら、この機会に、新しいやり方にシフトしていきませんか?

 

新しいやり方とは、「感情に蓋をせず、自分に寄り添うこと」。

感情に蓋をして「自分に感情を感じなくさせる」のではないく、
「感情を感じている自分」に寄り添うのです。

 

では、「自分に寄り添う」ってどういうことなのでしょう?

 

        *****

 

ご相談文に「目の前の人は自分の鏡だから」と書いてくださっていますね。

マッチ棒さんもご存じの通り、
「人は自分を映す鏡」であり、
「外側の世界は、自分の内側の世界を反映している」ともいいます。

そういう視点でみるなら、

パワハラや陰湿ないじめ」は、「自分が自分に攻撃をしたりいじめていることを、外側の世界に反映している」とみることができるし、

「周りから変な目で見られている気がしている」というのは、「自分が自分に違和感を感じている」とみることができます。

この「自分への違和感」とは、「自分の感情を無視していること」や「自分らしさを封印していること」と言い換えると理解しやすいかもしれません。

 

「自分に寄り添う」とは、
自分の中に、自分の一番の味方を作ることです。

良いことがあっても悪いことがあっても、
いつも自分が自分のそばにいて、
慰めてくれたり、応援してくれたり、一緒に喜んでくれたり。

そんな自分を「自分の中」に育てることです。

 

ご相談文を読んでいると、
今のマッチ棒さんの心の中には、
自分を「責める」自分はいても、
自分を「ねぎらう」自分がいないように見えるのですが、

自分の中に「自分の味方」がいると、
つい自分を否定してしまうことがあっても、
「そんなことないよ!」と打ち消してくれる存在ができるんです。

それが「自分に寄り添う」ことにつながっていきます。

そして、自分に寄り添えるようになると、
自分を否定することが減るので、
「自分らしさ」が育ってきます。

 

そうやって、
毎日の生活の中に
少しでもホッとする時間や優しい気持ちを増やしていくこと。

優しい気持ちを、自分にも、周りの人にも、向けていくこと。

まずはそこから始めてみるのはいかがでしょうか?

 

ずっと携えてきた「やり方」を変えて、
「自分との心地よい関係」を築くことができ、

その姿を「人が自分を映す鏡」となって見せてくれたり、
「自分の内側の世界が、外側の世界に反映」されたとき、

マッチ棒さんの前に広がる風景は、
なにかしら変わっていくのではないかなと思っています。

 

        *****

 

とはいえ、社会生活において「組織」で仕事をするとなると、
「自分らしく」だけでは生きていけない状況も多いですよね。

だって、組織がうまくまわるためには、みんなが強調し合う側面も必要だから。

みんなが「自分らしさ」を全開にすると、統制がとれなくなるのが組織だからです。

そのバランスは自分なりに取っていく必要がありますが、

だからこそ、
頑張っている自分をねぎらってあげたり、
自分に癒しや心地よさを与えてあげられる「自分」を、
自分の中に育てていくことが大事になってくるのだと思います。

 

マッチ棒さんの中に「自分らしさ」が育ってくると、
「やりたいこと」もみえてくるはず。

そうなった時に初めて、
「私は仕事とどう向き合っていきたいのか」という考え方もできてくると思います。
・私はどんなスタイルで仕事をしたいのだろう
・自分がやってみたい仕事はどんなことなんだろう
・仕事を「ライフワーク」にしたいのか?
・仕事は「自分の好きな事をするための資金調達と割り切る」のか?

そんなことを1つ1つ吟味して、自分らしい「仕事との付き合い方」を見つけていけるといいですね。

 

新しいマインドを自分の中に育てるのですから、
トライ&エラーを繰り返していくこともあると思いますし、
難しいく感じたり、上手くいかないこともあると思いますが、
ひとりで難しければカウンセラーを頼ってくださいね。

マッチ棒さんの毎日が楽しくなりますよう、応援しております!

 

 

心理カウンセラー リエコ

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気がつけば自分の周りに誰もいなくなっていた[ココロノマルシェ]

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心理カウンセラーのリエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。

ココロノマルシェとは

根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談にお答えする、お悩み掲示板です。 

+++【ご相談】++++++++++++++++++

気がつけば自分の周りに誰もいなくなっていた

初めてご相談させていただきます。

ここ一、二年の間に大きな環境の変化があり、クリエイター、アーティストとしての夢を叶えたものの途中で燃え尽きてしまい、それまでのコミュニティや人間関係から疎遠になりました。

また、並行してやっていた仕事もやりがいのある好きな職種の接客業で長く働けると思っていたのですが

先述の活動を辞めようと決めた頃から、
スタッフや上司、お客様ふくめ仲良く上手くやれていた筈なのに
職場で衝突するようになり、もうここは自分の居場所ではないと強く感じて逃げるように辞めました。

 

いま、ふと気付けば職場でも別の場所でも人間関係がほとんど消滅しており、
地元の友人ともコロナ禍に対する考え方や立場の違いから疎遠になっている状況です。

言いようのない寂しさ心細さもありつつ、時間や気持ちの余裕ができたことで
忙しくて遠のいていた趣味(マンガやゲーム等オタク趣味)に再びはまれる喜びも同時に味わっています。
それでも漠然と、これから私はどうしたいのだろう?と考えている日々です。
今の自分の感情や起きた出来事の下にあるものを確認したいと考えています。
これからの生き方のヒントを、何卒ご回答いただけましたら幸いです。

from 375さん

+++++++++++++++++++++++++++++

 

 

375さん、はじめまして!
心理カウンセラーのリエコです。

 

いま、とても大きな変化の中にいらっしゃるんですね。

◆クリエイター・アーティストとしての夢を叶えたものの、燃え尽きたこと。
◆「好き」で「やりがい」も感じていた接客の仕事で、人とうまくコミュニケーションがとれなくなってしまい、辞めてしまったこと。

情熱を注いできた「大好きな世界」を2つも失ってしまったのですから、
ぽっかりと穴が開いてしまったようなさみしさに、状況の変化にともなう心細さも重なって、とても大きな不安に包まれてしまったのではないでしょうか。

そんな中、ご自分に起きている状況を整理したいと考えてご相談くださったんですね。

 

今回の経験を1つの学びに変えて今後に生かしていくためには、
375さんのおっしゃる通り、
「今の自分の感情や起きた出来事の下にあるものを確認」し、
「これから自分はどうしたいのか」についてみていくことがとても大切だと思います。

でも、人は誰でも、問題にすっぽりと包まれてしまうと、
自分のことがよくわからなくなってしまうもの。

そもそも、自分の姿って自分ではよく見えないのですよね。。

 

そこで、375さんがこの状況から抜け出して、1歩前に進めるように、
「この出来事があなたに何かを伝えるために起きたとしたら」
という視点で、私から見える景色をお伝えしていきたいと思います。

 

        *****

 

ここ一、二年の間に大きな環境の変化があり、クリエイター、アーティストとしての夢を叶えたものの途中で燃え尽きてしまい、それまでのコミュニティや人間関係から疎遠になりました。

375さんが燃え尽きるほど頑張り続けたのは、
それが自分にとって「大事にしたいこと」だったからだと思います。

でも、その頑張りが”なりたい状況”につながらなかったり、
うまく運ばないことがあったりして、
心が折れてしまったことが「燃え尽き」に繋がったのかもしれません。

 

そんな時って、とても心が繊細になっていますから、
普段ならなんにも感じないささいな言葉に傷ついたり、
いつもならサラッとやりすごせるような事がひっかかってしまったり。

その上、エネルギーの大きな人って、
注ぎ先を失うと途端にバランスを失ってしまうもの。

それまでアーティスト活動に傾けていたエネルギーが、
行き先を失って、「仕事」や「交友関係」に流れたことで、
何かしらのバランスが崩れてしまったとか、
そんな変化に自分自身がついていけなくなってしまったとか。。

そのような状況にお心当たりはありますか?

 

375さんは、頑張って夢を叶えてきた方なのだと思います。
だから、同じやり方で「もっとよくなりたい」と頑張り続けたのではないでしょうか。

でも、それによって燃え尽きてしまったのだとしたら、
この”燃え尽き”はあなたに
「同じやり方では、この先には進めないよ」
ということを伝えているのかもしれません。

では、どんなやり方だったら前に進めるのか?
375さんにとっての幸せな道はどこにあるのか?

その答えは、「375さんの中」にあります。

 

でも、心理学的に
「外側の世界は、自分の中の世界を反映している」
という見方をするなら、
「気づけば人と疎遠になっていた」という状況は
「気づけば自分と疎遠になっていた」とみることができます。

「自分と疎遠になっている」とは、
自分で自分のことがわからなくなっている状態であり、
自分と繋がれなくなっていること。

だって、これまで”趣味の世界”からも遠のいてしまうくらい
忙しかったんですものね。

そこには、自分のことを”二の次”にして没頭し、
自分らしさから離れてしまった状況もあったのかもしれません。

 

そう考えるなら、もしかしたらこの状況は、
「まずは一度立ち止まって、自分の心と話をしなさい」
というタイミングなのかもしれませんね。

 

        *****

 

自分の心と話をする前に、
そしてご自分の心と繋がるために、
是非いちど、しっかりと取り組んでほしいことがあるんです。

それは、十分に休息すること。

 

「え、休息? 早く前に進みたいのに!」

そんなお声が聞こえてきそうです。

そうですよね。
どこに進めばいいのかわからない状況って、
心もとないし、漠然とした不安もありますものね。。

気持ち的には、ゆっくりと休んでなんていられないかもしれません。

でも、「燃え尽き」の状態って、
自分が思っている以上に心身が疲労しているものです。

そして、
頑張ってやっと手に入れた夢が上手くいかなくなったり、
人間関係が上手くいかなくなったり、
寂しい気持ち、心細さ、孤独感を感じたり。。
それらは無意識に自分の心を追い込んでるもの。

 

心が元気じゃない時、思考はネガティブに向かいます。

良いアイデアって、
リラックスしている時にポンと降りてくるものだと思いませんか?

なので、今後のことを考えるにしても、
自分の中を掘り下げるにしても、
元気じゃないときにそれをやるのは得策ではないのです。

心と体はつながっています。

だから、体が元気になると、気力もやる気も自然に戻ります。

そして自然に、
夢に向かっている時の純粋な「好き」の気持ちや、
楽しい気持ちを思い出していくんです。

そんなタイミングがやってくるまでは、
好きなことに没頭して、
ただひたすら自分を甘やかして過ごしてみてほしいのです。

十分な休息のあと、高くジャンプするために。

 

しっかりと休息がとれたことでやっと、
フラットな気持ちでこれまでを振り返ることができるようになります。

そして、
自分の価値や頑張りを承認したり、
明るいビジョンを描くことができるようになっていきます。

そうやって「本当の自分の心」と向き合えるのが、
「自分と繋がった状態」です。

 

もしかしたら375さんの場合は、
忙しさから解放されることで趣味の世界を取り戻し、
「ハマることで喜びを味わえ」たことで癒しがすすみ、
”今後のこと”を考えていける状況になったところなのかもしれませんね。

 

        *****

 

この出来事が375さんに「何かを伝えるため」に起きたのだとしたら、どんなことだと思いますか?

ご相談文を読んで、私が気になったのは、
375さんが「気づけば人と疎遠になる」という点でした。

夢を叶えたものの途中で燃え尽きてしまい、それまでのコミュニティや人間関係から疎遠になりました。

職場で衝突するようになり、もうここは自分の居場所ではないと強く感じて逃げるように辞めました。

細かな状況はわかりませんが、
いずれも自らその場から離れているように見えます。

”燃え尽き”という状況を経験されていることからしても、
375さんはきっと、とても真面目な方であること、
何かと自分でこなしてしまう頑張り屋さんなのではないかということがうかがえます。

そういった状況からみていくと、
問題文に記載がなく私見も入りますが、
これまで自分の描いた状況に運ぶよう何かと”自分ひとり”で頑張って、上手くいかなくなって、その場を離れる、といった状況はありませんでしたか?

もしもお心当たりがあるなら、この出来事は375さんに
「自分ひとりで頑張りすぎていませんか?」
「自分ひとりで抱え込んでいませんか?」
と問いかけているのかもしれません。

 

もしもカウンセリングの場でしたら、
●過去に同じような状況に陥ることはありませんでしたか?
●人から離れたくなったのは、どんな気持ちがあったからですか?
●ご家族との関係はどのような感じですか?

といったことをお尋ねし、その大元にある観念を探ってみたいです。

 

        *****

 

燃え尽きてしまった時、次の一手として、
「絶対にやりたくないことをやってみる」
ことが打開策になることがあります。

同じやり方ではこの先には進めないわけですから、
「自分がこれまで選ばなかった選択肢」を、敢えてやってみるのです。

先ほどの問いかけに当てはめるなら、
375さんにとってのチャレンジは
「自分ひとりで頑張らない」
「誰かに助けを求めることを、敢えてやる」
ことなのかもしれません。

もしもピンとこなければ、
ご自分の中に「絶対にコレだけはやりたくない!」という方法を見つけて、トライしてみてはいかがでしょう?

もしくは、「自分にはない選択肢」を、
他の誰かに提案してもらうのもいいかもしれません。
自分では絶対に思いつかないことにトライできそうです。

そして、この機会に、
あなたのことをよく知る人や、
あなたを俯瞰的にみることができるカウンセラーに、
ぜひ「助けを求めて」みてはいかがでしょう?

きっと、新しい道が拓けるに違いありません。

 

        *****

 

今の375さんは、
これまでと全く違った世界に飛び込んでみることも、
もういちど元いた世界に挑戦することも、
どちらの道も選べます。

全く新しいコミュニケーションを求めて飛び込んでいくことも、
繋がりたい人ともういちど繋がることも。

・本当に自分が行きたい世界は、どんな世界?
・本当にやりたいことは、どんなこと?
・そこでどんな気持ちを味わいたい?

そんなことを、自分と話し合いながら、
新しい世界に向かって羽ばたいてくださいね。

ひとりで難しければ、カウンセラーを頼ってみてください。

 

今後、自分はどうしていきたいのか?

その答えは、375さんの中にあります。

この出来事が、
大切なことを改めて見つめなおすきっかけになるといいですね。

応援しております!

 

 

心理カウンセラー リエコ

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親にしてもらいたかったことを彼に求める私[ココロノマルシェ]

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心理カウンセラーのリエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。

ココロノマルシェとは

根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談にお答えする、お悩み掲示板です。 

+++【ご相談】++++++++++++++++++

親にしてもらいたかったことを彼に求める私

こんにちは。
武闘派女子です。

私はプチ毒親、過干渉親に育ちました。
世間から見ると親は子どもが好きな家庭的なタイプですが、コントロールをされていたような(今もですが)感じです。

HSPで大人しい私は、明るくてハキハキしている姉や母とソリが合わず、あなたが悪いと責められて、信じてもらう体験も少なく、サンドバッグになることで妹の役目を果たして役に立ってきました。そのおかげで私は人にとても優しく、人を信じてあげられたり、お察し上手な能力を身に付きました。

小さい頃はそれで良かったですが、就活で生き辛さを感じ、生きていたのは親の価値観で自分の気持ちが分からないことに気付きました。あとアピール欄に長所が何も浮かばず、親に言われてきた短所はめちゃめちゃ思いつきました。

かなり衝撃でした。自分の意思で生きてきたと思ったら、親の言うことを聞いてあげていたし、信じてきた親も毒親だったことに衝撃を覚え、今は5年ほど解毒と癒着を離そうとしています。

根本師匠始めお弟子さんのブログを読んだりカウンセリングを受けたりでかなり癒され、
断捨離も成功し、人間関係も変わりました。
親からの小言も減りまだコントロールをしようとはしてきますが、そうは行くかと初めての思春期の続きと反抗期にきています。笑笑
姉も大人になりマウントやいじめも無くなりました。

そんな中で理想のパートナー、
ヘラクレスくんを捕まえました。

ヘラクレスくんは菩薩の様な存在で
人生何周目なのかなというくらい悟っていますし、仕事もバリバリに出来て、夜のテクニックもそれはもうすごくて身も心もメロメロです。(惚気ろと言われたらもう何十時間も話せます。)

 

前置きが長くなったのですが、私が悩んでることは、包容力のあるヘラクレス君に私は、親にしてもらいたかったことを求め続けてしまいます。
とっさの時の対応や私がピンチになった時の言動も細かくみてジャッジしちゃうんです。

親にしてもらいたかったことを求めるというのは、
親から責め続けられたり、テストで90点を取っても残りの10点の原因を言われたり、褒めてもらった記憶がほとんどありません。かなり小さかったのにハグ禁止令が出たり、私に自立して欲しい愛情が故、両親が間違えまくってました。笑笑

例えば、怪我をした時に→お前がぼーっとしてるからだ。
風邪をひいたら→お前の生活態度が悪い。病院代もタダじゃないんだ。
など親の〇〇すべき、〇〇と思うべき、など行動思想など親の正解とするものでないとダメだったような気がします。

私も当時は疑いもせずそう信じてました笑笑
今は大人になって〇〇すべきと思い込みが自分を苦しめて、両親もかなり生き辛いのではないかと心配になります。。。

なので、その小さい頃に積もったこうしたかった!ああしたかった!を彼氏に叶えて貰おうとおねだりや、さりげなく甘えたりしてしまいます。

アイス1日に3個買ってくれるかなあ。頼んだくせにご飯残しても怒らないかなあ。これ買ってくれるかなあ。迎えに来てくれるかなあ。言わなくても分かってくれるのかなあ。私が仕事でつらくて泣いてヨシヨシしながら朝まで私より先に寝ないかなあとか、この話覚えてるかなあ?って
試される方はほんと嫌だと思うんですが…
私のこと本気で愛してるの?って
一つ一つ細か〜く言動を見ちゃうんです。

彼氏は私のプチ試練を無表情でしれっとクリアしていきます。私も彼をヒーローにしてあげられる喜び上手な彼女っていう自負はありますが、

でもそろそろ出会って2年。そんな私をやめたいです。最初は男女の関係だったはずが、私が心を開けば開くほど、最近私って彼氏の子どもみたいじゃない?やめないと嫌われるんじゃないか?って不安になります。

お腹びろーんって見せて、おしりフリフリする犬じゃなくて、出会った頃の猫に戻りたいです。犬でも自信を持った犬になりたいんです。。。

from お肌すべすべちゃんさん

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お肌すべすべちゃんさん、はじめまして!
心理カウンセラーのリエコです。

 

「今は5年ほど解毒と癒着を離そうとしています」とのこと。

ご相談文を読むと、ご自分としっかり向き合ってこられた様子が伝わってきます。

「生きづらさの恩恵」ともいえるご自分の魅力を、ちゃんと受け取れているのも素敵だし、

きっと無意識にそうなってしまったであろう「親にしてもらいたかったことをパートナーに求め続けてしまうこと」にも、自ら気づき、課題とされているところがまた素晴らしい!

あなたは自分の努力で自分を高め、道を拓いてきた方なんですね。

理想的な彼と出会えたのも、きっと癒しの成果なのだと思います。

 

ご相談文からは、彼との親密さが順調に育っている様子も伝わってきます。
お幸せですね!

そして、あなたが「そんな私をやめたい」と感じ始めたのは、
この2年の間に、彼が「与えてくれたもの」のおかげで子供時代の痛みが十分に癒され、次のステップに進める状況が整ったからなのかもしれませんね。

 

お肌すべすべちゃんさんは、ずっと自分と向き合ってこられた方なので、もうご存じのこともあると思いますが、おふたりがもっと素敵なパートナーシップに向かうために、「関係性の成熟」という視点で、私が感じたことをお伝えしていきたいと思います。


        *****

 

小さい頃はそれで良かったですが、就活で生き辛さを感じ、生きていたのは親の価値観で自分の気持ちが分からないことに気付きました。あとアピール欄に長所が何も浮かばず、親に言われてきた短所はめちゃめちゃ思いつきました。

親の価値観で生きてきたこと。自分の気持ちがわからないこと。
とても大きな気づきでしたね!

家族に寄り添うために親の価値観に沿わせてきたこと、そのために無意識に自分らしさを抑えてしまったことで、自分の気持ちがわからなくなってしまったのだと思います。

何かを始める時には、必ず「依存」からスタートします。
何もわからない状態なので、受け身なのです。
なので、子供が親の価値観に沿うことは、誰もが通る成長プロセスといえます。
この状態を「依存」と呼びます。

 

そして、あなたはカウンセリングや自分と向き合うことを通して、子供時代の痛みを癒し、自分らしさを取り戻してきました。

親の価値観で生きてきたことに気づき、コントロールされてきたことに気づき、「そうは行くか」と反抗する気持ちが芽生えたのは、親から精神的に自立をし始めた証です。
この状態を「自立」と呼びます。

依存することでたくさん傷ついてきたから、もう親に頼らず自分の力でやる!誰にも頼らず自分で頑張る!というスタンスになっていきます。

 

そして、現在のあなたはどんな状態にあるのかというと、
「自立」していたところに、パートナー(=安心感をもたらしてくれる存在)が現れたことで、「依存」時代に抑え込んできた欲求の蓋が緩んでしまった状態。

子供時代に抑え込んできた感情や欲求を、彼に満たしてもらおうと求め、与えてもらっている状態です。

でもそろそろ出会って2年。そんな私をやめたいです。最初は男女の関係だったはずが、私が心を開けば開くほど、最近私って彼氏の子どもみたいじゃない?やめないと嫌われるんじゃないか?って不安になります。

たしかに、彼に欲求を満たしてもらっているとみれば、現状は「彼に依存している状態」ともいえますね。

今は関係性のバランスが保たれ心地よく過ごせていても、いつかバランスを崩した時には、彼(依存されている側)の負担が何かしらの問題を生じさせるかもしれません。

 

        *****

 

では、これから二人の関係がステップアップするためには、どうしたらいいのでしょう?

パートナーの理想的なゴールは「相互依存」と言われています。

ザックリというと「対等な関係」「できることは自分でやり、できないことはお互いに支え合う」関係性です。

これまで彼に「与えてもらう」関係であったのなら、これからはあなたが「与える」ことを意識してみるといいかもしれません。

 

でも、現状お二人のバランスがうまくとれているなら、
もしかしたら、既にあなたも「与える」ことができているかもしれないですね!

あなたの存在自体が彼に「癒し」を与えているのかもしれないし、
彼にとっては「あなたに与えること」が癒しなのかもしれないし。

それは、彼に聞いてみないとわからないことですが。。

これからお二人でコミュニケーションをとりあいながら、
お互いにとってベストな関係性を作っていかれてはいかがでしょう?

 

お二人の関係が、ますます心地の良いものになりますように。

これからもお幸せにお過ごしくださいね!

 

 

心理カウンセラー リエコ

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