思考優位で、自分が何を感じているのか、なにがしたいのか、わからない。
それは、もしかしたら、あなたが「人一倍繊細で、情緒が豊か」だからかもしれません。
感じるセンサーが敏感で、だからすぐに心が揺れてしまって、そしてその繊細な心はとても傷つきやすくて。
そのセンサーがあると、社会生活の中でとても生きづらいから、
あなたは自分を守るために「センサー」を閉ざし、思考優位で生きてきてしまったのかもしれません。
そして、感情が湧き上がると、すぐに気持ちを切り替えて、頑張り続けてきたのかもしれません。
ダメージですぐに心がぺちゃんこになるなんて、なんて私は弱いんだろう。
周りの人はサクサク前に進んでいるのに、なんで私はいつまでもクヨクヨしちゃうんだろう。
気持ちがのらないと何にもできないのは、私がなまけ者だからじゃないのかな。
そんな風に、自分で自分を責めてしまうこともあったかもしれません。
自分を責めることはないのです。
あなたは、ひと一倍繊細で、情緒が豊かなだけ。
その性質を理解して、上手に付き合っていけばいいんです。
そして、その繊細さと情緒の豊かさを、生かしていけばいいのです。
感情に蓋をして「なかったこと」にしてみても、
感情はなくなることはなく、
むしろ蓋の奥に蓄積されていきます。
それは「自分が感じていること」を無視する生き方。
こころを置き去りにして思考だけで前に進んでいくと、いつか強制終了の時がきます。
それは、「心の病気」か「体の病気」。
もしくは、周りの人間関係の不調など。
これが地味に苦しいのです。
そして、自分の状態を自覚し元気な状態に戻るまでに、少し時間がかかります。
感情を感じた時、どうしたらよいのかわからない。
それは、感情との付き合い方がわからないだけ。
慣れていなくて、扱うのが下手になっているだけです。
そんな時には、「ただ感じる」をやってみてください。
何も考えず、頭がおしゃべりを始めたら、ストップして。
心に浮かぶ感情をよいとも悪いとも判断せず、
原因をさぐったり自分を責めたりしないで、
ただじーっと、ただただその体感を感じてみて。
まずはそこから。
そして、落ち着いてきたら「感情と向き合っている自分」を外側から眺めてみて。
悲しいね、嬉しいね、痛いね、しんどいね、と寄り添っていきます。
ひとりで難しれければ、信頼できる誰かやカウンセラーを頼ってみてください。
人一倍豊かに感情を感じられるあなたの繊細さが「情緒の豊かさ」として発揮され、
あなたの人生がますます輝きを増しますように。
心理カウンセラー リエコ