カウンセラーのリエコです。
今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。
根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談にお答えする、お悩み掲示板です。
+++【ご相談】+++++++++++++++++
バランスを取るために私はどうすればいいでしょうか。
こんにちは。25歳 女です。
最近モヤモヤしている考え事について ご助言いただけると幸いです。
私は元々自己肯定感が海の底レベルであるため、自己肯定感を上げたり 自分磨きのために、日々 様々な方のインスタやブログを読ませていただいています。
その中で最近 特に今の自分に必要だなと思ったことがあります。
それは、「バランスを取る」ということです。
物事がうまくいかない時は エネルギーがどちらかに偏りすぎているというものです。
例えば、
・恋愛だと、追いかけすぎて逃げられる(=「追いかける」ことにエネルギーが偏りすぎている )
・思考が優位になって感情に蓋をしてしまう(=「思考」にエネルギーが偏りすぎている)
・頑張りすぎor頑張らなさすぎ
というようなことが挙げられると思います。
知識を得て、生きていく上では何事もバランスが重要であることが分かりました。
そこで次に 自分がどのくらいバランスを保てているか/ 自分が今現在 どこの立ち位置にいるか というのを知る必要があると思いました。
そして それを知るためには 自分の考えや行動などを俯瞰的・客観的に見ることが必要になってくると考えました。
ここで 「自分の考えや行動を俯瞰的かつ客観的に見るには 具体的にどうすればいいのだろう?」という壁にぶつかりました。
例えば、ダイエットであれば数値が色々と絡んできて その分具体的になるので 自分の現在地やバランスの認識をしやすい部分があると思います。
しかし、考えや行動は数字にならないので とても難しいなと思います。
色々調べたり考えたりしましたが しっくりくるものがありません…。
繰り返しになりますが、自分の考えや行動を俯瞰的かつ客観的に見るには 具体的にどうしたらいいのでしょうか。
こんな 底無し沼思考にハマってしまった私を よろしければ助けていただけないでしょうか。
抽象的な相談になってしまい すみません。
from ゆんちょさん
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ゆんちょさん、はじめまして!
カウンセラーのリエコです。
「物事がうまくいかないときは、エネルギーが偏っている。」
ゆんちょさんがその考えに至るまでに、きっといろいろな出来事があって、たくさんご自分と向き合ってこられたんだろうなぁと思います。
そして、さらに自分を高めるために、
「自分の考えや行動を俯瞰的かつ客観的に見ることが必要だ」という考えにたどり着かれたんですね。
自分の考えや行動を俯瞰的かつ客観的に見て、自分の立ち位置を把握し、偏っていることに気づいたらバランスをとる・・
それができたら、思考や感情に振り回される機会も減り、不要な頑張りでエネルギーを奪われることもなくなりますものね!
そのために、「自分の立ち位置を把握したい」と考えるのは、とても自然な発想だと思います。
自分の考えや行動を俯瞰的かつ客観的に見るには 具体的にどうしたらいいのでしょうか。
「具体的な方法」という意味では、「瞑想」をお勧めしたいです。
静かに目を閉じて、自分の心の中にある感情・思考・感覚・問題・・といったあらゆるものを眺めるとき、「眺めている自分」はその渦中にはいません。
その概念が「俯瞰」であり、瞑想を習慣づけることで、俯瞰の境地を得やすくなります。
私はこのことを、お弟子仲間の吉田れんカウンセラーのヨガクラスで学びました。
ゆんちょさんの関心事にも近いのではないかと思うので、よかったらチェックしてみてください。
でも、もしも自分を俯瞰できたとして、
自分の状態がどんな立ち位置にあるのか、バランスを崩していないか、を認識するためには、
「基準値」が必要になりますね。
そこで1つ気になることがあります。
その「基準値を軸にしてバランスをとる作業」が、「自分の言動を、基準値に近づける作業」になってしまわないか、という点です。
そうなった場合、ゆんちょさんは「自分」と「基準値」を比較して、
自分の「足りていないところ」や「余分なところ」を探し、
その部分を「基準値」に近づけようとすることになりますね。
それはすなわち「そのままの自分」を否定すること。
マインドは自己否定に向かいます。
自分を俯瞰することは、問題が生じた時に「自分軸」を取り戻すのに必要な視点といえますが、
バランスをとるために「基準値」軸にとらわれて、「自分軸」が揺らいでしまうなら、本末転倒ですよね。
なので、その点については注意が必要です。
私は元々自己肯定感が海の底レベルであるため、自己肯定感を上げたり 自分磨きのために、日々 様々な方のインスタやブログを読ませていただいています。
今回のご相談文でゆんちょさんがお知りになりたかったのは、
「自分の考えや行動を俯瞰的かつ客観的に見るには 具体的にどうしたらいいのか」ということでしたが、
でも、本当に得たいのは、「自己肯定感を上げて、もっと生きやすい私になること」なのではないでしょうか?
そもそも、ゆんちょさんが「バランスを取ることが必要」と思われたのはどうしてなのかな・・と思うんです。
ご相談文を読むと、ゆんちょさんの真面目さや一生懸命さ、豊な感受性が伝わってきます。
思考優位になってしまうのは、感性があまりに豊かだから、それを抑えるためではないでしょうか?
直接お話を伺っていないので、これは私の想像ですが、
もしかしたら、一生懸命で頑張り屋さんなゆんちょさんは、感性が高いゆえに、こまでに傷ついたことがたくさんあったのではないかと思うんです。
そして、もう傷つかないために、失敗しないために、この考えにたどり着かれたのではないでしょうか。
カウンセリングの場でしたら、その辺りを掘り下げてうかがってみたいです。
そして、もしもその通りでしたら、
「傷ついても大丈夫」って思えると、傷つくことがこわくなくなります。
そういう意味でも、ずっと学んでこられている「自己肯定感を上げること」は、ゆんちょさんを助けてくれるはずです。
自己肯定感とは、ざっくりと一言で言うと「自分が自分の味方で在る状態」だと思っています。
それは、良いことがあっても悪いことがあっても、どんな物事に遭遇しても、いつも自分が自分のそばにいて、慰めてくれたり、応援してくれたり、一緒に喜んでくれたりすることであり、
そんな自分を「自分の中」に育てることです。
もしも傷つくことがあっても、一番の理解者が「自分の中」にいて寄り添ってくれたら、心強いと思いませんか??
「自分のことを俯瞰する自分」のマインドが、「間違え探しの監視人」ではなく「自分の1番の味方」であったなら、最強ですよね!
でも、どんなに俯瞰の目を養ったとしても、
問題や課題にぶつかったときには、バランスを失うものです。
そして、問題が大きければ大きいほど「俯瞰の目」から離れ、取り戻すのが困難になってしまうもの。
だってそれは、その問題があなたにとって「大切なこと」だから。
実は最近、私も俯瞰の目を持てなくなってしまったことがありました。
その時には、自分の代わりに俯瞰の目でみてくれる人(カウンセラー)に頼り、その方の視点で「私」と「問題」を眺めてもらい、その風景を教えてもらいました。
「自分のことは、自分が一番見えない」といいます。
なので、俯瞰の目を取り戻せない時には、誰か信用できる人、もしくはカウンセラーを頼ってみてはどうかな、と思います。
いろいろ書いてみましたが、なにかお役に立てることはありましたでしょうか?
ゆんちょさんが自分に合う「バランスの取り方」を見つけられますように!
心理カウンセラー リエコ