カウンセラーのリエコです。
「感謝」することで心があたたかくなるのは、相手の与えてくれた愛を「受け取る」ことだから。
そして、感謝という形で相手に愛を「贈る(与える)」ことだから。
今日はそんなことを思った1日でした。
その学びをくださったのは、もう15年近くお付き合いのある、仕事でたびたびお会いしていた方。今日は、その方の訃報を知りました。
私は長く仕事をしているので、こういうことは初めてではないけど、その方はとても印象的な方だったので、訃報を知って胸がギュッと締め付けられました。
友人でもなく、お世話になったというほどでもなく、ただ顔を合わせると「こんにちは」とニッコリして、ちょっとおしゃべりするくらいの関わりだったのだけど。。
どうしてこんなにさみしい気持ちになるんだろう、と考えてみたんです。
まず、とても気さくに話をしてくださる方でした。
大きな仕事をされている年上の方ですが、人に対して上下関係を作らず、私たちに対しても「仕事先の社員」というのではなく、「ひとりの人」として接してくれる方でした。
いつも笑顔で、とてもエネルギッシュで、お会いするだけで元気をもらいました。
たまに印象的な言葉を掛けてくださり、視野を広げてくれました。
・・思い返すと、たくさんの恩恵をいただいていたことに気付かされます。
感謝の気持ちを、ご存命のうちに感じられていたらよかったのに。
「ありがとう」の言葉を伝えないまでも、感謝の気持ちで接することができたらよかったのに。
そういえば、最近似たような感覚がありました。
三浦春馬さんが亡くなったあとで、YouTubeの彼の映像をみて、演技だけでなく歌も踊りも素晴らしく、とても魅力的で、もっと早くから注目していたかったなぁと残念でならなかったんです。
私たちは、誰かと接するときに、当たり前のように「また会える」と信じています。
だから、伝えたい想いも、感謝の気持ちも、あまり意識しないまま、会って別れてを繰り返し、なんとなく日々が過ぎていきます。
でも、それって「当たり前」じゃないんですよね。
先日、先輩カウンセラーの岩橋さんのブログあった「感謝の手紙を書くワーク」↓
このワークは自分の中の「愛」と繋がれて、とっても優しくって温かい気持ちになり、気分が良くなります。
そして気分が良くなると、自己肯定感が上がる事に繋がるんですね。
ちなみに僕の場合は、毎日便せん1枚に対して1人、感謝出来る事や嬉しかったこと、楽しかったことなど、その人に対するポジティブな感情を書き綴っていったのですが、毎日その手紙を書く時間がとても楽しく、そして気分も上がった為、「感謝」の効能について改めて実感しました。
そして、そのお手紙ワークを続けていると、今現在の人間関係についても改めて感謝が湧いてきたり、ちょっとした事でもすぐ「ありがとう」と言いたくなったりと、色んな効果が表れたんですね。
この効果はかなり顕著で、手紙を書こうと思って、便箋とペンを用意して机に着いた時点で、もうすでに気分は良くなっているので、是非あなたにも試してもらえたら嬉しく思います。
岩橋さんのブログを読み返して、頭に浮かんだのが、冒頭に書いた言葉でした。
その方とは仕事場でのお付き合いなので、「愛」という言葉は仰々しい気もするけど、でも、今その方に伝えたい気持ちは「ありがとう」なので、やっぱり愛です。
そして、書かれている通り、その方へのポジティブな感情を思い浮かべ、言葉を並べていったら、さみしい気持ちが「感謝」に昇華され、心があたたかくなったのでした。
気付いていること&いないこと、受け取りやすいもの&そうでないものも含め、私たちは普段、周りの人からたくさんの愛をもらっています。
なのに、普段の生活の中で、それらの多くはあまり意識されることがなく、当たり前のように受け取って、感謝はスルーしてしまいがち。
でも、もしも心の中に大きな感謝があったとしても、意識されない「感謝」は、ないのと同じなんですよね。
だから、自分の中にある「誰かへの感謝」を見つけていく作業は、愛を増幅させるような効果をもたらすのかもしれません。
伝える伝えないは別として、まずは、いつも接している「家族」や「周りの人たち」から、私も感謝の手紙を書いてみよう。
そしてさらには、苦手な人や嫌いな人に対しても。
・・これはなかなか難しいことだけど、もしそんな気持ちを向けられたら、日常の風景は大きく変わっていくのだろうなぁと思うのです。なぜなら、苦手な人は「自分のシャドウ」だから!
人との出会いは、一期一会。
最後にとても大切なことを教えていただいて、その方との出会いに感謝の気持ちでいっぱいです。
心理カウンセラー リエコ