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心理カウンセラーリエコのブログ

自分が本当に好きな事、やりたい事がわかりません[ココロノマルシェ]

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心理カウンセラーのリエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。

ココロノマルシェとは

根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談にお答えする、お悩み掲示板です。 

+++【ご相談】++++++++++++++++++

何をしていても楽しくない

私は長年、自己犠牲精神こそ美しいというような教育を受けたせいで、自分の事を後回しにしてきました。

そのせいか自分が本当に好きな事、やりたい事がわかりません。

大好きを極めてライフワークにしたいと思い、思いつくものを手当たり次第やってみましたが、長続きしません。

本当に好きな事を見つけるにはどうしたら良いでしょうか?よろしくお願いいたします。

from けいさん

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けいさん、はじめまして。
心理カウンセラーのリエコです。

 

自分の「大好き」を極めてライフワークにしている人って、とても楽しそうだし、輝いていますよね!

けいさんも、そんな生き方を求めて、ワクワクのライフワークを探していらっしゃるのかなと思います。

でも、肝心の「自分が本当に好きな事、やりたい事」がわからなくてご相談くださったんですね。

けいさんが「本当に好きなこと」に出会えますよう、
ご相談文を読ませていただいて私が感じたことを書いていきたいと思います。

 

        *****

 

私は長年、自己犠牲精神こそ美しいというような教育を受けたせいで、自分の事を後回しにしてきました。

長年の教育・・とあるので、ご両親もそうした価値観の方なのかもしれません。

ということは、けいさんの「自分の事を後回しにしやすい性質」は、物心ついたころから、けいさんの中に根付いている習慣ということになりますね。

「自分のことは自分では気づきにくい」といいますから、けいさんがその性質を自覚されたことは、とってもとっても大きな気付きですね!

そして、けいさんも書かれている通り、「本当に好きな事を見つける」が上手く運ばなくなっている根本も、ソコにあるのかもしれません。

 

自己犠牲精神・・という言うと陰鬱な響きですが、
けいさんは、物心ついた頃からずっと、自分のことを後回しにして、周りの人に愛を注いできた方なのだと思います。

そして、相手の身になって考え、相手が求めていることを察して、相手によかれと思うことを与えてきた方なのではないでしょうか。

きっと、けいさんに助けられた人、救われた人、癒された人たちは、たくさんいるはずです。

 

でも、そのためには「常に周りにアンテナを張っている状態」でなければなりません。

それでは、自分の感じていることが二の次になってしまうのも、無理はありません。

時には、相手や周りの状況に沿うために、自分の感情に蓋をすることもあったかもしれませんね。

そうしているうちに、どんどん「自分の感覚」から遠ざかって、どんどん「心の声」のボリュームが小さくなっていく。。

それが、今のけいさんなのではないかと思います。

 

そんなけいさんが、「本当に好きな事」をみつけるためにはどうしたらいいのか?

私からは3つの提案をさせていただきたいと思います。

 

        *****

 

1つ目。

まずは、思考から離れること。

 

大好きを極めてライフワークにしたいと思い、思いつくものを手当たり次第やってみましたが、長続きしません。

けいさんは今、自分の「好きなこと」への感度が弱くなっている状態ですから、おそらく「思考」を使って、思いつくものを手あたり次第にやってこられたのだと思います。

そして「あれかな、これかな」と探して、挑戦して、違っていて、心が折れて、もうどうしたらいいのかわからない。。そんな状態でご相談くださったのではないでしょうか?

 

思考で選ぶ「好きな事」って、こんな要素が入りやすいと思うのです。
・これがライフワークだったら素敵なのに
・これなら、○○にも役立つし、一石二鳥だわ
・これなら、○○ちゃんと一緒に楽しめそう

 

でも、「好きなこと」って”思考”ではなく”感情”が喜ぶことですよね。
・楽しいな
・心地いいな
・ウキウキ、ワクワク

 

そこで、いちど「好きな事を見つける作業」をお休みしてみませんか?

・・そう言うと、けいさんは「え?」と思わるかもしれません。

早く見つけたいのに。一刻も早く前にすすみたいのに。その方法を知りたくて相談したのにー!

そんなお声が聞こえてきそうです。

だってそれは、「好きな事を見つけたい」という望みとは真逆のことですものね。

でも、もしかしたら今のけいさんにとって、何より一番必要なことじゃないかなと思っています。

 

 

けいさんは、とても頑張り屋さんです。

物心ついた頃から常に周囲にアンテナを張り続け、
自分の「心の声」を二の次にして周りの人に愛を注ぎ、
ご自分の「犠牲しやすい性質」を自覚するまでには、きっと何かしらの学びや経験をしてきたのでしょうし、
その後は自分の「大好き」を探すべく、手あたり次第に挑戦してこられました。

とてもパワーを要することばかりですよね。

それをずっと続けてこられたのですから、無意識かもしれないけど、ずっと緊張状態だったはずです。

 

でも、「好きで楽しい世界」って、リラックスの中にあります。

だからいちど、「思考で頑張ってきた世界」から離れてみることをお勧めしたいのです。

 

実は、かつて私も、けいさんと同じように「大好きを極めてライフワークにしたい!」と考え、思いつくものを手あたり次第やっていた時期がありました。

4年ほど前のことです。

いろいろなことに挑戦しましたが、「コレだ!」という”確かな何か”に出会えないまま、中途半端に手を出した”ちょい好き”が増えていく日々。

自分の中にあるであろう「大好き」に気付けない自分を責めちゃったりもして。

その後、仕事の忙しさからくるストレスで体調を崩し、3か月の休職を余儀なくされました。

でも、振り返ってみると、結果的に私が”大好き”をみつけられたきっかけは、この「休職」だったんです。

 

その休職の3か月間は、本当に「無駄で生産性のない時間」でした。

体はフラフラだし、考え事をすると頭痛がするし、
いわゆる「強制終了」な状態で、本当になんにもできなかったんです。

そしてこの「無駄で生産性のない時間」は、「自分の人生をもっと良くしたい」と思考的に進んできた私にとって、とても怖いものでした。

だって、なんにも進まないし、何も生まれないのですから。

その頃私ができたのは、何も考えないでぽーっと庭を眺めること、好きなお菓子を食べること、韓流ドラマをみること、お昼寝、くらい。

でも、抗うことをあきらめ、その状態に降参して、ひたすらぽーっと過ごし、十分な休息がとれた頃、私の中にちょっとした変化が生まれました。

それまでは「大好きなことを見つける!」「大好きをライフワークにする!」と躍起になっていたのが、
「健康で心地よく過ごせればいいや、そこに何か楽しいことがあれば十分だ」って思うようになったんですね。

当時はそれもままならなかったからです。

振り返ってみると、それが私にとって、思考が外れたタイミング。

その境地になれた時にやっと、自分がそれまで「不安からやってきたこと」と「好きでやってきたこと」の仕分けができるようになりました。

そして、「心の世界をもっと学びたい」って気持ちが自然に沸き上がって、やってみたらどんどん大好きになって、それがライフワークに繋がっています。

 

伝わりましたでしょうか?

思考に囚われた状態だと、自分の心の声が聞こえにくいよ、という実例でした。

「思考から離れる」って言われても、なかなかピンときづらいかもしれませんね。

でも、自分の感情や、自分が「本当に好き」って思えることと繋がるためには、不可欠なステップじゃないかと思っています。

やってみてうまくいかなければ、カウンセラーを頼ってくださいね。

 

        *****

 

2つ目。

自分とつながることで、「好き」の世界を広げる。

 

自分の「自己犠牲しやすい性質」に気づくと、

自分に「ごめんね」の気持ちが湧いて、

「もう自分を後回しにしないで、自分のために、自分が喜ぶことをしたい!」
「これからは、自分をいちばん優先する!」

って気持ちになることと思います。

そして、ワクワクのライフワークを生きる自分の姿に期待がふくらんで、

ただの「好き」じゃなない、一生モノにしたい”確かな何か”を探していくんです。

 

でも、「好き」「やりたい」って、探して見つけるものじゃなくて、湧いてくる感情です。

そして、けいさんの”確かな何か”は、1つとは限らないし、もしかしたら「好き」な要素の集合体かもしれません。

 

その境地に近づくために、まずは「自分のことを、とことん知る」ことをしてみてはいかがでしょう?

具体的には、自分の「好きな事」「嫌いな事」、「できること」「できないこと」、「したいこと」「したくないこと」を、それぞれ100個づつ書き出していきます。

この作業は、自分の「感度」を育てることにもつながるので、とてもお勧めです。

100個書き出すとなると、「大好き」も「ちょい好き」も、何でも思いつくままに書き出していくことになりますが、
どんな小さな”好き”でも「キャッチできる感度」を持てると、日々の「幸せ感」が大きくなるし、それがやがて本当に好きなことへの導線となります。

 

「ちょい好き」を組み合わせることで、好きの世界が広がることもあるんですよ。

例えば、「体を動かすことが好き」+「朝の空気が好き」=「早朝のお散歩が好き」とかね!

 

また、「子供の頃に夢中になったこと」の中にもヒントがあります。

子供の頃に「好き!」と感じたものには、思考が入らないものが多いからです。

損得ナシにただ好きなこと、夢中になれること。

子供の頃の記憶を辿ってみてはいかがでしょうか?

 

けいさんがご自分とつながることで、「好き」な世界がどんどん広がりますように。

 

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3つ目。

「自分をいちばん大事にする」ことで、「好き」の世界を広げる。

 

けいさんが「大好き」を見つけたいのはどうしてでしょう?

きっと、「自分を後回しにしてきた自分」を卒業して、「自分をいちばん大事にする自分」になると決めたから、ではないでしょうか。

そうであるなら、まずは徹底的に「自分をいちばん大事にする」をやってみるのはいかがでしょう?

具体的には、日常の中で「好き」を楽しみ「嫌い」を排除し、「したいこと」を優先して「したくないこと」から離れるのです。

そうやって、たくさん自分を喜ばせてあげて、ご機嫌にしていきます。

ご機嫌になってふわっと心が緩んだときの自分がみている世界は、
「自分の好きがわからない」「やりたいことが見つからない」って探しまわっていた時とは全然違うはず。

そんな心地のよい境地に自分を置くことで、もしかしたらけいさんの求める「大好き」が見つかるかもしれません。

 

        *****

 

思いつくまま書いてみましたが、参考になることはありましたか?

きっと、いま「大好きな事でライフワークを生きている」人だって、そこに辿り着くまでの道はまっすぐとは限らず、紆余曲折あったり、手あたり次第やっていく中で出会ったりしているのではないかと思います。

 

けいさんが毎日を楽しむ中で、たくさんの「好き」と出会い、いろいろな経験をしていく中で引き出しを増やしつつ、やがてそれらが絡み合って「楽しいライフワーク」につながっていきますよう、応援しています!

 

 

心理カウンセラー リエコ

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