カウンセラーのリエコです。
根本さんの心理学講座レポート!
「誰かのために、愛されるために、必要とされるために、自分自身に分厚いメイクをして生きてきた人たち」を主人公に描いた著書「いつも無理してるなと思ったときに読む本」をもとに、3回に分けて掘り下げていくWSの3回目で、
今回のテーマは「何かと背伸びをして、前向きに頑張ってきたけれど」。
●完璧主義のメイク
●理想主義のメイク
●思考優位メイク
無意識に重ねてしまったこれらのメイクを、さまざまなワークで掘り下げて、落としていきました。
個人的には、ヤタさんのグループカウンセリングで「自分が幸せになること」にフォーカスした直後に、ズドンと「強烈な自己否定」に落ちてしまっていたタイミング。。
そんな私にとって、まさにメイクを落としてもらったような、重苦しいヨロイを脱がせてもらったような、心軽やかになるセミナーでした。
完璧主義と理想主義
「完璧主義」は、完璧であることを求めるあまり、常に不足を探し、なかなか目標達成に至りません。
また、完璧であることが大事なので、完璧にできないものに対して手を付けらない、行動に移せない、という心の作用が働きます。
「理想主義」は、外側から持ってきた基準を自分の上に掲げ、「こうあるべき」「できてあたり前」といって自分のお尻を叩き続けます。
その外側の基準が、「自分の求めているもの」でなく「他人に求められているもの」になっていくと、いつの間にかそれは苦しみでしかなくなっていきます。
「完璧主義」にも「理想主義」にも言えることですが、これらが思考のクセになっている人は、いつも「今の自分は不十分である」と自分を否定しています。
完璧でないとだめなのか?
そこで、ワークでは、「自分がつい『完璧さ』を求めてしまう事柄」をリストアップし、そのあと「それって本当に完璧でないとダメなのか?」を検証していきました。
すると、私の場合は完璧さを求めるものが8個⇒2個に!
あとの6個は、部屋の整頓/ノートのまとめ(←メモ魔なんです)/など、完璧じゃない人もいるなとか、完璧じゃなくても生きていけるやと思えるものばかり。
これまで「完璧にしたい」という発想がクセになっていただけで、意外と「テキトウでも大丈夫なもの」に力を注いでいたんだなぁということは、大きな発見でした。
完璧じゃなくても愛される理由とは!
そして今回いちばんの大きな気づきは、もう一つのワークにありました。
それは、「私が完璧じゃなくても愛される、その理由」を書き出すもの。
今日の私は、自己否定のどん底にいるので、うまく思い浮かべられないまま時間がたっていきます。。
でも、ZOOMセミナーのよいところは、他の参加者さんの意見をチャットでシェアしてもらえること。
みんながそれぞれに挙げた「理由」が、次々とチャット画面に上がってくるのを見ながら、「あ、コレ私も!」と思える項目をピックアップさせてもらいました。
例えば、素直だから/明るいから/ポジティブだから、といったもの。あはは、なんか恥ずかしい笑
そして、上がってきた項目の中で私がハッとしたのは、このワード。
「完璧じゃない方が、周りもラクだから」
「完璧だと他人にも厳しいから、恐い」
たしかに、そうですよね!
完璧な人と一緒にいると、自分にも完璧を求められるようなプレッシャーを感じます。敢えてそれを目指すことはないですね、、すっごく納得できました。
そして、さらにその上をいくのがこれ!
「完璧じゃない分、相手が活躍できる」
チャットのお名前をみたら、パートナーシップをメインにしているお弟子仲間の黒江香カウンセラーでした。ふわぁ…さすがです!!
よく根本先生のセミナーでも「自分の短所は、相手に愛させるところ」という言葉を耳にします。
パートナーシップでは「できることはやる、できないところは助けてもらう」という相互依存の関係性が理想となりますが、そこに当てはめると、短所は「直す」のではなく「助けてもらうところ」という考え方が成り立ちます。
であれば、むしろ「完璧さ」は幸せを遠ざけるものといえそうです。
初めて聞いた言葉ではなかったけど、今の私のマインドにズキュンときました。香ちゃん、ありがとう!
やっぱり自己肯定感。
これらのワークを通して感じたのは、「完璧主義」や「理想主義」を攻略するいちばんの処方箋は、「自己肯定感」なんだなということ。
自分の魅力を十分に知り、自分の短所を「それが私だから」と肯定し、自分と誰かを比較して自己否定するようなことがなければ、完璧主義や理想主義には陥らないのかもしれません。
そういう人は、むしろ短所まで魅力に変えてしまうのでしょう。
自己肯定感が高いって最強だな!とここでも思ったのでした。
完璧主義を完璧に手放すの罠
これまであまり意識していなかったけど、私は「理想主義」も「完璧主義」もたっぷりと持ち合わせ、思考のクセとなっているようでした。
なので、クセとなっているマインドは、意識的に修正していくことが必要になってくるのですが、そこには「完璧主義を完璧に手放すの罠」というのがあるそうで。
これは「完璧主義な人はついゼロを目指したくなるけど、そうではなくて『成長分を見る』ことが大事である」ということであり、
ザックリ言うと「以前よりも手放せたこと、ラクに感じられるようになった自分を『すごいじゃない!』と褒めていこう」というものです。
「理想主義」も「完璧主義」も、ポジティブな側面をみれば「自分を成長させるもの」ともいえます。すべてを取り去れないことを「自己否定」の材料にするのではなく、成長分をみて「自己肯定」していきたいですね!
心理カウンセラー リエコ
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