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心理カウンセラーリエコのブログ

周りはいい人ばかりなのに孤独です[ココロノマルシェ]

 

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カウンセラーのリエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。

ココロノマルシェとは

根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談にお答えする、お悩み掲示板です。 

+++【ご相談】+++++++++++++++++

周りはいい人ばかりなのに孤独です

はじめまして、こんにちは。根本先生の本を読み、こちらに辿り着きました。どうぞ宜しくお願いします。

 

職場は、人付き合いのうまい人が多く、大変だけどみんなで頑張ろう!という、良い雰囲気だと思います。

そこに一緒に染まりたいのに、どうしても自分が浮いている感じがして孤独感に襲われます。

上司はなんでもパキパキ物を言う人なので、自分の意志がない私はあまり良く思われていないようにも思います。

 

他人軸になりがちな性格なのは自覚しているのですが、常に周りのことばかり考えていて、自分を大事にできてないからなのかなと自己嫌悪に陥ります。

 

毎日疲れて仕事に行くのが辛いです。

でも、こんな自分のまま仕事を辞めたくはなく、克服したいです。

 

何か心掛けるといいことなど、アドバイスを頂けると嬉しいです。

よろしくお願いします。

from ラテさん 

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 ラテさん、はじめまして!
カウンセラーのリエコです。

毎日「良い雰囲気」と感じながら仕事ができていること、とても幸せなことですね!

ご相談文を読ませていただくと、お仕事仲間の「コミュニケーション能力の高さ」や「仕事熱心さ」を素敵だなと感じるラテさんの素直さ、自分も仲間みたいに在りたいと励む前向きさや一生懸命さが伝わってきます。

そして、思うようにいかない状況の中で、自分を変えたい、克服したい、と考えてマルシェにご相談くださった行動力とガッツも!

「場の雰囲気」というのは、その場にいる人々の波長が作り出すものですよね。

だから、もしラテさんが「良い雰囲気」と感じるなら、きっとお仲間たちにとっても職場は「良い雰囲気」であり、お仲間たちにとってラテさんは「良い雰囲気」を構成する仲間のひとりなのだと思うんです。


でも、ラテさんの心の中は、このような想いがあるんですね。

そこに一緒に染まりたいのに、どうしても自分が浮いている感じがして孤独感に襲われます。

上司はなんでもパキパキ物を言う人なので、自分の意志がない私はあまり良く思われていないようにも思います。

「孤独感」という言葉に、自分のことをたくさん追い詰めてしまっている様子がうかがえます。
ラテさんの「浮いている感じ」「あまりよく思われていないようにも思う」という感覚は、どこからくるのでしょう?


       ********


職場のお仲間に対して、ラテさんは

「そこに一緒に染まりたいのに」

と書かれています。

そんな風に思えるほどに、ラテさんにとってお仲間は、大好きで魅力的で、自分も「仲間の一員」として役に立ちたい存在であり、「私もこう在りたい」と思えるビジョンなのではないでしょうか。

そんな「魅力的な仲間たち」と日常的に接するのは、向上心を高める上でとても理想的な環境ですよね!

でも、もしも自分がその「こう在りたい」に届かないことがあったとき、「こう在りたい」と「こう在れなかった」の対比がよく見えてしまう環境でもあると思うんです。

 

 

「理想の自分」と「現状の自分」とを比べたとき、頑張り屋さんで向上心のある人は、無意識に「できなかったこと」「足りなかったこと」に目がいきます。

「マイナス部分を補おう」という発想を持ちやすいからです。

それが習慣化されると、やがてマイナスばかりを探すようになっていきます。

そして、どんなに「素晴らしい魅力」や「できていること」があっても、マイナスばかりを見てしまうが故に、「魅力」や「できていること」に目がいかなくなるのです。

ラテさんは、もしもそのような対比が生じて、自分が何かしら上手くできなかった時に、「私は足りない」って感じることはありませんか?

みんなの役に立てなかった時に「私が悪い…」と感じることはありませんか?

「できなかったこと」「足りなかったこと」をみて「自分責め」をしてしまうから辛くなり、マイナスを補わなければと頑張るからしんどくなってしまう。。

仕事生活の中で、そんな風に感じられることはないでしょうか?

 

もしも、お心当たりがあるならば、「マイナスをみる」習慣を、「プラスをみる」習慣に変えてみませんか?

これには、ちょっとした努力が必要です。

無意識に向けてしまっている視線を「意識的に変える」ことが必要だからです。

でも、「他人軸になりがちな性格なのは自覚しているのですが」とあるように、ちゃんと自分を俯瞰できているラテさんですから、「無意識に『マイナス』をみてしまうこと」についても、きっと気づけるようになるはずです。

まずは「気づく」ことから始めましょう。

そして、気づいたら、どんな小さなことでもいいので「プラス」を探します。

例えば、上司にパキパキと言われた時。

自分の「○○ができてなかったな」「私の○○が足りなかったのね」と、マイナスを見ていることに気づいたら、

「『マイナス』を見ていることに気づけたわ!」
「○○はできなかったけど、そのフォーローはしっかりできたよね」
「上司のパキパキトークに丁寧に対応することができる私はすごい!」

と、ポジティブ思考を働かせて、「自分の魅力」や「できていること」を見つけていきます。

ゲーム感覚で自分を褒めあげるんです。笑

「プラス」をみる習慣は「自己肯定感アップ」にもつながるので、よかったら是非お試しください。


また、「プラスを増やす」こともお勧めです。

「常に周りのことばかり考えていて」とおっしゃるラテさんは、きっと「周りの人に見えていないこと」に気づくのが得意なのではないかなと思います。

例えば、コピーエリアやコーヒーエリアが整っていない様子など。。

そこで、朝イチで、皆が使うコピーエリアを整えたり、コーヒーエリアをキレイにすることをしてみるのはいかがですか?

それは、直接仕事には関係ないかもしれないけれど、仲間の「心地よい」を増やすお役目を担うことにつながります。

要は、「ラテさんにしかできないことを」を見つけて増やしていくんです。

そんなことをコツコツ積み重ねていると、「みんなのお役に立てている」という実感が積み重なって、いまは見えていない「既にお役に立てていること」も見えてくるかもしれません。

 

他人軸になりがちな性格なのは自覚しているのですが、常に周りのことばかり考えていて、自分を大事にできてないからなのかなと自己嫌悪に陥ります。

他人軸の人には、「相手の立場に立って物事を考えられる」という才能があります。

ラテさんにとっては自然にできることかもしれないけど、これってすべての人に備わっている性質ではないんですよ!

特に、組織の中で物事を円滑に進めるためには、相手を思いやれる「他人軸」的要素は不可欠といえます。

それに、ラテさんが「常に周りのことばかり考えていて、自分を大事にできていない」と感じれているなら、その分「ラテさんに寄り添ってもらえている方」がいるということですよね。

「常に周りのことばかり考えていて」とあるので、もしかしたらラテさんは、意識せずに周りに寄り添い、あとになって「自分を大事にできなかった!」と、自分を削ってしまったように感じるのかもしれませんね。

でもそれは、振り返ってみると、その時点でのラテさんの「ベストな選択」だったはずなんです。

ですから、もしもあとから「自分を二の次にしてしまった・・」という想いに自分を責めそうになったら、「あの時の私は、自分のことを二の次にしてまでも、周りに寄り添ってあげたかったんだな」と受け取めて、「なんて美しい心なんだろう」と、自分を褒め讃えてあげてほしいと思います。

その上で、「自分を大事にする自分」を育てていきましょう。


実は、ご相談文を読んで気になっていたことがありました。

・ラテさんが「どうしても自分が浮いている感じがして」と感じられるのは、お仲間に何かそのようなことを言われたのかな?
・「自分の意志がない私は(上司から)あまり良く思われていないようにも思います」と感じられるのは、上司からそんな風に言われたことがあるのかな?

という点です。

もしも、実際に言われたことがないのなら、
もしかしたら、ラテさんに「浮いてるんじゃない?」「良く思われていないんじゃない?」と言っているのは、お仲間ではなく、「ラテさんご自身」なのではないかな、と思ったんです。

自分のいちばん近くにいて、いちばんの味方であるはずの「自分」が、自分にいちばん厳しくて、自分のことをいちばん責めているのではないかな。
自ら「職場の仲間」と「自分」との間に線を引いて、自分を責めてしまった時に、「自分の味方になって、慰めたり、元気づけてくれる存在」がいないから、孤独を感じてしまうのではないかなぁと。

「自分を大事にする」って、いろいろな方法があると思うのですが、もしもこれらに心当たりがあれば、まずは「自分の味方になること」から始めてみてはいかがでしょうか?

とはいえ、これも訓練がいることだと思います。

これまで自分の中になかった概念を植え付けるような作業ですから。。

実は、こんな風に言っている私も、訓練中なので、あまり偉そうなことは言えないんですけれどね!笑 

先ほどお話しした「自分のプラスを見る習慣」も、お役に立つと思います。

自分の中に「自分の応援団を育てる」イメージで、是非楽しんでやってみてください。

 

自分が「自分の味方」になると、自分を責めることが減っていき、頑張っていることやできていることにも気が付きやすくなります。

ラテさんの仕事生活が、明るく軽やかになっていきますように、応援しております!

 

 

心理カウンセラー リエコ

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