心理カウンセラーのリエコです。
今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。
根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談にお答えする、お悩み掲示板です。
+++【ご相談】++++++++++++++++++
親にしてもらいたかったことを彼に求める私
こんにちは。
武闘派女子です。
私はプチ毒親、過干渉親に育ちました。
世間から見ると親は子どもが好きな家庭的なタイプですが、コントロールをされていたような(今もですが)感じです。
HSPで大人しい私は、明るくてハキハキしている姉や母とソリが合わず、あなたが悪いと責められて、信じてもらう体験も少なく、サンドバッグになることで妹の役目を果たして役に立ってきました。そのおかげで私は人にとても優しく、人を信じてあげられたり、お察し上手な能力を身に付きました。
小さい頃はそれで良かったですが、就活で生き辛さを感じ、生きていたのは親の価値観で自分の気持ちが分からないことに気付きました。あとアピール欄に長所が何も浮かばず、親に言われてきた短所はめちゃめちゃ思いつきました。
かなり衝撃でした。自分の意思で生きてきたと思ったら、親の言うことを聞いてあげていたし、信じてきた親も毒親だったことに衝撃を覚え、今は5年ほど解毒と癒着を離そうとしています。
根本師匠始めお弟子さんのブログを読んだりカウンセリングを受けたりでかなり癒され、
断捨離も成功し、人間関係も変わりました。
親からの小言も減りまだコントロールをしようとはしてきますが、そうは行くかと初めての思春期の続きと反抗期にきています。笑笑
姉も大人になりマウントやいじめも無くなりました。
そんな中で理想のパートナー、
ヘラクレスくんを捕まえました。
ヘラクレスくんは菩薩の様な存在で
人生何周目なのかなというくらい悟っていますし、仕事もバリバリに出来て、夜のテクニックもそれはもうすごくて身も心もメロメロです。(惚気ろと言われたらもう何十時間も話せます。)
前置きが長くなったのですが、私が悩んでることは、包容力のあるヘラクレス君に私は、親にしてもらいたかったことを求め続けてしまいます。
とっさの時の対応や私がピンチになった時の言動も細かくみてジャッジしちゃうんです。
親にしてもらいたかったことを求めるというのは、
親から責め続けられたり、テストで90点を取っても残りの10点の原因を言われたり、褒めてもらった記憶がほとんどありません。かなり小さかったのにハグ禁止令が出たり、私に自立して欲しい愛情が故、両親が間違えまくってました。笑笑
例えば、怪我をした時に→お前がぼーっとしてるからだ。
風邪をひいたら→お前の生活態度が悪い。病院代もタダじゃないんだ。
など親の〇〇すべき、〇〇と思うべき、など行動思想など親の正解とするものでないとダメだったような気がします。
私も当時は疑いもせずそう信じてました笑笑
今は大人になって〇〇すべきと思い込みが自分を苦しめて、両親もかなり生き辛いのではないかと心配になります。。。
なので、その小さい頃に積もったこうしたかった!ああしたかった!を彼氏に叶えて貰おうとおねだりや、さりげなく甘えたりしてしまいます。
アイス1日に3個買ってくれるかなあ。頼んだくせにご飯残しても怒らないかなあ。これ買ってくれるかなあ。迎えに来てくれるかなあ。言わなくても分かってくれるのかなあ。私が仕事でつらくて泣いてヨシヨシしながら朝まで私より先に寝ないかなあとか、この話覚えてるかなあ?って
試される方はほんと嫌だと思うんですが…
私のこと本気で愛してるの?って
一つ一つ細か〜く言動を見ちゃうんです。
彼氏は私のプチ試練を無表情でしれっとクリアしていきます。私も彼をヒーローにしてあげられる喜び上手な彼女っていう自負はありますが、
でもそろそろ出会って2年。そんな私をやめたいです。最初は男女の関係だったはずが、私が心を開けば開くほど、最近私って彼氏の子どもみたいじゃない?やめないと嫌われるんじゃないか?って不安になります。
お腹びろーんって見せて、おしりフリフリする犬じゃなくて、出会った頃の猫に戻りたいです。犬でも自信を持った犬になりたいんです。。。
from お肌すべすべちゃんさん
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お肌すべすべちゃんさん、はじめまして!
心理カウンセラーのリエコです。
「今は5年ほど解毒と癒着を離そうとしています」とのこと。
ご相談文を読むと、ご自分としっかり向き合ってこられた様子が伝わってきます。
「生きづらさの恩恵」ともいえるご自分の魅力を、ちゃんと受け取れているのも素敵だし、
きっと無意識にそうなってしまったであろう「親にしてもらいたかったことをパートナーに求め続けてしまうこと」にも、自ら気づき、課題とされているところがまた素晴らしい!
あなたは自分の努力で自分を高め、道を拓いてきた方なんですね。
理想的な彼と出会えたのも、きっと癒しの成果なのだと思います。
ご相談文からは、彼との親密さが順調に育っている様子も伝わってきます。
お幸せですね!
そして、あなたが「そんな私をやめたい」と感じ始めたのは、
この2年の間に、彼が「与えてくれたもの」のおかげで子供時代の痛みが十分に癒され、次のステップに進める状況が整ったからなのかもしれませんね。
お肌すべすべちゃんさんは、ずっと自分と向き合ってこられた方なので、もうご存じのこともあると思いますが、おふたりがもっと素敵なパートナーシップに向かうために、「関係性の成熟」という視点で、私が感じたことをお伝えしていきたいと思います。
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小さい頃はそれで良かったですが、就活で生き辛さを感じ、生きていたのは親の価値観で自分の気持ちが分からないことに気付きました。あとアピール欄に長所が何も浮かばず、親に言われてきた短所はめちゃめちゃ思いつきました。
親の価値観で生きてきたこと。自分の気持ちがわからないこと。
とても大きな気づきでしたね!
家族に寄り添うために親の価値観に沿わせてきたこと、そのために無意識に自分らしさを抑えてしまったことで、自分の気持ちがわからなくなってしまったのだと思います。
何かを始める時には、必ず「依存」からスタートします。
何もわからない状態なので、受け身なのです。
なので、子供が親の価値観に沿うことは、誰もが通る成長プロセスといえます。
この状態を「依存」と呼びます。
そして、あなたはカウンセリングや自分と向き合うことを通して、子供時代の痛みを癒し、自分らしさを取り戻してきました。
親の価値観で生きてきたことに気づき、コントロールされてきたことに気づき、「そうは行くか」と反抗する気持ちが芽生えたのは、親から精神的に自立をし始めた証です。
この状態を「自立」と呼びます。
依存することでたくさん傷ついてきたから、もう親に頼らず自分の力でやる!誰にも頼らず自分で頑張る!というスタンスになっていきます。
そして、現在のあなたはどんな状態にあるのかというと、
「自立」していたところに、パートナー(=安心感をもたらしてくれる存在)が現れたことで、「依存」時代に抑え込んできた欲求の蓋が緩んでしまった状態。
子供時代に抑え込んできた感情や欲求を、彼に満たしてもらおうと求め、与えてもらっている状態です。
でもそろそろ出会って2年。そんな私をやめたいです。最初は男女の関係だったはずが、私が心を開けば開くほど、最近私って彼氏の子どもみたいじゃない?やめないと嫌われるんじゃないか?って不安になります。
たしかに、彼に欲求を満たしてもらっているとみれば、現状は「彼に依存している状態」ともいえますね。
今は関係性のバランスが保たれ心地よく過ごせていても、いつかバランスを崩した時には、彼(依存されている側)の負担が何かしらの問題を生じさせるかもしれません。
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では、これから二人の関係がステップアップするためには、どうしたらいいのでしょう?
パートナーの理想的なゴールは「相互依存」と言われています。
ザックリというと「対等な関係」「できることは自分でやり、できないことはお互いに支え合う」関係性です。
これまで彼に「与えてもらう」関係であったのなら、これからはあなたが「与える」ことを意識してみるといいかもしれません。
でも、現状お二人のバランスがうまくとれているなら、
もしかしたら、既にあなたも「与える」ことができているかもしれないですね!
あなたの存在自体が彼に「癒し」を与えているのかもしれないし、
彼にとっては「あなたに与えること」が癒しなのかもしれないし。
それは、彼に聞いてみないとわからないことですが。。
これからお二人でコミュニケーションをとりあいながら、
お互いにとってベストな関係性を作っていかれてはいかがでしょう?
お二人の関係が、ますます心地の良いものになりますように。
これからもお幸せにお過ごしくださいね!
心理カウンセラー リエコ