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心理カウンセラーリエコのブログ

生きていい理由が自分の中にない【ココロノマルシェ】

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心理カウンセラーのエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談に答えたいと思います。

ココロノマルシェとは

根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談に応じる、お悩み掲示板です。 

+++【ご相談】++++++++++++++++

生きやすい理由が自分の中にない

初めまして。
約二年前にセルフで自分を消そうとしたら、折り悪く弟のひとりと友人のひとりに察知されてしまい、のうのうと生き延びてしまった者です。

趣味という趣味、好きなことから根こそぎ興味が奪われ、無為に生きている中、どうやって社会復帰を果たせばいいのか、完全に自分を見失っている現状です。

楽しいとか嬉しいとかそんなこと感じるのが許されるのか、今までしでかしてきたことを思えば生き直すとか許されないのではとか、苦しいのが当然とか、そういう。

現状、実家に無理矢理送還されなかっただけでも大変にありがたいのですが、実家に戻ってまた自分を追い詰めて死んでしまった方が楽だったかもなとはよく思います。
こんな状況でもなんで生きてるんだろう、どこかでやり直せるとでも思ってるのか図々しい、と。
やり直せるならさっさと回復すべきだし、いつまで立ち止まったままでいなくてはいけないのかと。

昔は愛情深い人間だったような気がしてます。幻かもしれないけど。
今は愛する人などこの世にひとりもいなくて、踏みとどまる理由もなにもないのです。
でもすぐに終わらないことが苦しい日々です。

生きたいと思ったことなど生まれてからずっとなかった人間が更に絶望した場合、どうやって生きることを自分に希望として願えるのでしょうか。
生きていい理由がほしかったし、生きていたいと思える心がほしかった人間は、本当に生きている必要などないのに。
どうやって自分が生きることを許せるのでしょうか。

かなめさんより

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かなめさん、はじめまして。
心理カウンセラーのエコです。

マルシェに心の声を聞かせていただき、ありがとうございます。

悩みの中にすっぽりと包まれてしまうと、その「ぐるぐるから抜け出せる状態」がさらに苦痛さを感じさせるもの。

そして、苦しみどころのない感情を「自分」に苦るしかなくて、かなめさんの心はすりきれてしまっているのかもしれません。

でも、ご相談文を読んでいくと、つらくて重たい気持ちを抱えながらも、どこかに明るい光を探しているかなめさんの眼差しも感じられます。

それはもしかしたら、明るい光の世界をすでに知っているからなのかもしれませんね。

誰かや何かを愛すること。
趣味を楽しむこと。
かなめさんは、元々はそういう世界にいたのではないでしょうか。

そして、人一倍感性の豊かだから、人一倍傷つきやすいのかもしれません。

豊かな感性をもっている人が感性を閉ざしてしまうと、その反動に、戸惑いも大きいのかもしれません。

 

楽しいとか嬉しいとかそんなこと感じるのが許されるのか、今までしでかしてきたことを思えば生き直すとか許されないのではとか、苦しいのが当然とか、そういう。

こんな状況でもなんで生きてるんだろう、どこかでやり直せるとでも思ってるのか図々しい、と。
やり直せるならさっさと回復すべきだし、いつまで立ち止まったままでいなくてはいけないのかと。

かなめさんは、自分のことを責めてしまっているんですね。

自分を責める人って、優しい人なのだと思います。

それを「誰か」や「何か」のせいにして責めることをしないのですから。

自分を責めてしまう人って、愛情深い人なのだと思います。

自分や誰かのために「こう在りたい」という想いがあるから、そう在れなかったことに苦しんだり後悔の気持ちに苛まれてしまうのですから。

でも、自分を責めるってとても生きづらいことですよね。

だってそれは、自分の中に裁判官や警察官がいるようなもの。

自分の中に「✖」を見つけだし、「それはダメだ」「お前が悪い」「〇〇するべきなのに」って責められたり、罰を与えられたり。。

それが24時間ずっとです。

それは苦しいし、しんどいし、心が折れちゃいますよね。

「自分にいちばん厳しいのは、自分」といいます。

自分に対しては、遠慮が要りませんものね。

だからその分辛辣になりやすく、なおさらダメージを大きくしてしまうのだと思います。

かなめさんに何があったのかわからないけど、そうなるにはそうなる事情があったのではないでしょうか?

もしもそれが悪意でやってしまったことだとしても、かなめさんが悪意を抱いたのには、何かしらの理由があったはずです。

でもその理由は、かなめさんにしかわからないこと。

かなめさんご自身が、自分に聞いてあげないと、誰も知りえないことです。

だから、かなめさんの中に弁護士を発動して、かなめさんの事情を聞いてあげませんか?

そして、味方になってあげませんか?

 

 

実は私も、かなめさんとよく似た状態に陥ったことがあります。

意欲が消え、ポジティブな感情が一切なくなってしまったんです。

ポジティブな感情がない世界はとても味気なく、気持ちが重くて、希望もみえなくて。

無気力でポカーンとして、何のために生きているのか分からないような状態でした。

どうしてそんなふうになってしまったのか?

私の場合は、「感じたくない感情」を感じないために心に蓋をしてしまったことが原因でした。

感じてしまったら痛すぎてダメージが大きすぎると感じた時、人は無意識に心に蓋をします。

すると、「感じたくない感情」だけでなく、好きや楽しいなどの「ポジティブな感情」も一緒に蓋の下に隠してしまうのです。

もしもかなめさんが私と同じ状態にあるなら、かなめさんの中には、感じたら生きられないくらいの大きな「痛みの感情」があるのかもしれません。

実家に戻ってまた自分を追い詰めて死んでしまった方が楽だったかもなとはよく思います。

ご相談文からははっきりと状況がわかりませんが、もしもかなめさんの中に「痛みの感情」があるなら、それは幼少期のご家族のいろいろが関係しているんじゃないかな。

自分をたくさん責めてしまうことも、そこに起因しているのでしょうか。

そして、いろんなことがあって、自分らしく生きられない状態に陥っているのではないかな。

そんなふうに感じたのですが、お心当たりはありますか?

もしもカウンセリングの場でしたら、ご家族の話をもう少し掘り下げておうかがしてみたいです。

かなめさんの心の中にある「痛みの感情」がどんなものだったのかを探り、癒していくことで、心の蓋をはずし、ポジティブな感情を取り戻していきます。

そして、本来の「かなめさんらしさ」の視点から、その先の希望に向かう道筋を探していくかなと思います。

 

 

今のかなめさんに必要なこと。

私の経験を踏まえてお伝えするなら、それは「休息」だと思います。

こんなに不安でいっぱいなのに。。
いつまで立ち止まったままでいなければいけないの。。

そんなお声が聞こえてきそうです。

うんうん、よくわかります。

安心してゆっくり休むなんて、いま苦しみの中にいるかなめさんにはとんでもないことかもしれません。

でも、ぐるぐるとした状態でどんなに知恵を絞っても、良いアイデアは浮かびません。

ぐるぐるの中にいるかなめさんがどうやってもこの状況から抜け出せないのは、「今の自分」の中に答えがないからだと思うのです。

なので、これからのことも、社会復帰も、「元気になった自分」に託しませんか?

今よりも自分らしい選択ができるはずです。

もしも抵抗があれば、期限を決めて休息時間をとるのもいいかもしれませんね。

”心の中の戦争”を休戦するみたいなイメージです。

その時間は、ただただ"自分が心地よくなること"だけを考えて過ごします。

心の中の「裁判官」や「警察官」に出ていってもらって、いつも自分に優しく寄り添ってくれる「看護師さん」を発動するイメージです。

心と体が癒され十分な休養がとれると、自然に元気は戻ります。

そして、元気なかなめさんは、今とは違う視点から、今よりもっとよいアイデアが得られるはず。

そのために、今は心が擦り切れてしまっているかなめさんを休ませてあげませんか?

充電する気持ちで、ゆっくりと「心を整える時間」をとってみるのはどうかなと思いました。

 

 

この苦しみは、かなめさんにとって「これからを生きるため」に起きていることだと思うのです。

「生き延びてしまった」のではなく「何かのために生かされた」のだとしたら?

パワーを取り戻したかなめさんが、そんな風に発想を変えていけますように。

ひとりで難しいならカウンセラーを頼ってくださいね。

かなめさんの毎日に、明るい光が戻ってきますよう応援してます!

 

心理カウンセラー リエコ

 

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好きな人への執着心が苦しい【ココロノマルシェ】

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心理カウンセラーのエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談に答えたいと思います。

ココロノマルシェとは

根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談に応じる、お悩み掲示板です。 

+++【ご相談】++++++++++++++++

特定の人に執着して心を抱いてしまう

はじめまして。
最近立て続けにメンタルをやられることが起きて凹んでしまったのでご相談させてもらいました。

SNSで趣味を通じて仲良くなった方(Aさんとします)がいるのですが、その趣味が創作のようなものなのでお互いに感想を言い合ったり、たまには他の方たちと一緒にゲームをしたり、他の好きな物で盛り上がってお話したりと接してきたのですが、明らかにAさんに対して大きすぎる「好き」を抱いてしまって苦しいです。

Aさんはあまりリアルのことやその創作に関係の無いようなことは呟かない人で、私はAさん自身のことをあまり知らず、でもいつか教えて貰えたらいいなと思っていたんですが、先日過去にトラブルがあり今は疎遠になってしまった人(Bさんとします)と遊んでいたことを知ってしまい、今すごくショックを受けています。

知り合った時期は同じなのに、とか、実際に会ってもいいくらい仲良しなの?とか、そもそもどうやって仲良くなったの?とか、そんな事を考えてしまいます。

苦しいです。

私がネットの繋がりしかないAさんに対してここまでの感情を抱いてること自体自分でも行きすぎだと思いますし、どうにかしてこの辛い気持ちをなくしたいです。

今まで色々辛いことはあっても体はぴんぴんしていたのに、今回は他のことも重なって朝仕事を休んでしまって、食事も全然喉を通りませんでした。こんなの初めてです。本当に、どうにかしたいです。ネット上でAさんより仲良しな人もたくさんいるのに、AさんがBさんと実際に会って遊んだ、という事実がショックでショックでたまりません。

私は多分お二人とは実際の居住地がとても遠いと思いますし、私が思っているほどすっごく仲良しになったからじゃなくてなにかのちょっとしたきっかけだったりかもしれないと思ってても苦しいです。しかも最近Aさんは私生活でばたばたしてるようで、話しかけるのも悪いかなあと思うんです。

本当に恋みたいですよね。

相手のことが好きだけど相手は私の事どうでもよくて辛い、みたいな。包み隠さず言うと、私はAさんの1番の仲良しになりたいです。このきもち、どうしたらいいんでしょうか。

fromさくらさん

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くらさん、はじめまして。
心理カウンセラーのリエコです。

好きな人の存在って心をウキウキさせますよね!

でも、何かのきっかけで「好き」の気持ちが不安に転じると、たちまち苦しみに変わってしまいます。

さくらさんの「趣味の世界」も、Bさんの登場によって不安に転じてしまったんですね。

Aさんに対する「大好き」な気持ちに、
Bさんに対する「複雑な想い」が絡まって、
さくらさんの心はぐるぐるし始めてしまったのかもしれません。

人は誰でも、問題にすっぽりと包まれてしまうと、視野がぐーっと狭くなって、自分のことがよくわからなくなってしまうもの。

そういう時って、俯瞰して自分の状況を眺めることが出来なくなってしまいます。

さくらさんが現状のぐるぐるとした状況を脱して「自分らしく」在るためには、どんなことが必要になるのでしょう?

まずは、リエコの視点から「さくらさんの現状」を眺め、状況を整理してみたいと思います。

 

 

まず、問題文を読んで私が感じたのは、今さくらさんの心の中はこの3つの想いが複雑に絡みあっているのではないかということでした。
      

❶Aさんのこと。
そもそもAさんは、さくらさんにとって「もっと仲良くなりたい人」でしたね。
Aさんの”リアルな実生活”や”創作活動に関係のないこと”を、いつか教えてもらえたらいいな。
でも、最近私生活でばたばたしているみたいだし、話しかけるのも悪いな。
そんな想いで、大切にお付き合いしてきたお友達だったのだと思います。

❷Bさんのこと。
Bさんは「過去にトラブルがあり、今は疎遠になってしまった人」。
トラブルがあった‥ということなので、さくらさんにとってはあまり好意的な人じゃないのかもしれません。
そんなBさんが、自分が遠慮の気持ちから近づけないでいるAさんと、リアルで一緒に遊んでいることを知ったんですね。
Aさんがリアルでも遊ぶ相手がいたこともショックだけど、その相手がBさんだったことは、もっとショックなことかもしれません。
自分は声を掛けるのも遠慮してたのに!
知らないうちに先を越されてたー!
みたいな。。
ご相談文を読んでいると、Bさんの登場で、さくらさんのAさんへの気持ちが一気に高まったように見えるのですが、いかがでしょうか?

❸私はどうなっちゃったの?という戸惑い
さくらさんの中には、どこか冷静さのようなものがあるように見えます。
「私はAさん自身のことをあまり知らず」とある通り、Aさんとはネットでしか繋がりがないのですよね。
なのに、体調を崩すほどに想いが募ってしまった自分自身に「行きすぎである」と戸惑ってしまっている様子がうかがえます。
こういうことって、「冷静な時のさくらさん」にはあり得ないことなのかもしれませんね。

 

 

こんなたくさんの想いが絡み合っていると、混乱してしまいますよね。
とてもしんどい状況だと思います。

さくらさんは表題に「執着心」という言葉を使われていますね。

執着とは「心が囚われて離れない状態」をいい、怖れや不安を伴います。
自分軸を失い、他人軸の状態に陥るからです。

これがまさに、さくらさんの今の状態を表しているのかもしれません。

*****

包み隠さず言うと、私はAさんの1番の仲良しになりたいです。このきもち、どうしたらいいんでしょうか。

でも、さくらさんのいちばんの願いは、実はとてもシンプルです。

「Aさんと仲良しになりたい」

これは、Bさんが登場する前から持ち続けている想いでしたね。

そして、そこに登場する人物は「Aさん」と「さくらさん」だけです。

Aさんを思いやるがゆえに、なかなか距離を縮める行動がとれなかったさくらさん。

関わっていられるだけで幸せ。
さらに仲良くなれたらもっと幸せ。

ご相談文からは、そんな印象を受けました。

そこにBさんが登場することで、さくらさんは「自分の願い」をはっきりと自覚していくことになります。

そして、恋のような切ない想いに苦しんだり、自分の「感じている感情」に「理性」がついていかなくて戸惑ったり、「Bさん」や「状況」にたくさん翻弄されてしまいます。

自分軸を見失った状態、とも言い換えられるかもしれません。

ライバル的な存在って、ついつい心を揺さぶられちゃいますよね。

でも、だからこそ。

そんな時にはいちど自分軸に立ち返って、「自分はどうしたいのか?」を自分に問いかけてみることが必要なのかもしれません。

自分の心の平和のために。

具体的には
●私はAさんとどんな関わりをしていきたいのか?
●私はどのくらいの距離感でいるのが心地よいと感じるのか?
といったことを、自分と相談してみるんです。

自分軸に戻ることができると、「今、自分にできること」がみえてきて、次のアクションがとりやすくなります。

それはさくらさんにとって、「仲良くなるための行動を起こすこと」でしょうか?
それとも「自分のペースを大切にして仲良くなっていくこと」でしょうか?

そして、もしも自分軸に戻った時に「Aさんの1番の仲良しになりたい」という願いがそのままあるなら、さくらさんが「今、いちばんよいと思うこと」をやってみるといいと思います。

ただし、その結果をコントロールすることはできません。

Aさんのその時の状況も、Aさんがさくらさんのアクションをどんなふうに受け止めるかも、タイミングの問題も、誰にもどうすることもできないですもんね。

だからこそ、自分が「できることはやった」って思えることが大事だと思うんです。

 

 

私生活でバタバタしている様子のAさんに「話しかけるのも悪いかなぁ」と感じてしまうさくらさんは、思いやりが深く、とても優しい人なのだと思います。

でも、その優しい気持ちがあるがゆえに、相手を優先して「自分の望み」を引っ込めてしまったり、なかなか行動に移せないことが多いのかもしれません。

そんなさくらさんにとって、Bさんは、「自分の願い」を自覚し「行動に移す」ことを促してくれるために現れてくれた人なのかもしれませんね。

心がぐるぐるして自分を俯瞰できなくなった時には、またカウンセラーに頼ってみてくださいね!

さくらさんが、自分らしく前進していくことが出来ますよう、応援してます!

 

心理カウンセラー リエコ

 

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「好きな人はみんな居なくなる」という思い込みを手放したい【ココロノマルシェ】

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心理カウンセラーのリエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談に答えたいと思います。

ココロノマルシェとは

根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談に応じる、お悩み掲示板です。 

+++【ご相談】++++++++++++++++

「好きな人はみんな居なくなる」という思い込みの手放し方

ずっと悩んだ末、初めて相談させていただきます。
長年抱えている「わたしの好きな人はみんな居なくなる」という思い込み、「好意を受け取れない(怖い)」「親密になるのがとても怖い」、という悩みです。
長くなり申し訳ありませんが、お答え頂けると嬉しいです。

 

小学生時代 仲の良い友達が次々に転校していき、盛っているわけでなく10人くらい居なくなりました。

小学校低学年の頃、父親の母に対する暴力、浮気で離婚しました。
ここから「好きな人はみんな居なくなる」の強い思い込みができてしまったようで、
人を好きになるのが怖い(居なくなるから好きになりたくない・好かれたくない)、
私から好きになったとしても「憧れ」で、それ以上近づけもしない相手を想っていた数年もあります。
恋愛的な意味で好かれると怖くて追われるととことん逃げます。「恋愛」だと終わりが来るのが怖いので好かれたくありません。

 

数年前 趣味で出会った一回り以上方にものすごく好かれ、「仲間」としての好きで居て欲しいのにとすごくショックで、とことん逃げて傷つけ、結果自分もすごく傷つきました。
彼はその半年後 他の方と再婚しました。
(そのお陰で私は色々気づくことになり、辛い思い出ではありますが感謝しています)

 

こんな状態だったので恋愛なんてもってのほか、恥ずかしい話ですが33歳(女)ですが一度も御付き合いをしたことかありません。
手を繋ぐ・挨拶レベルのハグ以上のことを他人とするなんて恐怖で考えられません。

 

父親が幼少期に居なくなったので(中学生以降は一度も会ったことがなく、生きてるのか死んでるのかさえも知りません)、
理想の父親像のような人や男女問わず年上の人に甘えたい気持ちが強いです。
学生時代も同級生よりも先生と仲良くなるタイプでした。

 

親の離婚、友達の転校、大人になってからも閉店・異動、移転が盛りだくさんの人生で、1つの場所に留まれるような生き方とはかけ離れていました。

 

いつも人間関係がおかしくなる。
仕事も長く続かない。続けたくても契約終了したり。(派遣社員です)
自分では望んでいないはずなのに、数年毎にリセットしてるような感じです。
それも自分の自己肯定感の低さと思い込みからなんだと、この3年くらいでやっと気づきました。
根本先生の本をはじめ、他の方の本や自己肯定感を学ぶオンラインサロン等入っていた時期もありますが、
知識はついたけど頭で理解しただけで頭でっかちになっているだけで、現状は変わってないです。

大勢の中に参加するより、1対1で話を聞いていただきたいという気持ちが強くなってきたため、今回ここで相談させていただきました。

 

普通の人より別れが多すぎるので、こんな思い込みができて仕方ないよな とやっと最近思えるようになりました。
(それまではこんな自分はおかしいとか変だから上手くいかないんだと否定ばかりして自分をすごく嫌って生きてきました)
平均寿命を考えてあと人生が50年もあると思うと、このままの私でずっと独りで生きていくのは寂しすぎる‥
せめて自分は自分の味方で居てあげないと辛すぎる とやっと思えるようになりました。
今ここで向き合わないと一生変わらないな と気づきました。

関西在住のため、できれば関西方面で対面でカウンセリングしていただける方を探しています。
今まで自分で散々自分を否定してきたので、否定しない方、今後人とより良い関係を築くためのアドバイスや話を聞いてくださる方を望んでいます。

from みんみんさん

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みんみんさん、はじめまして。
心理カウンセラーのリエコです。

小さな頃から、たくさんのお別れを経験されてきたんですね。

ご相談文を読むと、自分を幸せにするためにたくさん自分と向き合い、1つ1つ前に進んでこられたことが、とてもよく伝わってきます。

ずっと抱えてきた問題に「思い込み」や「自己肯定感」が作用していると気づいたことは、みんみんさんのこれまでの学びの賜物ですね。

そして、勇気を出してご相談くださったことは、
「本気で自分の人生を変えたい!」という決心のあらわれだと思いました。

そんなみんみんさんの応援につながるよう、私が感じたことを書いていきたいと思います。

 

 

「ご両親の離婚」でお父様が居なくなってしまったり、「仲良しのお友達の転校」を10回も経験したり。。

多感な時期に、好きな人が自分から離れてしまう経験がそんなにも重なってしまったら、
「私の好きな人はみんな居なくなる」って感じてしまいますよね。

みんみんさんがその「思い込み」を強くしてしまったのは、その時に感じた感情のインパクトがよっぽど大きかったから。

みんみんさんにとって、好きな人が去ってしまう「さみしい」の感情が、とても大きなダメージだったからではないかなと思います。

 

 

人は何かしらの「思い込み」持つと、それを確信しようと、無意識に「証拠集め」をしていきます。

そして、同じ感情を感じさせる出来事があるたびに、「ほら、やっぱり」といって確信を重ね、自分の中の真実にしていくんです。

それがただの「偶然の重なり」であっても、です。

思い込みって、オソロシイですね。。

でも、もしもその「思い込み」が、その後の人生に作用していたのだとしたら、
その「思い込み」を作り出した「さみしい」の感情を癒すことで、状況を変えていけそうですね。

では、「さみしい」の感情を癒すには?

私がみんみんさんにご提案したいことをお伝えする前に、ご相談文を読んで私が感じたことをお伝えさせてください。

 

 

ご相談文を読み進めていくと、みんみんさんの「思うように運ばない現状」が書かれています。

自分のことを「1つの場所に留まれるような生き方ではない」と感じた時、
人との関係が上手くいかなかった時、
仕事と離れることになってしまった時、

そのたびにみんみんさんは、
「こんな自分はおかしい」とか「自分が変だから上手くいかないんだ」と自己否定し、自分を責めてきたのかもしれません。

それはとても苦しいことでしたね。。

だから、
どうしてこんなことになるのか知りたくて、
解決の糸口を見つけたくて、
心理学の知識に救いを求めてたくさんもがいてこられたのかもしれません。

そして「その大元には“思い込み”がある」というところにたどり着き、
それでも現状が変わらなくて、
マルシェにご相談くださったのではないでしょうか。

知識はついたけど頭で理解しただけで頭でっかちになっているだけで、現状は変わってないです。

でも、現状が変わらないのはどうしてか?

もしかして、自分の心の中の不可解に対して「思考がしっくりくる答え」を採用してはいないかな、と思いました。

自分の中に不可解な感覚を見つけると、その実態を知りたくなりますよね。
特に不安を感じている時、納得できる答えを求めてしまうのって本能のようなものだと思います。

自分がどうしてそんな風に感じるのかわからないとモヤモヤするし、
解決したい問題がある時には、原因を知ることで答えを導きやすくなりますものね。

でも、その答えは「自分の中」にあります。

知識や情報からヒントを得るのはとても有益なことですが、
思考が納得できる理由を「自分の外側」に探してみたり、その理由に自分の状況を当てはめてしまうと、
それが「自分の中」とズレていた時に、状況を複雑にしてしまうことがあると思うんです。

もしも、そのあたりに心当たりがあるなら、
みんみんさんは今、「自分とのつながり」が弱い状態にあるのかもしれません。

・自分が何を感じているのかわからない
・自分がどうしたいのかわからない
日頃そんな風に感じることはありますか?

 

 

「自分とのつながり」の恩恵は、「自分の中の答えに辿り着きやすくなること」だけではありません。

「自分とつながる」とは、自分のことをよく理解できている状態なので、自分の中に「いちばんの理解者」がいるのと同じといえますね。

辛いことがあった時には、慰め、励まし、元気づけてくれる自分。
さみしい時にはその気持ちを分かち合い、ずっとそばにいてくれる自分。
何かをやらかして落ち込んでも、自分を責めることなく、寄り添ってくれる自分。
いつも味方でいてくれて、安心感を与えてくれる自分。

そんな自分が、いつも心の中にいる。
それって、とても心強いことだと思うんです。

さみしさを和らげる方法は、いろいろあると思います。

でも、まずは「自分とつながる」ことを意識してみるのはどうかな、と思いました。

 

 

「好きな人が居なくなることへのさみしい気持ち」と「人と関係性が近くなると離れたくなる気持ち」。

この正反対の感情が同居している矛盾について、みんみんさんはずいぶん悩まれたのではないでしょうか?

これについては、もう少し詳しくお話をうかがわないとわかりませんが、ぱっと思い浮かぶ可能性としていくつか挙げてみると、

みんみんさんには、「心理的にとても距離の近い人」はいませんか?
そういった関係性が「親密になること」への抵抗を生じさせる要因になることがあります。

また、「さみしい」という感情がとても大きいと、誰かに愛される(又は嫌われない)ために、相手に寄り添いすぎてしまうことがあります。
それが、自分らしさを封印し、自分が何を感じているかわからなくなる要因になることがあります。

「いつも人間関係がおかしくなる」と書いてくださっていますね。
具体的にどんなふうにおかしくなるのかな、というところも気になるところです。

もしもカウンセリングの場でしたら、
現状のお困り事、また、みんみんさんの幼少の頃のこと、思い込みの背景について、さらに掘り下げていくと思います。

そして、そこに痛みがあれば癒し、その上でもういちどみんみんさんの「思いこみ」や「認識」を精査していくことで、現状や事象に対する見方が変わるのではないかなと考えます。

私見も交えてしまいましたが、なにか参考になることがありましたら幸いです。

マルシェにご相談くださった勇気が、みんみんさんのお幸せにつながりますよう、応援してます!

 

心理カウンセラー リエコ

【メールカウンセリングご感想】母の言動に揺さぶられるのではなく、「ふーん」と一歩引いた感じで捉えられようになってきています。改めて考えるとすごいですね!!

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心理カウンセラーのリエコです

メールカウンセリング(2往復)のご感想をいただいたので、ご紹介させていただきます!

A子さんの現実的なお困りごとは、一家を支えてきた「強いお母さん」とのコミュニケーション。
「怖い」という気持ちから、大人になっても意見を言えず、振り回されるばかり。
そしてその奥には、幼い頃から自分らしさを封印してきたことによる「生きづらさ」がありました。

1回目の回答では、
「お母さんと子供の関係性」から「大人同士の関係性」にシフトすることを目指し、
A子さんの現状にフィットするワークをご提案。

持ち前のまっすぐさを発揮して、たくさんの気づきを得てくださり、
「気持ちがどんどん沸き上がるような現象が増えた」
「過去いちばんスムーズに感情を解放できた」
というところまで高めていかれたのは、さすがです!

そして2回目の回答では、
「自分らしさを封印して家族に自分を添わせる」という小さなA子さんの愛し方から、
「自分も相手も大切にするコミュニケーションのリーダーシップをとる」という大人のA子さんの愛し方に向けて、話を進めていきました。

 

+++【ご感想】++++++++++++++++

◆リエコのカウンセリングはいかがでしたか? 
リエコさんの私の気持ちに寄り添ってくださる文章にとても癒されました。
と同時に、やはりひとりでは得られない客観的な視点に新たな気づきも得ました
それこそが今回リエコさんにメールカウンセリングをお願いした目的でもあったので、
客観的視点でのメッセージにある意味ワクワクしました。
新しい自分の一面を知る、というような感覚と表現したらいいのかな。。。
とにかく、安心と納得と前向きな気持ちになりました。
私の気持ちに寄り添ってくださる優しい文面に癒されました。
リエコさんとのやり取りがとても楽しかったです♪


◆受ける前後での気持ちの変化などありましたら、教えてください。

ぼんやりとしていた自分の考えが、輪郭をもってハッキリしてきました
また、これから進む方向も明確になり前向きになりました♪
私って頑張ってたし、今も頑張ってるんだなぁ、と自分を受け入れ認める気持ちになりました
また、ワークを通して母に対しても少し引いた目線で見ることができるようになりました
リエコさんが書いてくださっていた「大人の視点」になれているのかな、って感じます。
なので、母の言動に揺さぶられるのではなく、「ふーん」と一歩引いた感じで捉えられようになってきています。改めて考えるとすごいですね!!


◆リエコのカウンセリングを受けてみようと思われたポイントは?

ココロノマルシェでのリエコさんの回答にピンときました。
メールでのカウンセリングを希望していたので、勝手にご縁を感じました。


◆リエコのカウンセリングの印象&特徴は?

丁寧できめ細やかなことです。
優しさが溢れていました。


◆リエコのカウンセリングは、どのような方にオススメできると思いますか?
ホッと安心したい、優しさに包まれつつ自分を見直したい方にオススメです。


◆ご意見やご感想がありましたらお願いします。
お忙しい中、丁寧な回答をありがとうございました。
また、リエコさんとメールのやりとりお願いしたいです♡

+++++++++++++++++++++++++++++

 

A子さん、嬉しいご感想をありがとうございます!

お母さんの存在って、特別なものがありますよね。。

パワフルなお母様と向き合い続けてくることができたのは、A子さんの中にも、お母様と同じかそれ以上のパワーとバイタリティがあればこそ!だと思いました。

「自分にはない視点を得られること」がカウンセリングの大きな役割のひとつ。

2回目の回答では、思ったままの率直な意見を伝えさせていただく場面もありましたが、
そういったことも全て「気づき」につなげてくださるA子さんの前向きさや明るさに、私もたくさんパワーをいただいて、とっても楽しいメール交換でした。

今後はそのパワーをご自分のためにも十分に注いで、自分軸の新しいスタイルを築いていってくださいね!

そして、自分らしいビジョンに向かって進んでいかれますこと、これからも応援してます!!

 

心理カウンセラー リエコ

お問い合わせはこちらへ

 

母親に振り回されない私になりたい[ココロノマルシェ]

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心理カウンセラーのリエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。

ココロノマルシェとは

根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談にお答えする、お悩み掲示板です。 

+++【ご相談】+++++++++++++++++

母親との関係について

母親に親身に相談に乗ってもらった事や、励ましの言葉を貰ったこと、大丈夫よ。など、背中を押された事等が一切ありません。
否定や注意、些細な事でもヒステリーチックに怒られたり、私がお付き合いする人を詮索し、別れさせるような発言をされ、
私は怒りや絶望感を覚える事が多かったです。

家族っていいなぁ、温かいな、安心するなと
思った事は無く、常に不安で苦痛で、実家に居る頃は、母親の性格が変われば、、もしこの人が母親でなければ、、周囲の友達の母親は優しくて、温かくて羨ましいな。とばかり思いながら過ごしていました。

実家を出て一人暮らしを始めてからも、アレはダメ、コレはダメ、実家に帰ってきなさい。などメール上でも支配されています。私にも否があるのかもしれませんが、私の事を尊重したり、受け入れて貰えた記憶がありません。母親というのはこんな者なんでしょうか。どうすれば母親という存在に悩まず生きていけるのでしょうか。
どうせなら、もう私に関心を向けて欲しくないです。

from まぁさん

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まぁさん、はじめまして。
心理カウンセラーのリエコです。

 

お母さんって、いつまでたっても特別な存在ですよね。

身近な大人のケアなしでは生きられない”産まれてすぐの赤ちゃん”にとって、
お母さんから愛されることは命をつなぐこと。

そう考えると、
「お母さんの愛情を感じたい」とか
「家族の輪の中でホッコリとした安心感に包まれたい」という想いは、
人間の本能に近いものなのかもしれません。

 

また、幼い子供は、身近な大人と価値観を共有していきますから、
お母さんのことを「万能な存在」のように思いがち。

自分の命を支えてくれる、偉大で強くて優しい存在。
正しい道を示してくれる模範的な大人。
お母さんの言うとおりにしていれば安心だ。
といったような。。

これもまた、
私たちが無意識に備えてしまった感覚なのかもしれません。

 

母親に親身に相談に乗ってもらった事や、励ましの言葉を貰ったこと、大丈夫よ。など、背中を押された事等が一切ありません。

私は怒りや絶望感を覚える事が多かったです。

「母親に求めているもの」や「得られると思っていたもの」が得られなかったのですから、怒りや絶望感を感じてしまうのは当然ですよね。

 

でも、自分が大人になって、
「当時の母親」の年齢に近くなってくると、
なんとなく気づいてくるんです。
お母さんも、普通の人なのだということに。
母は強くも正しくもない、普通の人だということに。

 

        *****

 

実家を出て一人暮らしを始めてからも、アレはダメ、コレはダメ、実家に帰ってきなさい。などメール上でも支配されています。私にも否があるのかもしれませんが、私の事を尊重したり、受け入れて貰えた記憶がありません。

まぁさんが、お母さんに対して不満を抱き続けていること。

それは、まぁさんが今も「子供ポジション」にあることを示しています。

実家を出て一人暮らしを始めて、自分らしく生きられる環境にいる今も、「母親の存在に翻弄されていること」への違和感。

それはまさに、大人である今も「子供ポジションに在ること」への違和感なのだと思うんです。

 

今回マルシェにご相談くださったのは、
まぁさんとお母さんとの関係が
「親と子」の関係から
「大人同士」の関係に
シフトするタイミングだからなのかもしれません。

   

ここでいう「大人同士」の関係とは、
ざっくり言うと
「お母さん」に向いている意識を「自分」に向けることであり、
「誰かに与えてもらう」意識から「自分が与える」意識をもつことです。

 

これまでのまぁさんは、
母親に「母親の価値観」を押し付けられることが多かったのだと思います。

でもそれは、ある意味では
「母の価値観に守られてきた状況」だったのだと思うんです。

まぁさんの欲しい”守られ方”ではなかったにしても。。

 

そのスタイルから抜け出すためには、
お母さんと自分との間に「境界線」を引き、
境界線の内側に、
自分らしさ(自分軸)を育て、
自分の価値観で生きていくことが必要になります。

 

そして、欲しいものがあれば、
「与えてもらう」のではなく
「自分で与える(満たす)」マインドを備えていきます。

お母さんから与えてもらいたかった、
「親身に相談にのってもらうこと」「励ましの言葉」「大丈夫よ、と背中を押してもらうこと」「温かさ」「安心感」「自分を尊重し、受け入れる事」
これら全てを、自分で自分に与えるんです。

 

そのためには、自分の中に「自分の味方」を育てていくことがキモになります。

● 困ったことがあれば、親身になって自分に寄り添う自分。
● 元気のない時には、あたたかい気持ちで接して安心感を与えてくれる自分。
● お母さんの関心を鬱陶しく感じた時には、その気持ちを尊重し、自分を大切にする選択に背中を押す自分。

そんな自分を、自分の中に育てていきます。

 

まぁさんが新しいマインドを育てる最中も、
お母さんのマインドは変わらないまま。

なので、
定着するまでは、
お母さんの声はたびたび境界線を越えてくるかもしれません。

そんな時には
「私は私、母は母」と唱え、
その都度境界線を引きなおし、
自分軸を取り戻していきます。

 

トライ&エラーをしながら、
ぜひ新しいマインドを育ててみてくださいね。

 

        *****

 

その上で、「大人の視点」でお母さんと接してみませんか?

お母さんのことをよく知り、
新しい「大人の関係性」を築くために、です。

ここから、少しだけ私の体験を踏まえ、
2つの視点をご紹介したいと思います。

 

1つ目。

「そうなるにはそうなる理由がある」という言葉があります。

私たちが知る「お母さんの人生」って、私たちが産まれて物心ついた頃以降の人生なんですよね。しかもそれは「子供の目線」です。

私たちが自分が物心つくまでの数十年間を含めた「お母さんの人生」を、
「大人目線」で見てみたら、
どんなことが見えてくるのでしょう?

機会があれば、お母さんがどんな子供時代を過ごしたのかを探ってみてはいかがでしょうか。

 

私の場合は、その視点を持った時にとても納得がいったんです。

母自身も甘えられない環境で子供時代を過ごした人であり、
「甘え方も甘やかし方も知らない人だった」ということに気付けたからです。

それを知ったら「仕方がなかったんだな」って思えました。

私は”欲しいカタチの愛情”を得られない子供時代を過ごしたけれど、
でも、当時の母にとっても「それが精一杯」だったんだなと理解できたからです。


まぁさんには、どんな景色が見えましたか?
そして、どのように感じられたのでしょう。

無理に納得する必要はないけど、
自分の知らない「お母さんの世界」があったことに気付けると、
視野が広がって、
この課題をこれまでよりも大きな気持ちで捉えられるようになります。

 

2つ目。

少し視野が広がると、こんな見方もできるようになります。

「お母さんは、自分がそれまでの人生で培ってきた価値観で、子供を守ろうとしたのではないか」という見方です。

お母さんは、自分の価値観(成功法則)をまぁさんに当てはめて、
危ない目にあわないように、
困ったことにならないように、
まぁさんを守っていたのかもしれません。

 

もしそうであれば、
お母さんも自分自身に対して、
まぁさんにするのと同じように接しているのかもしれません。

「否定や注意、些細なことでもヒステリーチック怒られたり」
「自分のことを尊重したり、受け入れて貰えた記憶がありません」

自分自身に対してそんな風に接している方だから、
まぁさんに接する時にも、
自然にそんな接し方をしてしまうのではないでしょうか。

もしもそうなら、
とても生きづらいこととは思いますが、
お母さんにとってはそれがある意味「最善」なので、

まぁさんに対して「自分の最善」で接しているというのは、
それがお母さんなりの愛情表現ということになりますね。

まぁさんが欲しい「母の愛し方」ではないかもしれないけど。。

 

以上、2つの視点をご紹介しました。

大人の目線でお母さんを眺めてみて、
まぁさんはどのように感じられたでしょうか?

お母さんを理解することは、先ほどお伝えした「与える意識」につながります。

「大人同士の関係」に向かうステップの1つとなりますように。

 

        *****

 

「子供ポジション」から「大人同士の関係」にシフトするって、
とても大きなマインドチェンジです。

「価値観を分かち合っていた状態」から、
「お互いに別々の価値観をもつ関係性」に移行するのですから、
強い心が必要になるし、
しばらくは気持ちが行きつ戻りつしてしまうことと思います。

 

なので、そんな時のために、
● 私とお母さんにとっての”心地よい関係性”はどんな感じだろう?
● 私とお母さんの”ベストな距離感”はどのくらいだろう?
といったビジョンを備えておくといいかもしれません。

迷いが生じた時には、ビジョンを思い出して、仕切り直しをしていきます。
それを繰り返すうちに、自分なりの体感が育ってくるはずです。

トライ&エラーしてみてくださいね!
でも、ひとりで難しいと感じた時にはカウンセラーを頼ってみてください。

お母さんに振り回されることが減り、
大人同士の新しい関係性を築いていけますよう、応援しております!

 

 

心理カウンセラー リエコ

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後輩から舐められたり、攻撃的な態度[ココロノマルシェ]

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心理カウンセラーのリエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。

ココロノマルシェとは

根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談にお答えする、お悩み掲示板です。 

+++【ご相談】+++++++++++++++++

後輩から舐められたり、攻撃的な態度

ある日出勤すると、後輩の女の子がイライラしていました。
態度や言葉も攻撃的できつく感じたので、私も少しイラっとしながらも、、何かあったのかなと思い「何か怒ってる?」と聞いたが、「怒ってません」と言っていたので。
(この質問の仕方は違ったな…と後で反省しましたが)
怒ってない、と言っているから。
私の事ではないのかなと、その後輩のプライベートで何かあったのかな?
と、数日過ごしていましたら
どうやら私以外の人には和やかに、私の時だけ冷たく無視をしたりしている事が分かったのです。
(職場の人数は私を合わせて4人)

何か私が怒らせる事をしたのだろうか?
何か不快にさせてしまったのだろうか?
あれがダメだったのかな?
あんな態度されたら悲しい、でも後輩の子より7歳も年上なんだから大人な対応しなきゃ。
こんな想いで数日過ごしていたら、ふと、
なんで私は1人でこんなに気にしてしまうのかと我に帰りました。

その後輩は、入社した当初私が優しくしすぎたのか、私の失敗を指摘したり、指図のよに指示してきたり。私の上に立とうとしてきます。私ものんびり屋なので、後輩はテキパキ出来てすごいなと思いつつイラッとしてしまいます。

平和主義なので、本当の自分の気持ちを伝える事が下手なのも分かっているのですが。
誰かが怒ったり、悲しんでいると心がザワザワしてしまいます。

文章にまとまりがありませんが、
人の不機嫌で自分の気持ちまで変わってしまうので、それに動じない心、不機嫌に引っ張られない心、穏やかな心を持ちたいです。
しなやかで穏やかな心になる為の
始めの一歩のアドバイスをいただけましたら幸いです。

from リコピンさん

+++++++++++++++++++++++++++++

 

リコピンさん、はじめまして。
心理カウンセラーのリエコです。

 

自分に心当たりのないことで冷たい態度をとられたりしたら、
それは気になるし、嫌な気持ちにもなりますよね。

4人しかいないオフィスで、
他の人とは和やかに過ごしている人が
自分にだけ冷たい態度をとってくるのですから、
悲しくて重たい気持ちで過ごされていたのではないでしょうか。

そんな中でも、
その後輩サンのよいところをちゃんと認めてあげられたり、
「自分が悪かったのかな」という気持ちで自分を省みられるところが、
リコピンさんの素敵なところだなぁと思いました。

 

実は、私にも同じような経験があります。

とても嫌な気持ちになるし、
一瞬「むむむー!」ってなりましたが、
その時の私はこんな風に思ったんです。

「この人の心は、いま幸せじゃないんだな」って。

心の中がハッピーな人は、そんな態度をとりませんものね。

そう思ったら、
自分には関係のないことのように思えて、
「むむむー!」っとなっていた気持ちがスーッと下がったのでした。

 

私の場合のように、
「相手の問題」と割り切って気にしないようにすることも、
1つの乗り越え方かもしれません。

でも、それだとこの出来事から得られるものって何もないのですよね。

そこで、リコピンさんのように「自分軸」にたちかえって見ていくと、
この出来事から「自分の問題」を見ていくことができるようになります。

それは「この問題は、何かを伝えるために起きたのか?」という視点です。

では、今回の出来事はリコピンさんに何を伝えるために起きたのでしょう?

そして、リコピンさんの心が、周りに翻弄されることのないしなやかな強さを得るためには、どのようなことが必要になるのでしょう?

 

        *****

 

平和主義なので、本当の自分の気持ちを伝える事が下手なのも分かっているのですが。
誰かが怒ったり、悲しんでいると心がザワザワしてしまいます。

人の不機嫌で自分の気持ちまで変わってしまうので、それに動じない心、不機嫌に引っ張られない心、穏やかな心を持ちたいです。

リコピンさんは、とても優しい方なのだと思います。

平和主義と書かれていますけど、
これは周りの人を大切にする気持ちがあるからですよね。

そして、自分の気持ちを伝えるのが下手というのも、
相手を思いる気持ちがあるからこそ、そうなってしまうのだと思います。

でも、その優しさゆえ、誰かの感情にザワザワしたり振り回されたりすることがあるなら、自分を守る意味でも、心の在り方を変えていきたいですね。

文章にまとまりがありませんが、
人の不機嫌で自分の気持ちまで変わってしまうので、それに動じない心、不機嫌に引っ張られない心、穏やかな心を持ちたいです。

しなやかで穏やかな心になる為の
始めの一歩のアドバイスをいただけましたら幸いです。

そこで、リコピンさんの心を守るために、私が提案したいのが、
「自分軸を育て、境界線を引く」という考え方です。

自分軸とは「自分がどうありたいか」ということが基準になっている考え方や生き方のことをいいます。

そして、自分軸をもつことは、自分をよく知ることから始まります。
・自分が何をどう感じ、どのように考えるのか。
・何が好きで、何が嫌いなのか。
・何が得意で、どんなことが苦手なのか。

そうやって自分をよく知ることで、
自分の中に「自分のいちばんの理解者」が育ち、
自分を否定することがなくなっていきます。
また、自分の中に「自分のいちばんの味方」が育つので、
自己肯定感が上がり、自分軸も強化されていきます。

自分軸をしっかり持つことが出来たら、リコピンさんの心も、これまでのように周りに振り回されにくくなるはずですが、

さらに「自分と相手との間に境界線を引く」イメージを持つことで、相手に翻弄されることのない「安定感のある自分の世界」を作っていくことができるのです。

 

        *****

 

リコピンさんからいただいたご相談の回答は以上になりますが、
補足として、後輩サンとの問題について続きを書いていきますね。

もしも「自分に必要だ」と感じたら取り組んでみてください。

 

後輩サンは日頃から「リコピンさんの上に立とうとする」態度がみられるとのことでしたね。

ということは、今回の問題は「何かしらの出来事が発端で起きたこと」ではないと思うんです。

そして、リコピンさんがご自分を振り返っても特に心当たりがないことから考えても、これは後輩サン側の問題ではないかなと、私は感じました。

具体的には「後輩サンがリコピンさんに『他の誰か』を重ねて見ているのではないか」という仮説です。

 

これはあくまで想像ですが、
後輩サンには過去に「まだ解決できていない問題」があって、
その相手がリコピンさんによく似たタイプなのではないかな。
そして、リコピンさんに対して、過去の相手にぶつけたかった感情を吐き出しているのではないかな、と思ったんです。

過去の相手というのは、
年上で、優しくて、のんびりやさんで、目上の立場の人で、面倒見がよくて、平和主義で・・
要はリコピンさんとよく似た感じの方なのかもしれません。

実際のところは彼女に聞いてみなければわからないし、
もしそうだったとしても、
彼女自身がソレに気付いているかもわかりませんが。。

 

そう考えると、
リコピンさんにとってはまるで”とばっちり”のような状況にも思えますね。

でも、ここでもう1つ考察を深めると、こんな課題がみえてきます。
それは「なぜリコピンさんはその役割を引き受けたのか?」という自分軸な見方です。

引き受けるもなにも、知らないうちにそうなってたしー!
そんなお声が聞こえてきそうです。

でも、もういちど落ち着いて振り返ってみてほしいのです。

 

リコピンさんにこの問題が起きたのは、なぜでしょう?

「人は鏡」といいますね。

後輩サンがリコピンさんに誰かを映してみていたように、
リコピンさんも後輩さんに誰かを映して見ていないでしょうか。

例えば、過去に、後輩サンによく似たこんな人はいませんでしたか?
感情の起伏が激しい人、何かと自分を振り回す人、わけがわからない人、自分の上に立とうとする人。

そして、その人との付き合い方に困ってしまうような出来事ありませんか?

もしもお心当たりがあれば、この後輩サンは、リコピンさんの中にあるこうした関係性を終わりにするために現れてくれた人なのかもしれません。

 

        *****

 

仮説のまま進めてしまいますが、
もしもリコピンさんに、
過去にも後輩サンのような人との関わりがあったとして、
その時のリコピンさんはどのような対応をしたのでしょう?
または、どのような対応をすると思いますか?

私の想像ですが、
リコピンさんは周りの人をとても大切にする方なので、
はっきりと「NO」を言うことはされないのではないでしょうか?

 

これまでのリコピンさんは、
その優しさゆえ、
周りの状況に自分をあわせていくことで問題を解決してこられたのかもしれません。

だからこそ、今回の出来事はリコピンさんに「新しいマインド」で問題を解決することを提案してくれているのかもしれません。

新しいマインドとは、
自分軸をしっかり育て、相手との境界線を引き、必要な時には自分の気持ちを相手に伝えられる「しなやかな強さ」を持つことです。

 

後輩サンが「過去の誰か」をリコピンさんに映してしまうのは、
リコピンさんがその人に似た要素があるから”ではないかとお伝えしました。

ということは、理屈でいえば、
リコピンさんが「過去の誰か」と似た要素でなくなれば、
映されることはなくなるはずです。

 

平和主義でやってこられたリコピンさんには大きな課題かもしれません。

それに、4人しかいないオフィスで後輩に対して「NO」を伝えるって、とても勇気がいりそうですよね。

でしたら、心の中で「NO」と思うことから始めてはいかがでしょう?

新しいマインドを育てるためには、ときに強い心が必要となります。
心細く感じた時にはカウンセラーが伴走しますので、頼ってみてくださいね。

 

周りの人を思いやる「優しさ」、
自分に冷たい相手のよいところもちゃんと認められる「フラットさ」、
問題が起きた時には自分を省みる「謙虚さ」。

そんな素敵な魅力をたくさんもたれているリコピンさんに、
自分の気持ちを大切に扱う「しなやかな強さ」が加わり、
さらに魅力的に輝いていかれますよう、応援しております!

 

 

心理カウンセラー リエコ

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他人との適度な距離がわからない[ココロノマルシェ]

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心理カウンセラーのリエコです。

今日は『ココロノマルシェ』に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。

ココロノマルシェとは

根本裕幸カウンセラーの「お弟子さん制度」を卒業したカウンセラーが、寄せられたご相談にお答えする、お悩み掲示板です。 

+++【ご相談】++++++++++++++++++

他人との適度な距離がわからない

はじめまして。よろしくお願い致します。
他人との適度な距離がわかりません。
能動的にも受動的にも、依存しやすい・されやすい体質なのかもしれません。

 

自分が好きになった人(友人でも恋愛対象でも)とはいつでも連絡を取り合ってしょっちゅう会わないと、嫌われたんじゃないかと不安になります。それが依存だという自覚はあるので、実際に連絡をするのは控えます。でも、そうやって自分を抑えていたらずっと(5年以上)片想いしていた人が、いつのまにか一番仲のいい子と恋愛関係になっていました。なんとなくどっちとも距離ができて、親友と好きな人を同時に失いました。

 

自分が好きでもない人、特に職場の女性の同僚などからはなぜかプライベートな愚痴や相談をよく持ちかけられ、そこまで親身に聞いているつもりもないのに、いつの間にか仕事の時間中延々と家庭や恋人の愚痴を聞かされる羽目になります。嫌になって逃げようとすると「そんな冷たい人だと思わなかった」とか「私のこと嫌いになった?」とか言われます。

 

今、好きな人ができたのですが、いつものようにしつこく連絡したい気持ちが膨れ上がっています。だけど、しつこいと思われるのが怖くて連絡できません。そうこうしている間にまた他の人に取られてしまいそうで怖い。
あれも怖い→これも怖い、のスパイラルに陥ってしまい、いつも悲しいし、疲れるし、かといってずっと1人でいるのも怖いし…

 

どうしたら他人との適度な距離感がわかるようになるのでしょうか。相手と、自分を尊重しながら親密感を得ることができるのでしょうか。

まとまりのない文章ですみません。
アドバイスいただけると幸いです。

from ぱんださん

+++++++++++++++++++++++++++++

 

ぱんださん、はじめまして!
心理カウンセラーのリエコです。

 

近づきたい人とはなかなか近くなれないのに、
そうでない人にはぐいぐいと距離を詰められる。

それはモヤモヤしてしまいますね。。

 

きっと「心地よい距離感」って、人それぞれにあると思うんです。

でも、ご相談文を読んでいると、ぱんださんはいつも相手に寄り添ってあげているようにみえます。

自分は近づきたいのに、彼によかれと距離をとってみたり、
自分は離れたいのに、同僚の求める距離感を受け入れてしまったり。

パンダさんは、相手想いのとても優しい方なのだと思います。

でもそれって、相手には優しいけれど、自分に対しては…?

ぱんださんがおっしゃる通り「相手も自分も尊重しながら親密感を得る」ためにはどうしたらいいのでしょう。

 

        *****

 

どうしたら他人との適度な距離感がわかるようになるのでしょうか。

「人との距離感」は幼少の頃の人間関係によって決まると言われています。

ということは、そもそも「心地よいと感じる距離感」もひとりひとり違うもの。

それをお互いに持ち寄って調整しあって「適度な距離感」を測っていくのだと思うんです。

 

そこで、ぱんださんの距離感をみていくと、

自分が好きになった人(友人でも恋愛対象でも)とはいつでも連絡を取り合ってしょっちゅう会わないと、嫌われたんじゃないかと不安になります。

ぱんださんが安心を感じる「好きな人との距離感」は、”いつでも連絡を取り合ってしょっちゅう会っている状態”なんですね。

 

ということは、もしもお互いの「適切な距離感」がとれたとしても、くっついていない分、ぱんださんにとっては不安やさみしさを感じてしまうものかもしれません。

そして現状、過去の経験からそれが「近すぎる」状態だと認識し、対人関係では敢えて「自分の心地よい距離感」よりも離すことをしているわけで、それもそれで、ぱんださんにとっては不安や寂しさを感じるものではないでしょうか。

 

ぱんださんが幸せを感じる関係を築こうとした時、
この「幼少の頃に育んだ人との距離感」を変えていく必要がありそうです。

幼少の頃の人間関係ですから、おそらくはお母さんやご家族との関係にヒントがあるんじゃないかな。

ぴったりと一緒でないと不安になる・・ということは、例えば
・お母さん側が、過保護や過干渉だったり
・パンダさん側に、お母さんを「助けなきゃ」という意識が強かったり

と言ったことかなと思うのですが。。

ぱんださんはご自分のことを「依存だという自覚はある」とかかれているので、何かしらお心当たりがあるところかもしれませんね。

もしもカウンセリングの場でしたら、
その距離感がどうやって生まれたのかを探り、
「適切な距離感」を構築していきます。

 

        *****

 

初めて会った人と交流する時って、誰でも少しはドキドキするものですよね。

それは、相手の”人となり”がわからないから。

交流することでどんな人なのかわかってきて、自分の相手への好意とか、自分がこの人とどんな関係を築きたいかとか、このくらいの距離感がいいな、なんてことを意識したり、相手の心地よい距離感を察してみたり。

そうやってお互いがお互いの「心地のよい距離感」を探っていくものなのだと思います。

 

この距離感を探るために必要なのが「自分軸」

自分軸とは、「自分がどうありたいか」ということが基準になっている考え方や生き方のことをいい、上の文でいうところの下線部分にあたります。

「自分軸」がないとどうなるかというと、自分がどうしたいのかがわからなくなって、青字部分でいうところの「相手の心地よい距離感を察してみたり」という部分だけになってしまうんですね。

そうなると「お互いの距離感」ではなく「相手の距離感」でお付き合いすることになってしまいます。

それではいつまでも心が満たされない‥というのは、ぱんださんも感じているところではないでしょうか。

なのでやっぱり、お互いが幸せを感じる「win‐winな関係」を築くには、「自分軸」が不可欠なんです。

 

きっと今回ご相談くださったのは、
ぱんださんがこれまで持ち続けてきた「幼少の頃からの関係性」を手放すタイミングだからだと思うんです。

この機会に「大人同士の関係性」にシフトチェンジしていきたいですね!

 

        *****

 

では、「自分軸」を築いていくにはどうすればよいのでしょう?

そのために特に重要なのが「自分をよく知ること」です。

自分をよく知ることで「自分が自分のいちばんの理解者」となり、
感じたり考えたりすることを否定せずに受け止められるようになり、
さみしい時や悲しい時には、自分自身がその気持ちに寄り添って、なぐさめ、励まし、
何があっても自分を責めることなく、いちばんの味方である。
そんな自分を、自分の中に育てるんです。

これまでのぱんださんのマインドの中には、
「誰かと一緒にいることで安心を感じる関係性」がありましたね。

それを「自分と一緒にいることで安心を感じる関係性」に変えていくイメージです。

 

それができると、自分で「自分がどうしたいのか」がわかるようになります。
また、その気持ちを大切にしていこうという気持ちが育ちます。

これまでは「相手のことが優先」になってしまってたけど、
「私のことも大事」って思えたら、
自然と「お互いが気持ちのよい距離感を探ろうよ」って思えますよね。

 

自分軸が育つと、ご相談文にある「職場の同僚」への対応も変わってくるのではないかと思います。

これまでのぱんださんは、仕事中に延々と自分の話をしてくる同僚の話を、いつも聞かされる羽目になっていましたね。

話を聞いてあげないと「冷たい人だ」とか「私のこと嫌いになった?」などと言われ、断れなかったのだと思います。

でも、自分の心の中にある「話を聞くのは苦痛だ」という感覚を自覚し、自分を大切にする意思を持つぱんださんには、いくつもの選択肢がもてるようになるんです。

・「急ぎの仕事があるから」と言って断ろう。
・この間お断りしたから、今回は5分だけ話に付き合ってあげよう。
・直接は伝えにくいから、上司に相談しよう

ぱんださんは優しい方なので、もしかしたら同僚に対して「冷たくしちゃったかな」と感じてしまうかもしれませんね。

でも、もしお断りすることを選択したなら、それは「同僚に冷たくした」のではなく「自分に優しくしてあげた」んです。

そして、5分だけ話に付き合ってあげることを選択したなら、それは自分を犠牲にしたのではなく、同僚に愛を分けてあげたと受け止めみてください。
そして、自分をねぎらい、思いきり褒めてあげてくださいね。

そして、改めて考えてみてください。
ぱんださんにとって、同僚の方との「心地よい距離感」はどんな感じですか?

これを機に、自分なりの距離の取り方を、職場同僚の方を相手に練習してみるのもいいかもしれません。

 

        *****

 

ぱんださんに目指していただきたい優先順位は、「まずは、自分」です。

相手に与える愛情は、自分が満たされた上で、溢れた分を与えていくイメージです。

そして、自分に愛情が枯渇している時には、人からもらおうとせず、自分で満たしていきます。

それが「自分軸」の基本です。

さらに言うと、相手にももちろん「自分軸」があり、自分と相手には「境界線」があります。

自分の境界線内のことは基本的には自分でやり、できないことがあればお互いに助け合い、尊重しあうのが、自立した大人の関係性です。

理想論ではありますが、これからのぱんださんが目指すのは、こういう世界観かなと思っています。

 

相手と、自分を尊重しながら親密感を得ることができるのでしょうか。

ぱんださんはこれまで、親密になりたい相手に対して「相手によかれ」と思う距離感をとってきましたね。

自分の価値観を相手に押し付けず「控える」という方法は、相手を大切に想うぱんださんなりの思いやりでした。

距離感を詰めていくことが、ぱんださんにとって、相手から安心感を「与えてもらう」行為だったからですよね。

でも、自分軸をもち、自分で自分を満たせるようになったぱんださんには、もう安心感を「与えてもらう」必要はなくなるはず。

そしてそこに、相手との親密感を育てるヒントもあるのではないかと思っています。

 

それは、これまでの「相手から与えてもらう」スタイルから、「自分が相手に与える」スタイルにシフトしていくことです。

与えるといっても、いろいろなカタチがありますよね。

例えば、必要なモノを与えることもそうだし、思いやること、一緒にいること、応援すること、信じること、魅力を伝えること、などなど。

また相手がどんなカタチの「与える」を好むかも、相手によって変わってくると思います。

でも、これまでもずっと相手に思いやりの気持ちを注いできたぱんださんなので、「与える意識」にさえシフトできれば、これらのことは自然にみえてくることではないかなと思っています。

ただし、くれぐれも「与える」が「犠牲」にならないように気を付けてくださいね!

「まずは、自分」を幸せにして、その溢れた部分を相手に与えるイメージです。

 

抽象的でなかなか掴みづらいところもあったかもしれませんが、
困った時にはカウンセラーを頼ってみてくださいね!

 

ぱんださんが新しい関係性のなかで、大好きな人と親密感を深めていけますように。

そして、ぱんださんの大切な気持ちが少しづつでも伝わりますよう応援しております!

 

 

心理カウンセラー リエコ

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