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心理カウンセラーリエコのブログ

怒られる怖れを克服したい。【ココロノマルシェ】

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心理カウンセラーのリエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。

ココロノマルシェとは

根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談にお答えする、お悩み掲示板です。 

+++【ご相談】++++++++++++++++++

夫に怒られる怖れを克服したい。

初めてこちらに相談します。よろしくお願いします。

私は現在結婚して4年になる主婦です。子供はおりません。夫は真面目で思いやりのある人で、出会った頃から変わらず私のことを大切にしてくれています。

しかし、そんな優しい夫のことが私は怖くて仕様がないのです。

いつ怒られるのだろうか?と怯える日々です。「怒られないように」このことがいつも私の頭の中を支配しています。そのせいか夫が怒っているように見えて「怒ってる?」と聞いてしまい、怒らせてしまうことが多々あります。

実際、夫が怒っていることに夫よりも早く気がつき、夫に「どうして怒っているの?」等と余計なことを申してしまい、夫の怒りを私が悪化させることがよくあるのです。

 そのせいか、閉塞感と言いましょうか、とても不自由な感じがして、何もかも捨てて逃げてしまいたい、と思うことがよくあります。

夫と一緒にいて、楽しい時もたくさんあるのです。幸せだと感じられる瞬間もあるのです。

でも、防空後に隠れて見つからないように息を殺しているような感覚が私を支配しています。

一見穏やかな日々でも、戦争は終わっておらず、いつ爆弾が落ちてくるのか分からない恐怖のようなものがずっとあるのです。

おそらく幼少期から大人になるまで父親に怒られ続けたことが原因だと思うのですが、とにかく恐怖が強いです。

子供の頃、父に怒られたとき、恐怖で頭が真っ白になり全身が凍てついて動けなくなったことが忘れられません。

今でも思い出すと頭が真っ白になり、全身が凍てつく感覚があります。

この恐怖からなんとしてでも抜け出したいのです。そうしないと私はおかしくなってしまいそう。

はやくこの戦争を終わらせたい。

それに夫も私がこんな状態では、辛いですよね。

今まで何度も色々な方にカウンセリングをしていただきましたが、この恐怖からは未だに抜け出せておりません。

どうか皆さんのお知恵を貸してください。助けてください。何卒よろしくお願いします。

 from Sさん

+++++++++++++++++++++++++++++

 

Sさん、はじめまして!
心理カウンセラーのリエコです。

 

いつ爆弾が落ちてくるのかわからない恐怖感。
防空壕に隠れて見つからないように息を殺しているような感覚。

常にこのような緊張状態に心を支配されているなら、どんなに恐ろしく、落ち着かないことでしょう。

そして、恐怖心に囚われ、自由を奪われてしまうような窮屈さ。

「今までに何度もいろいろな方にカウンセリングをしていただいた」とあるので、きっと必死で抜け出そうともがいらっしゃるんですね。

それでも抜け出せなくて、困り果て、疲れきっていらっしゃる様子が伝わってきます。

 

夫は真面目で思いやりのある人で、出会った頃から変わらず私のことを大切にしてくれています。

しかし、そんな優しい夫のことが私は怖くて仕様がないのです。

Sさんは、お父様に対して感じてきた恐怖心を、「自分を大切にしてくれている旦那様」に対しても感じてしまうんですね。

それは複雑な気持ちになりますね。。

では、なぜ旦那様に対して恐怖心を感じてしまうのでしょう?

ご質問文を読んで私が感じたのは、「心の距離感」が作用しているのではないかということでした。

 

①「父との距離感」と「夫との距離感」

女性にとって、「父親との距離感」と「パートナーとの距離感」は、密接に関係しているといわれています。

”異性の親”である父親は、幼少の頃から一緒にいる「いちばん親密な男性」であり、Sさんにとっての「男性との距離感の基準」となるので、

その後に出会った男性と心の距離が近づき、父親のポジションに近くなるにつれ、お父様との関係性を反映しやすくなるんです。

ご相談文によると、Sさんとお父様は「怖れ」という感情を挟んだ関係性でしたね。

ですから、無意識かもしれませんが、旦那様との間にもその関係性を持ち込みやすくなっていることが考えられます。

でも、Sさんが恐れているのは「お父様」であって「旦那様」ではありませんよね?

なので、もしも旦那様に対して「怒られるのではないか」という怖れを感じたなら、その都度「この怖れは、旦那様に対する怖れではない」と自分に言い聞かせて、線引きしていく必要があります。

とはいえ、恐怖心が大きいと混乱しやすいでしょうし、そんな簡単にはいかない時もありますよね。。

でも、そんな時には、旦那様は「出会った頃から変わらず大切にしてくれている方」であること、ご夫婦で過ごす時間はSさんにとっての「安全地帯」であることを思い出してみてください。

そこは、爆弾も落ちてこないし、防空壕を作る必要もない世界です。

もしも旦那様に対して「怖れ」の感情を感じたら、旦那様と一緒に過ごしている時の「安心感」を思い出して、「恐怖感→安心感」に書き換えていってくださいね。

 

②「Sさんと夫」の距離感

「パートナーは鏡」といいます。

近い距離にある関係ほどお互いに及ぼす影響が大きいので、Sさんにとって「いちばん親密」な旦那様は、自分の価値観を映す鏡になりやすいのです。

いつ怒られるのだろうか?と怯える日々です。「怒られないように」このことがいつも私の頭の中を支配しています。そのせいか夫が怒っているように見えて「怒ってる?」と聞いてしまい、怒らせてしまうことが多々あります。

「いつ怒られるのだろうか?と怯える日々」なのは、Sさんの中にもともとある「私は怒られる」という観念を、旦那様が鏡のように見せている状態だから。

その観念が、ぜんぜん怒っていない旦那様を「怒っている」ように見せてしまったり、その怖れの感情を旦那様に向けることで「私は怒られる」を現実化してしまうんです。

それは、仕方がないことだと思います。
根付いてしまっている観念が、無意識にそうさせてしまうのですから。。

幼少期から大人になるまで怒られ続けてきたことで、Sさんにとて「怒られない状況」というのは、ある種の違和感となり、
自分の観念が正しいことを証明するために、無意識に「私は怒られる」の証拠探しを始めてしまうのだと思います。

Sさんはきっと、それが苦しくて、この問題を”自分でどうにかしなければ”と考え、これまで何度も色々なカウンセリングを受けてきたのではないでしょうか。

でも、自分でできることを何でもやって、それでも解消できないなら、もう「自分ひとりで頑張る」ことは限界なのかもしれません。

実は、この引用部分を読んで思ったんです。
Sさんが旦那様に「怒ってる?」と尋ねるのは、怒っているかを確認したいだけじゃないのではないかなと。

その言葉の奥には、「私のこと怒ったりしないよね?」という想いや、「私が怖くてたまらないことを理解してほしい。安心を感じさせてほしい。助けてほしい。」の気持ちがあるのではないかなと。

カウンセラーももちろん全力でSさんの力になりますが、
でもその前に、Sさんのいちばん身近にいて、Sさんとの幸せを願っている旦那様に、助けを求めてみてはいかがでしょう?

①でいうところの「いちばん親密な男性」との間には、もしかしたらこれまで「頼る」という関係性がなかったのかもしれませんね。

「困った時には、頼る」という発想がないから、無意識に「自分ひとりで解決する」という方に意識が向いてきたのかもしれません。

でも、もしも「どれだけ頑張っても解決に向かわない」という問題が、Sさんにとって必要があって起きているのだとしたら、それは「誰かに頼る」という新しい関係性を得るためなのかもしれません。

・いまSさんが抱えている不安。
・問題を乗り越えようとひとりで頑張ってきたこと。
・それでもうまく乗り越えられずにいること。
・もうどうしたらいいのかわからなくなっていること。
・これからもずっと旦那様と幸せな関係を築いていきたいこと。
・私を支えてほしいこと。

これらの想いをぜんぶ伝え、「自分にできることはやる、できないことは支え合う」という、ご夫婦の新しい関係性を作ってみられるのはいかがでしょうか?

 

        *****

 

Sさんが「怖れ」を感じるのは、Sさんの中にある「観念」がとても大きく作用しているようですね。

この観念を書き換えることは、恐怖から抜け出す近道なのかもしれません。

そこで、その大元となっている「お父様」に視点を向けてみましょう。

おそらく幼少期から大人になるまで父親に怒られ続けたことが原因だと思うのですが、とにかく恐怖が強いです。

子供の頃、父に怒られたとき、恐怖で頭が真っ白になり全身が凍てついて動けなくなったことが忘れられません。

今でも思い出すと頭が真っ白になり、全身が凍てつく感覚があります。

体に反応が出るほどの恐怖・・幼いSさんにとってどんなに恐ろしかったでしょう。

子供の頃の体感が今も残っているのですから、Sさんの中には「当時のままの恐怖心」が冷凍保存されているみたいに残り続けているのかもしれません。

そして、思い出すたびに当時のままの痛みを感じ、募らせていくのです。

 

でも、お父様はどうしてそんな風に怒ったのでしょう?

幼いSさんにとっては恐怖でしかなかった場面も、大人のSさんの目で見たら、違う景色がみえてくるかもしれません。

「大人のSさん」が、「当時のお父様」と「幼いSさん」に会いにいくつもりで、改めてこの問題を眺めてみませんか?

そして、もしもカウンセリングの場でしたら、こんな視点で一緒に掘り下げてみたいです。

●お父様が「怒り」の奥に抱えている感情があるとしたら、何だと思いますか?
●お父様が「怒る」という伝え方しか知らなかったとしたら、何を伝えようとしていたと思いますか?
●お父さんにはお父さんの事情があったとするなら、どんな事情があったと思いますか?

 

実は、私自身にも、つい最近までSさんと非常によく似た状況がありました。

父に怒られた時の「恐怖で頭が真っ白になり全身が凍てついて動けなくなる」様子もとてもよく似ています。

私の場合は、意識の中で「幼少の私&父」から「大人の私&父」という関係性にシフトし、父を理解できるようになった頃から、恐怖感や関係性が少しづつ変わってきたような気がします。

私の父はとても真面目で不器用な人なので、ネガティブな感情を心を許した人に対してしかだせなかったのかもしれないな、と思えるようになったんです。

だからって、そんな風に怒られるのは嫌ですけれど!

愛情表現も不器用な父でした。
父には父なりの事情があったのだろうと、大人の視点で理解をしたのです。

前述の②にあるように、自分のマインドが変わることで、周りの人との関係性が変化したということなのかもしれません。

 

恐怖感と向き合うことは、勇気がいりますね。

ずっと恐怖にさいなまれ苦しんでいるSさんにとっては、簡単じゃないこともお伝えしてしまったかもしれません。

でも、この状況を変えられるのは、Sさんご自身にしかできないこと。

幼少の頃からの苦しみから解放されるために、何かしら参考になることがあれば幸いです。

Sさんが安心感に包まれながら、優しい旦那様と幸せに過ごせる日が早く訪れますよう、応援しております!

 

心理カウンセラー リエコ
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