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心理カウンセラーリエコのブログ

気がつけば自分の周りに誰もいなくなっていた[ココロノマルシェ]

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心理カウンセラーのリエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。

ココロノマルシェとは

根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談にお答えする、お悩み掲示板です。 

+++【ご相談】++++++++++++++++++

気がつけば自分の周りに誰もいなくなっていた

初めてご相談させていただきます。

ここ一、二年の間に大きな環境の変化があり、クリエイター、アーティストとしての夢を叶えたものの途中で燃え尽きてしまい、それまでのコミュニティや人間関係から疎遠になりました。

また、並行してやっていた仕事もやりがいのある好きな職種の接客業で長く働けると思っていたのですが

先述の活動を辞めようと決めた頃から、
スタッフや上司、お客様ふくめ仲良く上手くやれていた筈なのに
職場で衝突するようになり、もうここは自分の居場所ではないと強く感じて逃げるように辞めました。

 

いま、ふと気付けば職場でも別の場所でも人間関係がほとんど消滅しており、
地元の友人ともコロナ禍に対する考え方や立場の違いから疎遠になっている状況です。

言いようのない寂しさ心細さもありつつ、時間や気持ちの余裕ができたことで
忙しくて遠のいていた趣味(マンガやゲーム等オタク趣味)に再びはまれる喜びも同時に味わっています。
それでも漠然と、これから私はどうしたいのだろう?と考えている日々です。
今の自分の感情や起きた出来事の下にあるものを確認したいと考えています。
これからの生き方のヒントを、何卒ご回答いただけましたら幸いです。

from 375さん

+++++++++++++++++++++++++++++

 

 

375さん、はじめまして!
心理カウンセラーのリエコです。

 

いま、とても大きな変化の中にいらっしゃるんですね。

◆クリエイター・アーティストとしての夢を叶えたものの、燃え尽きたこと。
◆「好き」で「やりがい」も感じていた接客の仕事で、人とうまくコミュニケーションがとれなくなってしまい、辞めてしまったこと。

情熱を注いできた「大好きな世界」を2つも失ってしまったのですから、
ぽっかりと穴が開いてしまったようなさみしさに、状況の変化にともなう心細さも重なって、とても大きな不安に包まれてしまったのではないでしょうか。

そんな中、ご自分に起きている状況を整理したいと考えてご相談くださったんですね。

 

今回の経験を1つの学びに変えて今後に生かしていくためには、
375さんのおっしゃる通り、
「今の自分の感情や起きた出来事の下にあるものを確認」し、
「これから自分はどうしたいのか」についてみていくことがとても大切だと思います。

でも、人は誰でも、問題にすっぽりと包まれてしまうと、
自分のことがよくわからなくなってしまうもの。

そもそも、自分の姿って自分ではよく見えないのですよね。。

 

そこで、375さんがこの状況から抜け出して、1歩前に進めるように、
「この出来事があなたに何かを伝えるために起きたとしたら」
という視点で、私から見える景色をお伝えしていきたいと思います。

 

        *****

 

ここ一、二年の間に大きな環境の変化があり、クリエイター、アーティストとしての夢を叶えたものの途中で燃え尽きてしまい、それまでのコミュニティや人間関係から疎遠になりました。

375さんが燃え尽きるほど頑張り続けたのは、
それが自分にとって「大事にしたいこと」だったからだと思います。

でも、その頑張りが”なりたい状況”につながらなかったり、
うまく運ばないことがあったりして、
心が折れてしまったことが「燃え尽き」に繋がったのかもしれません。

 

そんな時って、とても心が繊細になっていますから、
普段ならなんにも感じないささいな言葉に傷ついたり、
いつもならサラッとやりすごせるような事がひっかかってしまったり。

その上、エネルギーの大きな人って、
注ぎ先を失うと途端にバランスを失ってしまうもの。

それまでアーティスト活動に傾けていたエネルギーが、
行き先を失って、「仕事」や「交友関係」に流れたことで、
何かしらのバランスが崩れてしまったとか、
そんな変化に自分自身がついていけなくなってしまったとか。。

そのような状況にお心当たりはありますか?

 

375さんは、頑張って夢を叶えてきた方なのだと思います。
だから、同じやり方で「もっとよくなりたい」と頑張り続けたのではないでしょうか。

でも、それによって燃え尽きてしまったのだとしたら、
この”燃え尽き”はあなたに
「同じやり方では、この先には進めないよ」
ということを伝えているのかもしれません。

では、どんなやり方だったら前に進めるのか?
375さんにとっての幸せな道はどこにあるのか?

その答えは、「375さんの中」にあります。

 

でも、心理学的に
「外側の世界は、自分の中の世界を反映している」
という見方をするなら、
「気づけば人と疎遠になっていた」という状況は
「気づけば自分と疎遠になっていた」とみることができます。

「自分と疎遠になっている」とは、
自分で自分のことがわからなくなっている状態であり、
自分と繋がれなくなっていること。

だって、これまで”趣味の世界”からも遠のいてしまうくらい
忙しかったんですものね。

そこには、自分のことを”二の次”にして没頭し、
自分らしさから離れてしまった状況もあったのかもしれません。

 

そう考えるなら、もしかしたらこの状況は、
「まずは一度立ち止まって、自分の心と話をしなさい」
というタイミングなのかもしれませんね。

 

        *****

 

自分の心と話をする前に、
そしてご自分の心と繋がるために、
是非いちど、しっかりと取り組んでほしいことがあるんです。

それは、十分に休息すること。

 

「え、休息? 早く前に進みたいのに!」

そんなお声が聞こえてきそうです。

そうですよね。
どこに進めばいいのかわからない状況って、
心もとないし、漠然とした不安もありますものね。。

気持ち的には、ゆっくりと休んでなんていられないかもしれません。

でも、「燃え尽き」の状態って、
自分が思っている以上に心身が疲労しているものです。

そして、
頑張ってやっと手に入れた夢が上手くいかなくなったり、
人間関係が上手くいかなくなったり、
寂しい気持ち、心細さ、孤独感を感じたり。。
それらは無意識に自分の心を追い込んでるもの。

 

心が元気じゃない時、思考はネガティブに向かいます。

良いアイデアって、
リラックスしている時にポンと降りてくるものだと思いませんか?

なので、今後のことを考えるにしても、
自分の中を掘り下げるにしても、
元気じゃないときにそれをやるのは得策ではないのです。

心と体はつながっています。

だから、体が元気になると、気力もやる気も自然に戻ります。

そして自然に、
夢に向かっている時の純粋な「好き」の気持ちや、
楽しい気持ちを思い出していくんです。

そんなタイミングがやってくるまでは、
好きなことに没頭して、
ただひたすら自分を甘やかして過ごしてみてほしいのです。

十分な休息のあと、高くジャンプするために。

 

しっかりと休息がとれたことでやっと、
フラットな気持ちでこれまでを振り返ることができるようになります。

そして、
自分の価値や頑張りを承認したり、
明るいビジョンを描くことができるようになっていきます。

そうやって「本当の自分の心」と向き合えるのが、
「自分と繋がった状態」です。

 

もしかしたら375さんの場合は、
忙しさから解放されることで趣味の世界を取り戻し、
「ハマることで喜びを味わえ」たことで癒しがすすみ、
”今後のこと”を考えていける状況になったところなのかもしれませんね。

 

        *****

 

この出来事が375さんに「何かを伝えるため」に起きたのだとしたら、どんなことだと思いますか?

ご相談文を読んで、私が気になったのは、
375さんが「気づけば人と疎遠になる」という点でした。

夢を叶えたものの途中で燃え尽きてしまい、それまでのコミュニティや人間関係から疎遠になりました。

職場で衝突するようになり、もうここは自分の居場所ではないと強く感じて逃げるように辞めました。

細かな状況はわかりませんが、
いずれも自らその場から離れているように見えます。

”燃え尽き”という状況を経験されていることからしても、
375さんはきっと、とても真面目な方であること、
何かと自分でこなしてしまう頑張り屋さんなのではないかということがうかがえます。

そういった状況からみていくと、
問題文に記載がなく私見も入りますが、
これまで自分の描いた状況に運ぶよう何かと”自分ひとり”で頑張って、上手くいかなくなって、その場を離れる、といった状況はありませんでしたか?

もしもお心当たりがあるなら、この出来事は375さんに
「自分ひとりで頑張りすぎていませんか?」
「自分ひとりで抱え込んでいませんか?」
と問いかけているのかもしれません。

 

もしもカウンセリングの場でしたら、
●過去に同じような状況に陥ることはありませんでしたか?
●人から離れたくなったのは、どんな気持ちがあったからですか?
●ご家族との関係はどのような感じですか?

といったことをお尋ねし、その大元にある観念を探ってみたいです。

 

        *****

 

燃え尽きてしまった時、次の一手として、
「絶対にやりたくないことをやってみる」
ことが打開策になることがあります。

同じやり方ではこの先には進めないわけですから、
「自分がこれまで選ばなかった選択肢」を、敢えてやってみるのです。

先ほどの問いかけに当てはめるなら、
375さんにとってのチャレンジは
「自分ひとりで頑張らない」
「誰かに助けを求めることを、敢えてやる」
ことなのかもしれません。

もしもピンとこなければ、
ご自分の中に「絶対にコレだけはやりたくない!」という方法を見つけて、トライしてみてはいかがでしょう?

もしくは、「自分にはない選択肢」を、
他の誰かに提案してもらうのもいいかもしれません。
自分では絶対に思いつかないことにトライできそうです。

そして、この機会に、
あなたのことをよく知る人や、
あなたを俯瞰的にみることができるカウンセラーに、
ぜひ「助けを求めて」みてはいかがでしょう?

きっと、新しい道が拓けるに違いありません。

 

        *****

 

今の375さんは、
これまでと全く違った世界に飛び込んでみることも、
もういちど元いた世界に挑戦することも、
どちらの道も選べます。

全く新しいコミュニケーションを求めて飛び込んでいくことも、
繋がりたい人ともういちど繋がることも。

・本当に自分が行きたい世界は、どんな世界?
・本当にやりたいことは、どんなこと?
・そこでどんな気持ちを味わいたい?

そんなことを、自分と話し合いながら、
新しい世界に向かって羽ばたいてくださいね。

ひとりで難しければ、カウンセラーを頼ってみてください。

 

今後、自分はどうしていきたいのか?

その答えは、375さんの中にあります。

この出来事が、
大切なことを改めて見つめなおすきっかけになるといいですね。

応援しております!

 

 

心理カウンセラー リエコ

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