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心理カウンセラーリエコのブログ

「好きな人はみんな居なくなる」という思い込みを手放したい【ココロノマルシェ】

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心理カウンセラーのリエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談に答えたいと思います。

ココロノマルシェとは

根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談に応じる、お悩み掲示板です。 

+++【ご相談】++++++++++++++++

「好きな人はみんな居なくなる」という思い込みの手放し方

ずっと悩んだ末、初めて相談させていただきます。
長年抱えている「わたしの好きな人はみんな居なくなる」という思い込み、「好意を受け取れない(怖い)」「親密になるのがとても怖い」、という悩みです。
長くなり申し訳ありませんが、お答え頂けると嬉しいです。

 

小学生時代 仲の良い友達が次々に転校していき、盛っているわけでなく10人くらい居なくなりました。

小学校低学年の頃、父親の母に対する暴力、浮気で離婚しました。
ここから「好きな人はみんな居なくなる」の強い思い込みができてしまったようで、
人を好きになるのが怖い(居なくなるから好きになりたくない・好かれたくない)、
私から好きになったとしても「憧れ」で、それ以上近づけもしない相手を想っていた数年もあります。
恋愛的な意味で好かれると怖くて追われるととことん逃げます。「恋愛」だと終わりが来るのが怖いので好かれたくありません。

 

数年前 趣味で出会った一回り以上方にものすごく好かれ、「仲間」としての好きで居て欲しいのにとすごくショックで、とことん逃げて傷つけ、結果自分もすごく傷つきました。
彼はその半年後 他の方と再婚しました。
(そのお陰で私は色々気づくことになり、辛い思い出ではありますが感謝しています)

 

こんな状態だったので恋愛なんてもってのほか、恥ずかしい話ですが33歳(女)ですが一度も御付き合いをしたことかありません。
手を繋ぐ・挨拶レベルのハグ以上のことを他人とするなんて恐怖で考えられません。

 

父親が幼少期に居なくなったので(中学生以降は一度も会ったことがなく、生きてるのか死んでるのかさえも知りません)、
理想の父親像のような人や男女問わず年上の人に甘えたい気持ちが強いです。
学生時代も同級生よりも先生と仲良くなるタイプでした。

 

親の離婚、友達の転校、大人になってからも閉店・異動、移転が盛りだくさんの人生で、1つの場所に留まれるような生き方とはかけ離れていました。

 

いつも人間関係がおかしくなる。
仕事も長く続かない。続けたくても契約終了したり。(派遣社員です)
自分では望んでいないはずなのに、数年毎にリセットしてるような感じです。
それも自分の自己肯定感の低さと思い込みからなんだと、この3年くらいでやっと気づきました。
根本先生の本をはじめ、他の方の本や自己肯定感を学ぶオンラインサロン等入っていた時期もありますが、
知識はついたけど頭で理解しただけで頭でっかちになっているだけで、現状は変わってないです。

大勢の中に参加するより、1対1で話を聞いていただきたいという気持ちが強くなってきたため、今回ここで相談させていただきました。

 

普通の人より別れが多すぎるので、こんな思い込みができて仕方ないよな とやっと最近思えるようになりました。
(それまではこんな自分はおかしいとか変だから上手くいかないんだと否定ばかりして自分をすごく嫌って生きてきました)
平均寿命を考えてあと人生が50年もあると思うと、このままの私でずっと独りで生きていくのは寂しすぎる‥
せめて自分は自分の味方で居てあげないと辛すぎる とやっと思えるようになりました。
今ここで向き合わないと一生変わらないな と気づきました。

関西在住のため、できれば関西方面で対面でカウンセリングしていただける方を探しています。
今まで自分で散々自分を否定してきたので、否定しない方、今後人とより良い関係を築くためのアドバイスや話を聞いてくださる方を望んでいます。

from みんみんさん

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みんみんさん、はじめまして。
心理カウンセラーのリエコです。

小さな頃から、たくさんのお別れを経験されてきたんですね。

ご相談文を読むと、自分を幸せにするためにたくさん自分と向き合い、1つ1つ前に進んでこられたことが、とてもよく伝わってきます。

ずっと抱えてきた問題に「思い込み」や「自己肯定感」が作用していると気づいたことは、みんみんさんのこれまでの学びの賜物ですね。

そして、勇気を出してご相談くださったことは、
「本気で自分の人生を変えたい!」という決心のあらわれだと思いました。

そんなみんみんさんの応援につながるよう、私が感じたことを書いていきたいと思います。

 

 

「ご両親の離婚」でお父様が居なくなってしまったり、「仲良しのお友達の転校」を10回も経験したり。。

多感な時期に、好きな人が自分から離れてしまう経験がそんなにも重なってしまったら、
「私の好きな人はみんな居なくなる」って感じてしまいますよね。

みんみんさんがその「思い込み」を強くしてしまったのは、その時に感じた感情のインパクトがよっぽど大きかったから。

みんみんさんにとって、好きな人が去ってしまう「さみしい」の感情が、とても大きなダメージだったからではないかなと思います。

 

 

人は何かしらの「思い込み」持つと、それを確信しようと、無意識に「証拠集め」をしていきます。

そして、同じ感情を感じさせる出来事があるたびに、「ほら、やっぱり」といって確信を重ね、自分の中の真実にしていくんです。

それがただの「偶然の重なり」であっても、です。

思い込みって、オソロシイですね。。

でも、もしもその「思い込み」が、その後の人生に作用していたのだとしたら、
その「思い込み」を作り出した「さみしい」の感情を癒すことで、状況を変えていけそうですね。

では、「さみしい」の感情を癒すには?

私がみんみんさんにご提案したいことをお伝えする前に、ご相談文を読んで私が感じたことをお伝えさせてください。

 

 

ご相談文を読み進めていくと、みんみんさんの「思うように運ばない現状」が書かれています。

自分のことを「1つの場所に留まれるような生き方ではない」と感じた時、
人との関係が上手くいかなかった時、
仕事と離れることになってしまった時、

そのたびにみんみんさんは、
「こんな自分はおかしい」とか「自分が変だから上手くいかないんだ」と自己否定し、自分を責めてきたのかもしれません。

それはとても苦しいことでしたね。。

だから、
どうしてこんなことになるのか知りたくて、
解決の糸口を見つけたくて、
心理学の知識に救いを求めてたくさんもがいてこられたのかもしれません。

そして「その大元には“思い込み”がある」というところにたどり着き、
それでも現状が変わらなくて、
マルシェにご相談くださったのではないでしょうか。

知識はついたけど頭で理解しただけで頭でっかちになっているだけで、現状は変わってないです。

でも、現状が変わらないのはどうしてか?

もしかして、自分の心の中の不可解に対して「思考がしっくりくる答え」を採用してはいないかな、と思いました。

自分の中に不可解な感覚を見つけると、その実態を知りたくなりますよね。
特に不安を感じている時、納得できる答えを求めてしまうのって本能のようなものだと思います。

自分がどうしてそんな風に感じるのかわからないとモヤモヤするし、
解決したい問題がある時には、原因を知ることで答えを導きやすくなりますものね。

でも、その答えは「自分の中」にあります。

知識や情報からヒントを得るのはとても有益なことですが、
思考が納得できる理由を「自分の外側」に探してみたり、その理由に自分の状況を当てはめてしまうと、
それが「自分の中」とズレていた時に、状況を複雑にしてしまうことがあると思うんです。

もしも、そのあたりに心当たりがあるなら、
みんみんさんは今、「自分とのつながり」が弱い状態にあるのかもしれません。

・自分が何を感じているのかわからない
・自分がどうしたいのかわからない
日頃そんな風に感じることはありますか?

 

 

「自分とのつながり」の恩恵は、「自分の中の答えに辿り着きやすくなること」だけではありません。

「自分とつながる」とは、自分のことをよく理解できている状態なので、自分の中に「いちばんの理解者」がいるのと同じといえますね。

辛いことがあった時には、慰め、励まし、元気づけてくれる自分。
さみしい時にはその気持ちを分かち合い、ずっとそばにいてくれる自分。
何かをやらかして落ち込んでも、自分を責めることなく、寄り添ってくれる自分。
いつも味方でいてくれて、安心感を与えてくれる自分。

そんな自分が、いつも心の中にいる。
それって、とても心強いことだと思うんです。

さみしさを和らげる方法は、いろいろあると思います。

でも、まずは「自分とつながる」ことを意識してみるのはどうかな、と思いました。

 

 

「好きな人が居なくなることへのさみしい気持ち」と「人と関係性が近くなると離れたくなる気持ち」。

この正反対の感情が同居している矛盾について、みんみんさんはずいぶん悩まれたのではないでしょうか?

これについては、もう少し詳しくお話をうかがわないとわかりませんが、ぱっと思い浮かぶ可能性としていくつか挙げてみると、

みんみんさんには、「心理的にとても距離の近い人」はいませんか?
そういった関係性が「親密になること」への抵抗を生じさせる要因になることがあります。

また、「さみしい」という感情がとても大きいと、誰かに愛される(又は嫌われない)ために、相手に寄り添いすぎてしまうことがあります。
それが、自分らしさを封印し、自分が何を感じているかわからなくなる要因になることがあります。

「いつも人間関係がおかしくなる」と書いてくださっていますね。
具体的にどんなふうにおかしくなるのかな、というところも気になるところです。

もしもカウンセリングの場でしたら、
現状のお困り事、また、みんみんさんの幼少の頃のこと、思い込みの背景について、さらに掘り下げていくと思います。

そして、そこに痛みがあれば癒し、その上でもういちどみんみんさんの「思いこみ」や「認識」を精査していくことで、現状や事象に対する見方が変わるのではないかなと考えます。

私見も交えてしまいましたが、なにか参考になることがありましたら幸いです。

マルシェにご相談くださった勇気が、みんみんさんのお幸せにつながりますよう、応援してます!

 

心理カウンセラー リエコ