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心理カウンセラーリエコのブログ

強制終了の日のこと。

5月末のある日。
体調を崩して早退し、
私はそのまま休職に入りました。
 
あの朝は、
目覚ましが鳴って、
何度もsnoozeを止めて、
もう起きなきゃ…と思うのだけれど
体は泥沼に沈むように重く、
全然起き上がれなくて。
 
4月頃から、
咳が止まらない/光が眩しい/夜眠れない、という症状があり、
 
5月に入ってからは、
頭がギューっと掴まれるような頭痛や、貧血のような重だる〜な感覚がいつもあり、
家にいる時間は横になっていることが多くなっていました。
 
それでも、職場に着くと私はいつも元気になるのです。
笑顔で「こんにちは!」って言うのが私の仕事だからかもしれません。
私のデスクの周りには、
いつも仕事仲間の明るい笑顔があって、
一緒にガハハーと笑って、
さあ今日も頑張ろう!と
その日も仕事をスタートさせたのでした。
 
でも、お昼頃になって、それまでなかった大きなめまいに視界がグルグル。
ちょっと怖くなりながらも、「ひとまずお昼ゴハン食べて、あとのことはそれから考えよう」なんて悠長にゴハン屋さんに向かい、そのまま帰宅となりました。
 
なぜそんなに体調が悪いのに出社してたんだろう??
いま振り返ると違和感しかないけれど、
あの時は何も疑うことなく、他に選択肢があるなんて発想もなく、そうゆうものなのだという感覚で、いつものルーティンをこなしていました。
早朝から新人研修を組んでいたから、突然休むこともできなかったしね。。

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その翌日、病院に行きました。
家の近所にある、咳症状を扱ってくれる内科です。
これまで病院に通う機会があまりなかったので、ネットで探して初めて訪れた病院でした。

 

私はめまいでフラフラしながら、
どんな先生なんだろう…
私は一体どうなってしまったのだろう…
何か悪い病気が見つかったらどうしよう…
と、いろいろな不安にかられていました。

 

診察室に呼ばれ、
病状をポツポツと話しはじめると、
医師は体をまっすぐに私に向けて、
目線を私に合わせるように少し背をかがめ、
私が話し終えるまで言葉を遮ることなく、
ウンウンとうなずきながら、
話を聞いてくださいました。

不安を受け止めてもらえた感じがして、ホッとしました。

 

はじめは たどたどしかった言葉も、ただただ聞いてくださる医師の姿勢に促されるように、滑らかになりました。

仕事を休みにくい環境であることや、休むと迷惑をかけてしまう心苦しさなどを話していると、心の中にフッと「もっと頑張れたのではないか」という想いが浮かんできました。
体の限界がきたからここにいるのに、この期に及んでなお自分を責めてるなんて、本当に私は自分に厳しいんだな。。

 

医師から言われたのは、「あなたに今必要なのは、体を休めることだけです。休息が薬ですよ。」という言葉。
それを聞いて、「もうこれ以上頑張らなくていいんだよ」と許された感じがしました。

(本当の意味で自分自身に「休んでいいよ」と許可が出せたのは、もう少しあとでしたが。。)

 

医師は私の話をただただ聞いてくれました。

そのおかげで、意識の奥底にあった私の「想い」が引き出され、そして、自分がその想いに気付けたことで、大きな癒しを得られたように思います。


先生には、
体を救っていただいた以上に、
心を救ってもらったような感じがしています。