カウンセラーのリエコです。
今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。
根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談にお答えする、お悩み掲示板です。
+++【ご相談】+++++++++++++++++
自分の意見を言うのが怖すぎる、萎縮してしまう
いつも拝見させて頂いております。
武闘派情熱系女子の1人です。母子癒着もすごくあると思います。家庭環境が窮屈な思い出しかなく、いつも外に幸せを見出しに冒険してきました。こんな私ですが仕事でマネジメントのポストになってから社内のコミュニケーションが上手くいかず遅滞やミスが発生しています。
サポートで入るプロジェクトで、リーダーでやっている方へ意見を言うのが怖すぎて萎縮
→納得せずに不満を溜めながら指示に従おうとする
→やる気がないので適当だったり、確認しながら進めることが怖すぎて聞けない
→結果ミス遅滞発生
→怒られる、信頼されない、不満、萎縮…の悪循環を繰り返して、そのリーダーへの苦手意識もどんどん高まるし自分の信頼も落ちてしまっています。
そのリーダーの人は自分のやり方をかなり通そうとするところと、意見を言うと自分に都合のいいように1が100返ってくる感じでマシンガントークで否定、マウントを取ってくるように感じるところもあり、それが本当にしんどいです。上司やクライアントと私の前で言うことも違う所も信頼できません。。とかなり愚痴を言ってしまったのですが、その人と関わらないで仕事はできないですし、こんな状況になる前は力になりたいな、その人はクライアントやリスクに萎縮してるように見えるのでもっと楽にできるように意見を言ってコミュニケーションを取れるようになればいいなと思います。
ただ、ちょっとその人の意図と違う仕事をしたり、意見を言うとものすごい勢いで否定されたのが蘇ってきてどうにも意見が言えません。確認もするな、その人の仕事の様子を把握して判断しろというので些細なことすら聞けなくてちゃんと仕事ができません。
上司には上記のような内容ではないですが、コミュニケーションが上手くいかず業務が回ってない旨は伝えて3人で話し合いをしましたが、解決しませんでした。補足ですが、上司が一時的に離席した途端明らかに自分の都合の話をしてきたりしました。
他の人もその人について苦手意識は持っているようですが、業務に支障がでるほどではなく関係を築けてるようです。
その人への萎縮から抜け出し適切な関係を築くにはどうすれば良いでしょうか。
from にゃんこさん
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にゃんこさん、こんにちは!
カウンセラーのリエコです。
職場でのコミュニケーションが上手くいかないのは、とてもストレスですね。
特に「関わらないと仕事ができない相手」とのコミュニケーションが困難だと、仕事にも差支えがでてしまうから、やっかいです。
ご相談文を読むと、にゃんこさんがたくさん心を砕いてこられた様子が伝わってきます。
他の人もその人について苦手意識は持っているようですが、業務に支障がでるほどではなく関係を築けてるようです。
お相手の方は、他の人からも苦手意識を持たれやすい方のようですね。
それでも、今回の問題を「相手のせい」にせず、「自分の問題」として向き合おうとされているにゃんこさんは、とても前向きで責任感の強い方なんだなと思いました。
にゃんこさんの想いが叶いますよう、「萎縮から抜け出す」という観点から、2点お話しさせていただきます。
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まず1点目です。
ご相談文を読ませていただくと、コミュニケーションがうまくいかない要素として「萎縮してしまう」といった言葉がたびたび綴られています。
サポートで入るプロジェクトで、リーダーでやっている方へ意見を言うのが怖すぎて萎縮
やる気がないので適当だったり、確認しながら進めることが怖すぎて聞けない
ちょっとその人の意図と違う仕事をしたり、意見を言うとものすごい勢いで否定されたのが蘇ってきてどうにも意見が言えません。
にゃんこさんは、「お相手の反応」がこわくて、苦手意識をもってしまったんですね。
こういう感覚、過去にも、どなたか「他の人」に感じたことはありますか?
上司とか、先生とか、お友達とか、ご家族とか。。
具体的には、ご相談文に書かれているこれらの要素を持つ人です。
●自分のやり方をかなり通そうとする
●意見を言うと自分に都合のいいように1が100返ってくる感じでマシンガントークで否定
●マウントを取ってくるように感じる
●上司やクライアントと私の前で言うことが違う
●ちょっとその人の意図と違う仕事をしたり、意見を言うとものすごい勢いで否定する
●上司が離席した途端明らかに自分の都合の話をしてきたりする
もしも、にゃんこさんが「過去の人間関係」において、同じように「萎縮」を感じる方がいた場合、
にゃんこさんが「過去の人」を「リーダー」に重ねて見てしまっている可能性があります。
「過去の人」に感じていた恐怖心が、その方と似た言動をする「リーダー」を目の前にすると、蘇ってしまうのです。
もしもお心当たりがあれば、にゃんこさんがリーダーに対して「萎縮」してしまう時の感覚を思い出し、「過去の人に対する萎縮」と「リーダーに対する萎縮」とに、仕分けてみてください。
すると、「リーダー」に対して感じていた過剰な恐怖感が外れていくはずです。
そして、その上で是非やってみてほしいことがあります。
それは、「リーダーの魅力を探すこと」。
にゃんこさんがリーダーに対して「萎縮」の感覚がある時には、絶対にできなかったことだと思います。
だって、こわかったですものね。。
心をキュッと閉ざしている時に、相手の魅力など目に入ってくるはずがありません。
でも、「感情の仕分け」をすることで、もしも心に余裕がうまれたら、是非トライしてみていただきたいなと思います。
「(リーダーへの)萎縮を抜け出して、適切な関係を築きたい」と願い、マルシェにご相談くださったにゃんこさんですから、きっとできると思います。
リーダーの魅力に気付くことは、キュっと閉ざされていたにゃんこさんの心を柔らかくし、その願いの実現を後押ししてくれるものになるはずです。
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2点目はこちらです。
こんな状況になる前は力になりたいな、その人はクライアントやリスクに萎縮してるように見えるのでもっと楽にできるように意見を言ってコミュニケーションを取れるようになればいいなと思います。
この部分を読んで感じたのですが、にゃんこさんの目から見ると、リーダーも「クライアントやリスクに萎縮」してるように見えるんですね。
にゃんこさんご自身にも「萎縮」の気持ちがあるから、きっとリーダーの気持ちに共感してあげることができるんですね。。
リーダーが何に怖れを抱いているのかは、本人に聞かなければわかりませんが、
そうやって考えると、
「リーダーも何かに『怖れ』を持っているから、そんな態度をとってしまうのかも」
という見方ができます。
リーダーの態度には、今後も腑に落ちないことがあるかもしれません。
でも、もしもそんなリーダーに接した時には、「何かはわからないけど、心の中に不安があるんだな」と理解して、受け止めてあげる眼差し持ってみるのはいかがでしょう?
リーダーの態度にコワイと感じる「受け身の姿勢」から、リーダーに対して思いやりの気持ちを向ける「与える姿勢」に、転換するんです。
それはきっと、にゃんこさんとリーダーとの「繋がり」を変えていくものになるでしょうし、
にゃんこさんが必要以上に委縮せずコミュニケーションをとることへの助けになるんじゃないかな、と思います。
とはいえ、もしもにゃんこさんがリーダーの言動に「思いやりの気持ち」を持てなかったとしても、それは自然なことですから、自分を責めないでくださいね!
そんな時には、「萎縮してしまった私の心には、まだ『怖れ』があるんだな」と自分の心に寄り添い、
それでもなお「自分の中の怖れを超えて、相手の心に寄り添う」という選択肢を持つ自分を、思いきり褒めてあげてほしいと思います。
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さいごに。
人間関係の改善には、少しばかり時間が必要です。
でも、にゃんこさんの中に何かしらの変化があれば、リーダーとの関わりも少しづつ変化するものと思っています。
毎日の仕事生活の中で、コミュニケーションがうまく運ばないこと、不快な想いをすることが、この先もあるかもしれないけど、
気分転換や「自分へのご褒美」をしながら、にゃんこさんがよいと思うことをやってみてくださいね。
また、今回のご相談では触れませんでしたが、ご相談文に書かれていた「母子癒着」のこと、また、過去ににゃんこさんが「委縮の感覚を感じてしまう人」については、機会がありましたら取り組んでみられることをお勧めします。
今回のご相談でいうと、
「母子癒着」はリーダーや問題との距離感において関わりが生じている可能性があるし、
「萎縮」については、昇華することで「似た言動をする人に出会うたびに委縮する」ことがなくなります。
ひとりで難しければ、カウンセラーが同伴しますので、頼ってくださいね。
にゃんこさんの仕事生活が心地よいものとなりますよう、お祈りしています!
心理カウンセラー リエコ