心理カウンセラーのリエコです。
今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。
根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談にお答えする、お悩み掲示板です。
+++【ご相談】+++++++++++++++++
後輩から舐められたり、攻撃的な態度
ある日出勤すると、後輩の女の子がイライラしていました。
態度や言葉も攻撃的できつく感じたので、私も少しイラっとしながらも、、何かあったのかなと思い「何か怒ってる?」と聞いたが、「怒ってません」と言っていたので。
(この質問の仕方は違ったな…と後で反省しましたが)
怒ってない、と言っているから。
私の事ではないのかなと、その後輩のプライベートで何かあったのかな?
と、数日過ごしていましたら
どうやら私以外の人には和やかに、私の時だけ冷たく無視をしたりしている事が分かったのです。
(職場の人数は私を合わせて4人)
何か私が怒らせる事をしたのだろうか?
何か不快にさせてしまったのだろうか?
あれがダメだったのかな?
あんな態度されたら悲しい、でも後輩の子より7歳も年上なんだから大人な対応しなきゃ。
こんな想いで数日過ごしていたら、ふと、
なんで私は1人でこんなに気にしてしまうのかと我に帰りました。
その後輩は、入社した当初私が優しくしすぎたのか、私の失敗を指摘したり、指図のよに指示してきたり。私の上に立とうとしてきます。私ものんびり屋なので、後輩はテキパキ出来てすごいなと思いつつイラッとしてしまいます。
平和主義なので、本当の自分の気持ちを伝える事が下手なのも分かっているのですが。
誰かが怒ったり、悲しんでいると心がザワザワしてしまいます。
文章にまとまりがありませんが、
人の不機嫌で自分の気持ちまで変わってしまうので、それに動じない心、不機嫌に引っ張られない心、穏やかな心を持ちたいです。
しなやかで穏やかな心になる為の
始めの一歩のアドバイスをいただけましたら幸いです。
from リコピンさん
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自分に心当たりのないことで冷たい態度をとられたりしたら、
それは気になるし、嫌な気持ちにもなりますよね。
4人しかいないオフィスで、
他の人とは和やかに過ごしている人が
自分にだけ冷たい態度をとってくるのですから、
悲しくて重たい気持ちで過ごされていたのではないでしょうか。
そんな中でも、
その後輩サンのよいところをちゃんと認めてあげられたり、
「自分が悪かったのかな」という気持ちで自分を省みられるところが、
リコピンさんの素敵なところだなぁと思いました。
実は、私にも同じような経験があります。
とても嫌な気持ちになるし、
一瞬「むむむー!」ってなりましたが、
その時の私はこんな風に思ったんです。
「この人の心は、いま幸せじゃないんだな」って。
心の中がハッピーな人は、そんな態度をとりませんものね。
そう思ったら、
自分には関係のないことのように思えて、
「むむむー!」っとなっていた気持ちがスーッと下がったのでした。
私の場合のように、
「相手の問題」と割り切って気にしないようにすることも、
1つの乗り越え方かもしれません。
でも、それだとこの出来事から得られるものって何もないのですよね。
そこで、リコピンさんのように「自分軸」にたちかえって見ていくと、
この出来事から「自分の問題」を見ていくことができるようになります。
それは「この問題は、何かを伝えるために起きたのか?」という視点です。
では、今回の出来事はリコピンさんに何を伝えるために起きたのでしょう?
そして、リコピンさんの心が、周りに翻弄されることのないしなやかな強さを得るためには、どのようなことが必要になるのでしょう?
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平和主義なので、本当の自分の気持ちを伝える事が下手なのも分かっているのですが。
誰かが怒ったり、悲しんでいると心がザワザワしてしまいます。
人の不機嫌で自分の気持ちまで変わってしまうので、それに動じない心、不機嫌に引っ張られない心、穏やかな心を持ちたいです。
リコピンさんは、とても優しい方なのだと思います。
平和主義と書かれていますけど、
これは周りの人を大切にする気持ちがあるからですよね。
そして、自分の気持ちを伝えるのが下手というのも、
相手を思いる気持ちがあるからこそ、そうなってしまうのだと思います。
でも、その優しさゆえ、誰かの感情にザワザワしたり振り回されたりすることがあるなら、自分を守る意味でも、心の在り方を変えていきたいですね。
文章にまとまりがありませんが、
人の不機嫌で自分の気持ちまで変わってしまうので、それに動じない心、不機嫌に引っ張られない心、穏やかな心を持ちたいです。しなやかで穏やかな心になる為の
始めの一歩のアドバイスをいただけましたら幸いです。
そこで、リコピンさんの心を守るために、私が提案したいのが、
「自分軸を育て、境界線を引く」という考え方です。
自分軸とは「自分がどうありたいか」ということが基準になっている考え方や生き方のことをいいます。
そして、自分軸をもつことは、自分をよく知ることから始まります。
・自分が何をどう感じ、どのように考えるのか。
・何が好きで、何が嫌いなのか。
・何が得意で、どんなことが苦手なのか。
そうやって自分をよく知ることで、
自分の中に「自分のいちばんの理解者」が育ち、
自分を否定することがなくなっていきます。
また、自分の中に「自分のいちばんの味方」が育つので、
自己肯定感が上がり、自分軸も強化されていきます。
自分軸をしっかり持つことが出来たら、リコピンさんの心も、これまでのように周りに振り回されにくくなるはずですが、
さらに「自分と相手との間に境界線を引く」イメージを持つことで、相手に翻弄されることのない「安定感のある自分の世界」を作っていくことができるのです。
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リコピンさんからいただいたご相談の回答は以上になりますが、
補足として、後輩サンとの問題について続きを書いていきますね。
もしも「自分に必要だ」と感じたら取り組んでみてください。
後輩サンは日頃から「リコピンさんの上に立とうとする」態度がみられるとのことでしたね。
ということは、今回の問題は「何かしらの出来事が発端で起きたこと」ではないと思うんです。
そして、リコピンさんがご自分を振り返っても特に心当たりがないことから考えても、これは後輩サン側の問題ではないかなと、私は感じました。
具体的には「後輩サンがリコピンさんに『他の誰か』を重ねて見ているのではないか」という仮説です。
これはあくまで想像ですが、
後輩サンには過去に「まだ解決できていない問題」があって、
その相手がリコピンさんによく似たタイプなのではないかな。
そして、リコピンさんに対して、過去の相手にぶつけたかった感情を吐き出しているのではないかな、と思ったんです。
過去の相手というのは、
年上で、優しくて、のんびりやさんで、目上の立場の人で、面倒見がよくて、平和主義で・・
要はリコピンさんとよく似た感じの方なのかもしれません。
実際のところは彼女に聞いてみなければわからないし、
もしそうだったとしても、
彼女自身がソレに気付いているかもわかりませんが。。
そう考えると、
リコピンさんにとってはまるで”とばっちり”のような状況にも思えますね。
でも、ここでもう1つ考察を深めると、こんな課題がみえてきます。
それは「なぜリコピンさんはその役割を引き受けたのか?」という自分軸な見方です。
引き受けるもなにも、知らないうちにそうなってたしー!
そんなお声が聞こえてきそうです。
でも、もういちど落ち着いて振り返ってみてほしいのです。
リコピンさんにこの問題が起きたのは、なぜでしょう?
「人は鏡」といいますね。
後輩サンがリコピンさんに誰かを映してみていたように、
リコピンさんも後輩さんに誰かを映して見ていないでしょうか。
例えば、過去に、後輩サンによく似たこんな人はいませんでしたか?
感情の起伏が激しい人、何かと自分を振り回す人、わけがわからない人、自分の上に立とうとする人。
そして、その人との付き合い方に困ってしまうような出来事ありませんか?
もしもお心当たりがあれば、この後輩サンは、リコピンさんの中にあるこうした関係性を終わりにするために現れてくれた人なのかもしれません。
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仮説のまま進めてしまいますが、
もしもリコピンさんに、
過去にも後輩サンのような人との関わりがあったとして、
その時のリコピンさんはどのような対応をしたのでしょう?
または、どのような対応をすると思いますか?
私の想像ですが、
リコピンさんは周りの人をとても大切にする方なので、
はっきりと「NO」を言うことはされないのではないでしょうか?
これまでのリコピンさんは、
その優しさゆえ、
周りの状況に自分をあわせていくことで問題を解決してこられたのかもしれません。
だからこそ、今回の出来事はリコピンさんに「新しいマインド」で問題を解決することを提案してくれているのかもしれません。
新しいマインドとは、
自分軸をしっかり育て、相手との境界線を引き、必要な時には自分の気持ちを相手に伝えられる「しなやかな強さ」を持つことです。
後輩サンが「過去の誰か」をリコピンさんに映してしまうのは、
”リコピンさんがその人に似た要素があるから”ではないかとお伝えしました。
ということは、理屈でいえば、
リコピンさんが「過去の誰か」と似た要素でなくなれば、
映されることはなくなるはずです。
平和主義でやってこられたリコピンさんには大きな課題かもしれません。
それに、4人しかいないオフィスで後輩に対して「NO」を伝えるって、とても勇気がいりそうですよね。
でしたら、心の中で「NO」と思うことから始めてはいかがでしょう?
新しいマインドを育てるためには、ときに強い心が必要となります。
心細く感じた時にはカウンセラーが伴走しますので、頼ってみてくださいね。
周りの人を思いやる「優しさ」、
自分に冷たい相手のよいところもちゃんと認められる「フラットさ」、
問題が起きた時には自分を省みる「謙虚さ」。
そんな素敵な魅力をたくさんもたれているリコピンさんに、
自分の気持ちを大切に扱う「しなやかな強さ」が加わり、
さらに魅力的に輝いていかれますよう、応援しております!
心理カウンセラー リエコ