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心理カウンセラーリエコのブログ

あの子に嫉妬してしまう。【ココロノマルシェ】

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心理カウンセラーのリエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。

ココロノマルシェとは

根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談にお答えする、お悩み掲示板です。 

+++【ご相談】++++++++++++++++++

あの子に嫉妬してしまう

ご相談、失礼します。
サトウと申します。
お目に留まりましたら嬉しいです。

大卒上がりたてのフレッシュウーマンなのですが、このたび体調を崩して、2ヶ月の休職となりました。うつ病です。

職場の先輩はとても優しく、「ゆっくり休んでね〜」と言ってくれます。
そのときは「有難いなあ」と受け取っていられたのですが、徐々に鬱陶しく感じられるようになりました。

また、私より同期の子が先に休職したのですが、どうも課長はその子には頻繁に連絡を取り合っているみたいです。私は休職してから1回しか掛かってきませんでした。

私の中で、「あの子の方が学歴あるし、必要だからなんじゃないか」、「でも、一人暮らししてて近くに家族もいないからなんじゃないか」(私は実家暮らしです)、「そもそも診断名がちがうから比較できることじゃない」と悶々としてます。

考えていたら、「私を見てくれない」寂しさが湧き上がってくるのです。

でも、見られたら見られたで鬱陶しい。重い。こっちから連絡するし、やめてほしい。と思うのです。ハチャメチャです。

一体、自分はどうしてほしいのか、分かりません。
恥ずかしながら、同期の子に嫉妬してしまいます。かと言って、課長にそうしてほしいわけでもないので、余計にこんがらがっています。

私の捻くれた思考を紐解いてくださる方、もしよろしければご回答、お願いします。

from サトウさん

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サトウさん、はじめまして!
心理カウンセラーのリエコです。

 

休職をされているとのことですが、ご体調はいかがですか?

コロナ禍による閉塞的な生活スタイルが長く続き、ただでさえストレスのかかりやすい今日この頃なので、私の周りでも体調がすぐれない方が多いなぁと感じています。

そこに生活環境の変化が重なると、かかる負担もさらに大きくなりますよね。

そんな中、ご自分の心の矛盾に気づかれて、ご相談くださったんですね。

私の捻くれた思考を紐解いてくださる方、もしよろしければご回答、お願いします。

ご相談文を読ませていただいて、サトウさんは捻くれているどころか、とっても素直で聡明な方なんだなぁと思いました。

心の声をそのままキャッチできる素直さも素敵ですが、
矛盾した心の声をこれだけきちんと言葉にして、わかりやすく説明できるって、才能ですね!

おかげでサトウさんの状況がとてもよく理解できましたので、
ここからは早速、リエコの感じたことをお伝えさせていただきたいと思います。

 

        *****

 

たびたびある「職場の先輩」からの連絡は「鬱陶しく」感じられるのに、

同期の子に比べて1回しかこない「課長」からの連絡には「寂しさ」が湧いてくる。

でも、課長からたびたび連絡が欲しいわけではない。。

 

これらはいずれも、サトウさんと相手方との「心の距離感」の問題なのだと思いました。

 

まず、先輩のお話から。。

職場の先輩はとても優しく、「ゆっくり休んでね〜」と言ってくれます。

そのときは「有難いなあ」と受け取っていられたのですが、徐々に鬱陶しく感じられるようになりました。

サトウさんは「相手との間に、ある一定の距離感が必要」な状態にあるようです。

だから、先輩が連絡をくれる頻度が頻繁だと、その距離感を縮められたように感じて、鬱陶しく感じてしまうんですね。

心理学の言葉では、これを「親密感の怖れ」といいます。

 

そこには、過去の何かしらの「痛み」が関係していることが多いので、
人間関係の基礎となる「家族との関係」を見ていくことが多いのです。

例えば、子供時代に
・母親が過干渉でサトウさんとの距離感が近く、自由を奪われ続けてきた
・父親がすごく怖い人で、離れたいのに離れられなかった

といったようなことがあると、
自分を守るために「相手と一定の距離をとりたい」という衝動が働くようになりますね。

すると、その後の人生で出会う人との関係にも、無意識に「一定の距離」をとるようになっていきます。

これまでにも「距離感が縮まると居心地が悪くなり、離れたくなる」ことって、ありませんでしたか?

もしもカウンセリングの場でしたら、幼少のころのサトウさんのご家族のことや、印象的だった出来事についておうかがいし、
そこに痛みがあれば癒すことをして、距離感の枠を和らげていきます。

 

        *****

 

次に、課長のお話をみていきましょう。

また、私より同期の子が先に休職したのですが、どうも課長はその子には頻繁に連絡を取り合っているみたいです。私は休職してから1回しか掛かってきませんでした。

私の中で、「あの子の方が学歴あるし、必要だからなんじゃないか」、「でも、一人暮らししてて近くに家族もいないからなんじゃないか」(私は実家暮らしです)、「そもそも診断名がちがうから比較できることじゃない」と悶々としてます。

考えていたら、「私を見てくれない」寂しさが湧き上がってくるのです。

でも、見られたら見られたで鬱陶しい。重い。こっちから連絡するし、やめてほしい。と思うのです。ハチャメチャです。

自分と同じように休職している「同期の子」とは頻繁に連絡をとりあっているのに、私には1回だけしか連絡をくれない。。

それは寂しい気持ちになりますよね。

でも、サトウさんがすごいのは、その”寂しい”の気持ちが「私を見てくれない」という感覚からくる寂しさであることに気付けたこと。

さらに「見られたら見られたで鬱陶しいし重い」ということも!笑

その素直さとまっすぐさ、本当に素敵です。

 

そもそも、この状況ってそんなにおかしなストーリーじゃないのかもしれません。

課長が”同期の子だけ”に頻繁に連絡をするのは、

「一人暮らしなのに体調を崩している」ことへの配慮かもしれないし、

「課長からではなく、同期の子から連絡を入れているだけ」かもしれないし、

「上司と先輩が各々担当を決めて、上司が同期の子に、先輩がサトウさんに連絡をしている」だけかもしれないし。

本当のところは、上司に聞いてみないとわかりません。

でも、同じ事象をみて”何を感じるかは”人それぞれで、「怒り」を感じる人もいれば「悲しみ」を感じる人もいる中で、佐藤さんは「私を見てくれない」という寂しさを感じたんですよね。

それは、サトウさんの中にもともと「私を見てくれない」という寂しさが存在していたことを教えてくれています。

サトウさんの中に、過去に経験した痛みが癒えないまま残っているから、同じようなシチュエーションに遭遇すると、感情がうずいてしまうんです。

例えば、サトウさんが幼少の頃に、ご両親が「自分以外の兄弟ばかりを見て、私を見てくれなかった」とか、「仕事ばかりしてて、私を見てくれなかった」とか。

そういったことに、お心当たりはありますか?

幼少の頃の寂しさが今も残っているのだとしたら、小さなサトウさんにとって、それはよっぽど辛い出来事だったはずです。

もしもカウンセリングの場でしたら、サトウさんの痛みの元となる出来事を探り、痛みを癒すことをしていきます。

そうすることで、その後同じシチュエーションに遭遇しても感情にのまれず、フラットに状況を眺められるマインドに整えていくことができます。

 

また、「見られたら見られたで鬱陶しいし重い」と感じるのは、先輩の時と同様「一定の距離をとりたい」という理由からだと思われます。

よって、もしもサトウさんの中に「私を見てくれない」という寂しさが存在していなかったら、「あれ~?」とは思いつつも「ま、いっか。連絡こなくてラッキー」となっていたかもしれませんね。

 

        *****

 

サトウさんのご不明点は解消できましたでしょうか?

ご質問の回答は以上となりますが、さいごにあと1点だけ。

私の中で、「あの子の方が学歴あるし、必要だからなんじゃないか」、「でも、一人暮らししてて近くに家族もいないからなんじゃないか」(私は実家暮らしです)、「そもそも診断名がちがうから比較できることじゃない」と悶々としてます。

これはサトウさんの「課長に対する悶々とした想い」を引用したものですが、
この部分を読んで、これから社会復帰をされるサトウさんに、こんなことをお伝えしたくなりました。

 

私は仕事場で新卒スタッフの研修にも携わっており、毎年多くの新人さんと関わっています。

すると、人の成長というのは、環境に適応できる力も、実力を発揮し始める時期も、その過程は本当に人それぞれであることが、とてもよく見えるんです。

要領よくすぐに周りに適応しサラっとこなしていく人もいれば、
はじめは器用にできなくても丁寧さと実直さで力をつけ不可欠な存在になっていく人もいます。

 

サトウさんが職場に復帰した直後は、いろいろな場面で、休職のブランクを感じる場面があると思います。

そして、この引用にあるように、同期の子と自分とを比較してしまうこともあるかもしれません。

でも、そもそも人それぞれのペースで前に進んでいるものなので、サトウさんはサトウさんのスピードで進んでいけば大丈夫です。

 

また、復帰直後は、久しぶりの環境に馴染んでいくことや、病み上がりの体の「不安定さ」と付き合っていくことなど、
本業務のほかに「負荷のかかること」があると思います。

体調を崩す前には普通にできたことがサクサクとこなせなくなっていたり、
体調を崩す前のペースで無意識に体を動かして、思いのほかヘトヘトになっちゃうこともあったりして。

そういったことで気持ちが小さくなってしまわないよう、「今できることをやればOK」という気持ちで臨んでほしいなぁと思います。

ゆっくりと体を環境に慣らし、サポートが必要な時には誰かを頼りつつ、マイペースで進んでいってくださいね。

 

サトウさんの職場先輩も、このようなことをお伝えしたくて、たびたび連絡をくださっているのかもしれません。

支えてくれる方が職場で待っていてくださるのでしたら、安心ですね。

サトウさんのこれからを応援しております!

 

心理カウンセラー リエコ
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